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勾留体験記

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勾留による20日間の体験談を日別で書きました。セミフィクションです。
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#警官

勾留体験記 運動 13日目

□留置場内での運動とは 全国に1300ほどある留置場のほとんどで平日の朝に運動の時間が設けられています。運動と聞くと広場や運動場などでキャッチボールをしたりラジオ体操をするイメージがあると思いますが、そのようなことは一切できません。天井だけは空が見えるように開けていますが四方はほぼ壁で外界を見ることはできません。できることは備えられているシェーバーや爪切りを使用したり、この時は警官も雑談に付き合ってくれる人が多いです。

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勾留体験記 留置場管理課 10日目

□留置場管理課の仕事 留置場管理課の仕事は、被疑者を監視しつつ健康を保つことと検察庁や裁判所への護送、となっています。留置された被疑者のなかには逃げようとしたり自死しようとする人もいるので、常に監視と規定に沿った定期点検を随時実施する必要があります。留置場内のタイムスケジュールは署長直属の管理下にあり、刑事課も留置場の決まりには署長の許可がない限り異論を申し立てることはできません。

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勾留体験記 釈放 7日目

□勾留から釈放まで 勾留期間は原則10日間と決まっています。しかしほとんどの場合、10日間で釈放となることはありません。検察による勾留延長請求が裁判所に提出されるからです。延長される理由は様々ですが、条解によると、やむを得ない理由の三要件が揃った場合とされています。いずれにせよ勾留されてから最大20日で必ず検察官が起訴不起訴の判断を行います。

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勾留体験記 トイレ 3日目

□勾留中の生活 留置場により異なりますが朝は6時起床で7時頃から朝食、昼食は12時から、夕食は17時からで、就寝が21時、と非常に規則的な生活パターンです。 勾留中の時間のうちほとんどが取調、、、ということはまったくなく、3畳ほどの一室で過ごす時間が大半。本しか室内には持ち込むことができないので、どれだけ本嫌いの人でも本を読むことになります。 食事のメニューは栄養士による定期的なチェックが入っており、空調施設も24時間働いてくれています。 贅沢を言うようですが週に2回の風呂

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