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勾留体験記

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勾留による20日間の体験談を日別で書きました。セミフィクションです。
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#差し入れ

勾留体験記 起訴 8日目

□起訴とは何か 起訴とは、裁判の開廷を提起することを指します。逆にしないことを不起訴と言い、不起訴となった被疑者は逮捕歴はつきますが前科持ちとはなりません。検察官によって起訴された事件は裁判が開廷されることになり、その多くが有罪となります。ちなみに起訴をされた時点で被疑者は被告人と呼び名が変わります。

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勾留体験記 釈放 7日目

□勾留から釈放まで 勾留期間は原則10日間と決まっています。しかしほとんどの場合、10日間で釈放となることはありません。検察による勾留延長請求が裁判所に提出されるからです。延長される理由は様々ですが、条解によると、やむを得ない理由の三要件が揃った場合とされています。いずれにせよ勾留されてから最大20日で必ず検察官が起訴不起訴の判断を行います。

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勾留体験記 差し入れ 4日目

留置場への差し入れ 差し入れの制限は一般の方はなかなかイメージしづらいところだと思う。特に被疑者の家族はやはり心配が先立つので暖かい服や食べ物を選びたくなるのではないだろうか。服は紐が通せる穴は縫って塞がなくてはならないし食べ物はおろか化粧水も市販のものを差し入れることはできない。孤独な被疑者が自弁で好きな食べ物を選んだり日用品を購入するためにも、無一文の状態で逮捕から勾留されている場合には間違いなく現金を差し入れるのが第一である。

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