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勾留体験記

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勾留による20日間の体験談を日別で書きました。セミフィクションです。
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#体験談

勾留体験記 釈放 20日目前半

釈放 勾留の最長期間である20日満期で今日は釈放の日。のハズなのだが朝からその気配が少ないように感じて不安感が一向に拭えずである。というのも隣の若者が出ていく時は当日の二日前ほどから差し入れ本の整理をしていたため見れる本の制限がすでにされていたりなど、私とは流れが明らかに違うのだ。これは次の行き先が拘置所か釈放かの違いだと、中にいながらその理解をすることは出来なかった。

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勾留体験記 差し入れ 4日目

留置場への差し入れ 差し入れの制限は一般の方はなかなかイメージしづらいところだと思う。特に被疑者の家族はやはり心配が先立つので暖かい服や食べ物を選びたくなるのではないだろうか。服は紐が通せる穴は縫って塞がなくてはならないし食べ物はおろか化粧水も市販のものを差し入れることはできない。孤独な被疑者が自弁で好きな食べ物を選んだり日用品を購入するためにも、無一文の状態で逮捕から勾留されている場合には間違いなく現金を差し入れるのが第一である。

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勾留体験記 トイレ 3日目

□勾留中の生活 留置場により異なりますが朝は6時起床で7時頃から朝食、昼食は12時から、夕食は17時からで、就寝が21時、と非常に規則的な生活パターンです。 勾留中の時間のうちほとんどが取調、、、ということはまったくなく、3畳ほどの一室で過ごす時間が大半。本しか室内には持ち込むことができないので、どれだけ本嫌いの人でも本を読むことになります。 食事のメニューは栄養士による定期的なチェックが入っており、空調施設も24時間働いてくれています。 贅沢を言うようですが週に2回の風呂

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勾留体験記 官本 2日目

□勾留中の面会について 逮捕の当日と翌日は留置所での面会はできません。 一般面会(弁護士以外)は平日のみ可能で、 一般的な官公庁と同じく土日祝の面会はできない決まりです。 前日までの予約が必要となっており1日の面会限度は一回。 時間は20分で持ち込みができる物の制限(携帯は出してはダメ)や 事件内容についての会話は固く禁じられています。

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勾留体験記 留置場の初日 1日目

□勾留とは 事件捜査の取調のために少なくとも10日間、警察署の留置所に拘束されることです。その期間は家に帰ることも仕事に行くこともできません。 捜査機関による取調期間は通常10日間延長されることがほとんどです。 勾留そのものは刑罰ではなく、逮捕された被疑者が逃亡や証拠の隠滅をしないように刑事施設に留置して身柄を拘束することを言います。

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