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勾留体験記

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勾留による20日間の体験談を日別で書きました。セミフィクションです。
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#留置所

勾留体験記 取調 6日目

□刑事調べと検事調べ 刑事調べとは、警察の捜査官が検察に提出する弁解録取書と供述調書を完成させることにある。弁解録取書、通称ベンロクとは被疑者の弁解(言い訳)であり、犯罪事実の核心に触れる記載はない。供述調書には、犯罪に関する事実の調書と身上調書のふたつがあり、どちらも内面のかなり奥深くまで聞かれるので答えるのにとても神経をすり減らされる。私はそれらの質問に対して黙秘を一度もしなかった。 検事調べとは、被疑者を裁判にかけて有罪判決を得ることができるか否かを厳密な法律的観点か

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勾留体験記 面会 5日目

□面会ルール 面会のルールは警察署によって細かなルールが定められている。面会ができるのは基本は勾留から三日目以降の平日で前日の予約が必要である。面会時間は20分で1日に1回のみ、面会できる人数はほとんどの留置場で3名までと決まっている。面会では被疑者側に警察官が1名同席するルールで、部屋の隅に座り事件内容の話やスマホを取り出したりすると注意が入る。残り時間を教えてくれたり簡単な質問であれば答えてくれる。

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勾留体験記 トイレ 3日目

□勾留中の生活 留置場により異なりますが朝は6時起床で7時頃から朝食、昼食は12時から、夕食は17時からで、就寝が21時、と非常に規則的な生活パターンです。 勾留中の時間のうちほとんどが取調、、、ということはまったくなく、3畳ほどの一室で過ごす時間が大半。本しか室内には持ち込むことができないので、どれだけ本嫌いの人でも本を読むことになります。 食事のメニューは栄養士による定期的なチェックが入っており、空調施設も24時間働いてくれています。 贅沢を言うようですが週に2回の風呂

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勾留体験記 官本 2日目

□勾留中の面会について 逮捕の当日と翌日は留置所での面会はできません。 一般面会(弁護士以外)は平日のみ可能で、 一般的な官公庁と同じく土日祝の面会はできない決まりです。 前日までの予約が必要となっており1日の面会限度は一回。 時間は20分で持ち込みができる物の制限(携帯は出してはダメ)や 事件内容についての会話は固く禁じられています。

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勾留体験記 留置場の初日 1日目

□勾留とは 事件捜査の取調のために少なくとも10日間、警察署の留置所に拘束されることです。その期間は家に帰ることも仕事に行くこともできません。 捜査機関による取調期間は通常10日間延長されることがほとんどです。 勾留そのものは刑罰ではなく、逮捕された被疑者が逃亡や証拠の隠滅をしないように刑事施設に留置して身柄を拘束することを言います。

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