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勾留体験記

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勾留による20日間の体験談を日別で書きました。セミフィクションです。
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#読書

勾留体験記 拘置所 17日目

□拘置所とは 被疑者として逮捕されて最初に収容されることになる留置場は警察の管轄ですが、その後送致される可能性のある拘置所は法務省の管轄です。留置場が全国に1300か所あるのに対して拘置所の数は8か所しかありません。拘置所は刑事裁判が確定していない未決拘禁者や、すでに死刑の言い渡しを受けてその執行を待つ死刑囚も収容されています。留置場の室内では自由に寝転がるなど体勢についての規制はありませんが、拘置所では日中の本を読む時に寝転んでいるなどは許されません。

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勾留体験記 土曜 16日目

□留置場の土曜日 検察庁や裁判所は土日祝が表向きの休みですので留置場が忙しく動くのは主に平日となります。中でも金曜日が特に忙しく、様々な仕事が週を跨がないよう警察関係者の緊張感が一番高いようにみえます。予定が詰まってしまうと上から理不尽な指示がくることもあるようで、イレギュラーが多い金曜日は留置官の不平不満も多く聞くことができます。対して、土曜日はとても暇でなにかしらの刺激に飢えている被疑者にとっては苦しい日となります。

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勾留体験記 運動 13日目

□留置場内での運動とは 全国に1300ほどある留置場のほとんどで平日の朝に運動の時間が設けられています。運動と聞くと広場や運動場などでキャッチボールをしたりラジオ体操をするイメージがあると思いますが、そのようなことは一切できません。天井だけは空が見えるように開けていますが四方はほぼ壁で外界を見ることはできません。できることは備えられているシェーバーや爪切りを使用したり、この時は警官も雑談に付き合ってくれる人が多いです。

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勾留体験記 官本 2日目

□勾留中の面会について 逮捕の当日と翌日は留置所での面会はできません。 一般面会(弁護士以外)は平日のみ可能で、 一般的な官公庁と同じく土日祝の面会はできない決まりです。 前日までの予約が必要となっており1日の面会限度は一回。 時間は20分で持ち込みができる物の制限(携帯は出してはダメ)や 事件内容についての会話は固く禁じられています。

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