莱季

わたしはわたしのために書くことをやめたくない

莱季

わたしはわたしのために書くことをやめたくない

最近の記事

今年のGW

待ちに待った休暇が来る。 さて、何をしよう。何がしたい? なんて、考えている間が幸せ。 目標は何かしらの文章を書く。 載せてない写真をインスタにあげるのも良い。 溜まってるコスメレビューもしたい。 休み最高!ゆっくりしよう。

    • 字の綺麗な人

      高校の時、大好きな日本史の先生がいた。 ちょっとマニアックな話が多くて、みんな眠そうだったけれど、 私は毎回楽しみで、その授業の時だけ真剣だった。 メガネをかけて、紳士な先生。 すごく字が綺麗で、それ以来好きなタイプは「字の綺麗な人」。 黒板の字がすごく好きで、日直の人が黒板を消すのを忘れてると嬉しかった。 ずーっと見ていられる。 それを古典の先生に言ったら、「平安時代みたいね」とか。 言われてみて確かにと思った。 当時の私、髪も長かったし、文章書きだし、平安時代ならモテて

      • 記憶の彼方より

        春とは、出会いと別れの季節とはよく言ったものだと思う。 久しぶりに競馬場に行った。 信じたくないことを現実と思い知るために。 昔の癖が抜けず、開門待ちすることになったけれど。 馬券は全て外れたけれど。 ねぇ私、現実は辛いけれど、競馬は楽しいね。 朝起きて用意していたカバンを持って外に出る。 6時過ぎ、もう外が明るい。少し前までは真っ暗だったのに。 もふもふのコートももういらない。薄めのシャツだけ羽織った。 手には大きな花束。前日に受け取ってきたピンク色の。 朝の新幹線

        • ようこそ、世界へ

          また1年が経った。 それはわたしにとって大きな事実で、現実だった。 小さい時から何故か25歳になる前に死ぬと思っていた。 死因は考えたことがない。 ただ漠然と、わたしはいなくなると思っていた。 なのに、生きている。まだ息をしている。 不思議で、でもそうだろうなと納得しているわたしがいる。 簡単に死ぬことはできないし、消えることもできない。 わたしのことだ。いろんな言い訳を作って 死なないのだろうと思っていた。 だって、死は怖いことだから。 先の見えない闇が怖くて、今で

        今年のGW

          幻が見たい

          逃げ出した。 また、世界から逃げた。 全てを捨てて、泣きながら、 わたしは再び違う道へ歩き出そうとしている。 ーー これはまた社会から逃げたわたしの話。 くだらない、生きる価値を誰かに求める、 そんな人間の叫び。 ーー あぁ、やりきった。そう思った。 完全な燃え尽き症候群。 その言葉に尽きた。 そしてまた、わたしは同じ言葉を口にした。 「辞めます」 昨年も言った。この時期に。 もはやそういう時期なのかもしれない。 次はもう正社員にこだわるのはやめよう。 仕事が終

          幻が見たい

          夢と世界とあなたと

          昔、夢を見ていた。 いつかわたしは書く人になるんだ、と。 その夢を見なくなったのは、確か大学生の秋の日だったと思う。 ーー 始まりは10歳くらいの時だったか。 本を読むことが大好きで、小学校の図書館の常連だった。 読むのは伝記と古典ばかり。貸出カードは毎年埋まった。 そこから言葉を書き始めた。 中学に入り、不思議の世界に夢を見た。 魔法が使えたらと何度考えたことか。 魔法理論も国政も、中途半端にしたくないと思って調べた。 政治なんて全く興味がなかったが、段々楽しくなって

          夢と世界とあなたと

          今と未来と

          5月の青空が輝く日、わたしは新卒で入った会社を辞めた。 このご時世で休業もせず、お給料もしっかり出ていた。 何故辞めたのかと聞かれれば、それはただのわたしの弱さだった。 辞めて2ヶ月と少し、社会に戻ってきた。 働かなければ生きていけない。 なら選べる道は1つしかなかった。 例え心がまだ回復しなくとも。 企画営業のような仕事をしていたわたしは事務員になる。 営業系だった前職の方が良いこともある。 それでもわたしは未経験の世界に飛び込んだ。 経験という履歴を残すなら早いうちに

          今と未来と

          言いたいけど言えないこと

          好きという気持ちを、わたしは理解できていないのかもしれない。 いや、分からないふりをしていたいのかもしれない。 ーー わたしには今、恋人がいる。 年齢は3つ上、たくさんの好きを伝えてくれて、ありがとうを忘れない人。 わたしにとって大切な人で、そして自己否定の多いわたしを肯定してくれる人だ。 なのにわたしは時々最低なことをしている。 恋人といるのに違う人のことを考えている。 とても昔の、会ったこともない好きな彼女のことを。 ーー わたしは中学の時、学校に行っていな

          言いたいけど言えないこと