書き出し小説大賞に選ばれて認められた気がしたおはなし
webサイト「デイリーポータルZ」で定期的に開催されている【書き出し小説大賞】に応募したところ、僕の作品が秀作に選ばれ掲載されました。
はちゃめちゃに嬉しかったので、ここにその気持ちを吐露させていただきます。
─
書き出し小説大賞とは
書き出し小説とは、書き出しだけで成立したきわめてミニマムな小説スタイルである。
書き出し小説大賞では、この新しい文学を広く世に普及させるべく、諸君からの作品を随時募集し、その秀作を紹介してゆく。
要するに、おはなしの最初の1行分くらいを考えて投稿するというもの。
僕がこれに出会ったのは本当につい最近のことです。
天久聖一さんのグッズやTシャツを買うようになり、色々掘り下げていったところで出会いました。
歴史を辿ると2012年から始まっていました。
今回が244回目。
それに僕は僭越ながら初投稿させていただき、初採用となったのです。
現在、書き出し小説大賞には「自由部門」と「規定部門」があります。
「自由部門」はその通り、好きな題材で書き出しを書いていくもの。
「規定部門」はあらかじめ定められたテーマについて書き出しを書いていくものとなります。
今回の規定部門のテーマは「メガネ」でした。
メガネにまつわるおはなしを考えるということです。
そして僕が書いた書き出しはこちら。
その中指がいいんだよ。
我ながら素敵な書き出しだと思います。
メガネをくいっと直す仕草に、どこか色気を感じているのでしょうか。
その相手を遠くから見つめているのか
はたまたテーブルを挟んで見ているのか
正解はありません。僕もそこまで考えていません。
書き出し小説のいいところは
「先の展開を読者の方に全ぶん投げできる」ところだと思います。
この書き出しからあなたはどのようなおはなしを想像しますか?
恋愛なのかサスペンスなのか、はたまたエッセイや純文学。
可能性は無限大です。
ここから宇宙人が出てきて世界を征服するようなおはなしにもなるかもしれません。
─
今回他にも規定部門に応募しました。
そこで採用されることなく、電子宇宙の藻屑となった作品をここに置いておきます。
良かったら愛でてあげてください。
「いつもと違うね」そう言ってもらいたかったから。
丸眼鏡のあの子は舌にピアスが空いている。
冷蔵庫から発見された眼鏡を見て、昨日は良い日だったんだなと思う。
やはり自分の子は可愛いのでしょうか。
どれも素敵な書き出しだと思ってしまいます。
ですが見返してみると、書き出し小説というものになっていないものもあります。
これは短歌や俳句、ポエムではないのでそこの塩梅がまだ掴めていないのかなと感じました。
目標は次回も掲載。
そして自由部門にも挑戦したいと思っています。
こういうのに選ばれるのって人生で初めてだったかも。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?