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『大唐狄公案』 中国ドラマ 鑑賞記録

いつも短い文章にまとめられないことが自分的ストレスですが、今回は過去最短を更新できる気がしてます!
何故なら、書けば書くほど辛口になりそうだから笑

このドラマと主演ファンの方、これから観ようと楽しみにしてる方は、どうか読まずに「是非とも」スルーしてくださいませ




大唐狄公案
放送/配信 2024年2月6日 CCTV8/优酷
全 32話

トップ画像 大唐狄公案 微博


雰囲気への期待から始まり

9つの章(案件)に分かれているオムニバスドラマで(一応)推理もの。主人公は中国ドラマや映画でよく取り上げられる 狄仁杰ディー判事)。演じるは 周一围。唐代の実在の人物だが、原作はオランダ人の 罗伯特 汉斯 范 古里克 (ロバート・ハンス・ファン・ヒューリック)だそうだ。
てっきり中国の方の著作だと思っていた。今回は総脚本家2人も英国人。

第1話-第4話の【凤印案】はスピーディーな展開と凝った謎解きでとても面白かった。が、次の案件から急激にトーンダウン。中盤からは視聴しているこちらの息も絶え絶え。主人公もお疲れ気味
何度も途中棄権しようと思ったが下手にオムニバスなので、もしかしたら次のエピは盛り返すかもしれない!?という希望と、本作最大の推しキャラ 武則天の再登場とに釣られて何とか完走した。

以下、個人的な感想(辛口)なので、怒らないでね



雰囲気倒れに息切れで終わる

観終わった第一声は「完走したぞー!」
まさに苦しい長距離走を走り抜いた感(笑)

つまらなかった原因の第一は、主要キャラに魅力を感じられないことと、案件すべてに登場する主要キャラ3人組の絆がどこを探しても見当たらないこと。
これは脚本によるものなのか、演出なのか、はたまた役者の演技力不足なのかは今のところ解明できていない。よく考えてみる気も起こらない。


侯愈(李晨 演)大唐狄公案 微博


刁小官(张若昀 演) 大唐狄公案 微博


洪亮(尤勇智 演) 大唐狄公案 微博


第二は、ずばり脚本。原作は未読ではあるが、世間から長く愛されていて、多数映像化されているのでそれなりに秀作なのだと思う。なので脚本がよくないのだろうと考える。
推理や謎解きを楽しむというより、赴任地で起こる怪奇事件をひたすら追う展開。狄仁杰の鮮やかな推理が楽しめるのは最初だけで、徐々に神通力を失い同行彼女の 曹安王丽坤 演)にヒントをもらって助けられたりする始末。最後の案件では疲労が祟ってほぼ寝込んでおりヨロヨロ状態。事件解決は彼女が身体を張って頑張った。

プロットだけではなく、関係性の描き込みも不足していた。狄仁杰と側近の洪亮尤勇智 演)および前述の 曹安との関係はまぁまぁよかった(恋愛パートが微笑ましいのは最初だけ)のだが、一緒に行動する従僕 乔泰姬他 演)と 马荣凌孜 演)との信頼関係がいつどこでどうやって築かれたのかがしっかり描かれないばかりか、马荣などは曹安に嫉妬して迷惑掛けてばかりで鬱陶しい。全くいただけなかった。


唯一の清涼剤的役処 曹安(王丽坤 演) 大唐狄公案 微博


狄仁杰(周一围 演) 大唐狄公案 微博


第三は、キャスティング。脇役はいいとして男主の周一围、今まではワイルドで豪快で、アウトローも似合ういい役者、というイメージだったが本作で役柄に魅力がなかったのか何なのか、個人的にイメージダウン。やはり主演は視聴者に感情移入させるのが使命であろうと思う。

声に張りがなくて大声や叫び声に迫力が出ないのがとても気になった。お顔は一生懸命叫んでるのに実際には声が出ておらず、見た目とアンバランス。普段の声も他の役者より通らなくて不明瞭。
感情が全然伝わってこなくて、時に横柄ささえ感じる演技力にも疑問が… もう彼が主演の作品は観ないかもしれない。

キャラ的に好きだったのは 洪亮と 皇后(武則天 钟楚曦 演)だけであった。

皇后(武則天)演じるは钟楚曦 大唐狄公案 微博


一番目の案件に次いで面白かったのは、侯愈李晨 演) 登場の【黄金奇案】と 超人的弓の名手 刁小官张若昀 の魅力が炸裂してた【沙漠追凶】だった。





低予算の作品が、まぁまぁ頑張ったけどやっぱりちょっと残念な出来だったね、というのはわたしは許せるんですけど、そこそこお金が掛ってそうなのに資金を活かしきれてない作品は、とっても残念に思います。
めったにない、がっかり作品でした。

次は、その低予算でかなりいい線までいったけどやっぱりそれなりか?
というドラマの感想を書く予定です。

ここのところ、作品の当たりが少ないですが、よかったらまた遊びに来てくださいね。