見出し画像

考えるデザイン-意識と視点の育て方-セミナー感想メモ


今日は、デジLIG主催のセミナー「考えるデザイン-意識と視点の育て方-」に参加しました。 ゲストはweb制作会社、エムハンド 取締役・アートディレクターの岩松さんで、デザインの考え方、デザインフィードバックのこと、会社で取り組んでいることetc…
色々な話を聞くことができました。
面白かったので、雑多な感想メモを残しておきます。


考えるデザインとは

「形の必然にたどり着こうとする意志そのもの」
「複数人の集合知を組み合わせていくもの」
→デザインを作るためには、「試行錯誤」と「試行錯誤を繰り返そうとする意思」が大事なのかなと思いました。また、デザインは一人でつくるものではなく、色々な人が関わってかたちにするんだなあと。コミュニケーションが大事なんですね。

作り手に必要な姿勢

「目」(短期)
「手」(中期的)
「思想」(長期的)

→まず目を鍛えて、次に手を動かして、長期的には考え方も磨くこと。
手を動かすことも、考える事も大切。うろ覚えですが、岩松さんが「矛盾も内包できる考え方」というような趣旨のことをお話しされていたのも印象的でした。考えの広さとか懐の深さとかそういったものが大事ということでしょうか。

論理と直感の関係

論理と直感は、守りと攻めの関係で言い表すことができる。
・論理≒守り
・直感≒攻め
論理も直感もどちらが優れていることはない、どちらも大切にすることが大事。

→論理と直感を守りと攻めの関係で聞くのは初めてだったので、ああ~そういう例え方もあるのか、と思いました。個人的な感覚ですが、“直感=無意識下で論理的に考える”ことのような気がします。

言語化 3つの思考のプロセス

・手を動かして考える
・五感を動かす
・課題はみんなで考える

→きっと、一人でう~ん…と考え込むのではなく、実際に身体を使って考えたり、色んな人とか一緒に考えることが大事なんですね。

常に課題を持ち続け、学び続ける姿勢を持つ事が大事

学びは「もう知っているから」と思った瞬間に停滞する
→人生死ぬまで勉強です。本屋さんに行くたびに「一生かけてもここにある本、全部読み切れないだろうな」と感じます。
「学び続けること」は私の人生のテーマでもあります。
(頭のいい人ってかっこいい!という不純な動機なのは内緒です)

チェックバックの話

会社が成長するためには人の成長が必要
そのためには、チェックバックが大事
チェックバックは、相手の成長を願うこと

→最近、コンカー三村さんの『みんなのフィードバック大全』を読んだばかりだったので、タイムリーな話題でした。三村さんも「相手の成長を願うことがフィードバックの基本」だとおっしゃられていました。
また、岩松さんが「チェックバックにおいては、抽象と具体の両方を混ぜることが大事」だとおっしゃられていたのが、印象的でした。ヒントを出すことと、相手に考えさせるための余白を用意すること、この両方を大事にする…なるほど。

視点の体系化

視点の体系化の例:
物事の文脈、多角的視点、自己批判的な視点、仮説思考(非仮説思考)、違和感に正直、認識を点で合わせる、調和を大切に

→論理的な視点も大事ですが、「調和を大切に」という言葉の通り、思いやりとか信頼関係とか感情的なものも大切なんですね(正論で人を殴らない…)。

また、デザインの初稿チェックバックのお話では、“課題を言語化して認識をそろえる“といったことにも触れられていました。みんなで気持ちよく仕事をするためにも、視点を体系化することは大事なのかなと思いました。

考えるデザインの実践

ビジョンを思考のドライブに変換する
→ビジョン(理想)を実現したいという思いが、考えるデザインにつながる…?ということでしょうか。

自分自身にコンセプト(軸)を持つこと

軸があっても原子がなければ、機能しない
→自分自身にコンセプトがあれば、一本筋が通る。だけれど、それだけでは足りない。
コンセプト=意思
原子=知識・スキル・経験 
と、と受け取りました。
意思とそれを形にする力みたいなものしょうか。

考えることは楽しい

→とても共感です!楽しいです!!
考えることは、知的好奇心を満たすことだと思っています。

課題解決において、知識は蓄える必要はない

→う~ん、個人的には知識は考える土台だと思っています。
全く知識はいらないという意味でなく、「知識偏重にならないようにする」という意味で受け止めておこうと思います。

全体を通じて感じたこと

・結論だけでなく、プロセスも大事にすること
・コミュニケーションを取ることの大切さ
・共通視点や共通言語を持つことの大切さ
・論理的思考だけでなく、感覚的なものも大切

私自身、「考える」というワードを聞くと、“論理的思考力”や“言語化”といった言葉を連想してしまうのですが…。
今回の岩松さんのお話では、“直感”、“プロセス”、“信頼”といった、感覚に近い内容に沢山触れられていたのが印象的でした!

ちなみに自分は論理型なので、直感的に考えられる人に憧れがあります…。直感も大事にできたらいいなあ。

それでは失礼いたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?