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【サイトレビュー】業界や商材ごとに違いを分析してみた

こんにちは。
約3カ月間で60サイトのレビューに取り組んでみましたので、気づいたことをまとめつつ、個人的に気に入ったサイトを紹介したいと思います。

目的
・webデザインの引き出しを増やすため
・業種や商材の特性によって、どのような傾向があるかを知るため

対象としたサイト
無作為に選んだwebサイト…60サイト
比較的規模が小さめの企業を中心に選んでいます。

業種や商材ごとの傾向など

1.製造業、BtoB

 web活用をしている企業は限定的だなという印象を受けました。 特に製造業においては、10年近く更新されていないケースも見受けられました(SSL対応していないサイトも結構あります…)。その分、情報発信に力を入れているサイトはそれだけで印象に残りました。

既存の商流があるため、現時点ではweb活用の必要性を感じていないのかもしれませんが、中小製造業のweb活用の余地はまだまだありそうだなと思います。

素敵サイト:藤本工業(株)さま

ダイカスト製品のバリ取り業務や外観仕上げを行う事業者さんです。
(※バリ…製品を成型したときに、角にできる出っ張りのこと)
業務内容ごとに、できることや作業のこだわりを紹介しています。担当者の顔写真付きです。バリ取りに強い想いとこだわりを感じるサイトです。

素敵サイト:(株)谷元工業さま

鍛冶工事や修繕工事など、幅広く手掛ける事業者さんです。
企業向け、一般向けそれぞれに向けたコンテンツがあり、施工事例も豊富です。具体的にどのようなことができるのかがイメージしやすい印象でした。
あと職人さんの写真がかっこいいです。かっこよさと親しみやすさの両方があるサイトだなと思いました。


2.BtoC

 商品・サービスそのものでの差別化が難しく(消費者にとって違いがわかりにくい)、デザインやプロモーションで差別化を図る必要があるのかなと思います。toBに比べてデザインに力を入れているサイトが多い印象でした。

素敵サイト:東京ばな奈ぶにゃんこ(GRAPESTONE)

東京の定番土産、東京ばな奈のランディングページです。
黄色とブラウンで、まさにチョコバナナ!という感じのサイトです。スマートフォンで見るとデザインが変わり、ヘッダー部分が猫の形になります。とてもかわいいです。あ、ちなみに、東京ばな奈はチョコバナナが一番好きです。

素敵サイト:アサヒビール株式会社/BEERY特設ページ

ファーストビューで微アルコールの本格飲料であることが一目でわかるように訴求しています。その後にこだわりの製法や飲料シーンのコンテンツが続いています。なぜ、BEERYが美味しいのか、既存のビールとどのように異なるのかが良く伝わるページです。
デザインは、黒とゴールド、明朝体でリッチな印象です。一方、飲用シーンの提案セクションではほどよい抜け感があり、堅苦しさはありません。すりガラス風のヘッダーもおしゃれです。


3.伝統製品を扱う企業

 伝統的な製品や高価格帯を扱う企業さんでは、製品づくりへのこだわり、歴史、職人など、ブランドストーリーをしっかり伝えている印象を受けました。

素敵サイト:(株)落雁諸江屋さま

石川県金沢で伝統的な和菓子を製造販売する事業者さんです。
店舗の歴史、商品の紹介、店舗案内という構成になっており、ブランドストーリーをしっかりと伝えている印象を受けます。デザインは、黒背景に白文字で、鮮やかなパッケージの商品写真が映えます。全体を通して、歴史や伝統を感じるデザインです。

素敵サイト:木本硝子(株)さま

江戸切子や硝子製品をつくる歴80年以上の会社さんです。
ものづくりに対するこだわりなど、ユーザーに情緒的に訴求しているなという印象を受けました。伝統らしさは大事にしつつ、メインビジュアルはグラスのある生活をイメージできるムービーを起用しています。
デザインは、黒や色味のあるグレーなど、硝子の美しさが伝わる配色です。PRODUCTSセクションのグリッドレイアウトもほれぼれしますね。


4.葬儀屋・保険など

 積極的に消費したいサービスではないため、いかに購入までの導線をわかりやすくするかという点を大切にしているという印象を受けました。

素敵サイト:小さなお葬式

CMでもおなじみ、あの小さなお葬式です。
葬儀の種類と費用が明記されており、費用感が一目でわかります。葬儀の流れや知識、用語集といったコンテンツも充実しており、葬儀が初めての人にとっても安心感があります。
フッターはディレクトリ形式で葬儀場を探せるようになっています。幅広いエリアに対応していることがわかりますね。

いいと思ったサイトの共通点

色々なサイトをレビューしてみて、私がいいなあと思ったサイトの共通点はこんな感じでした。

  • コンテンツに具体性がある、事例が豊富

  • 専門用語を多用せず、説明が平易である

  • 導線がわかりやすい(必要な情報を探しやすい)

  • ストレスなく読める

  • 可読性が高いデザインであること

お気に入りのサイトを見つけたら都度自分のデータベースにストックしていきたいと思います。それでは失礼いたします。

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