赤は目を引きやすい色だけど【中国の色彩計画】。 2021年08月05日
中国の獅子舞を見ると、赤と同じくらい、黄色が多い。
赤は、日本では、「誘目性が高い色」として知られる。
「誘目性が高い」というのは、「目を引きやすい=目立つ」ということだ。
しかし、色の考え方は国や地域によって様々だ。
例えば、京都などでは、古都の景観を守るために、屋外広告物で目立つ色は避けられ、大体が茶色になるよう規制がかけられていることが知られる。
お寺関係では、紫が高貴な色として扱われたり。
お墓に赤い色の文字があると不吉と言われたり。
文化や風土によって、色の考え方は様々だ。
だから、中国において赤や黄色に対する価値観が、日本と同様とは考えにくい。
中国においての赤や黄色の意味を推察する
私は中国に行ったことがないので、以下はあくまで推測になる。
なぜ中国の獅子舞は、黄色が多いのか?
いくつか可能性を考えてみたが、
・全体的に赤いものが多いので、赤い獅子舞が目立たない。
・環境光の影響で、赤がくすんで見えるため、黄色の方が発色が良い。
・赤は縁起が悪い。または、黄色の縁起が良い。
中国の景観を見てみると、赤い建物が目立つ。
建物が赤いということは、その素材になるレンガ、さらにはその素材になる土や石にも、赤いものが多いのではないか?と考えた。
つまり、中国は、日本に比べて全体的に赤っぽいので、赤い色が日本ほど目立たないのではないか?と考えた。
答えは知らないよ。