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KOTOBUKI FREE STAY FOR STUDENTS 3/16

今回の参加学生

渡邊愁さん・佐々木和巳さん(神奈川大学3年生)

大学の授業で寿町について知ったことをきっかけに今回このプロジェクトに参加してくれました。

実際に街歩きをし、宿泊をしたことで、
少しでも考えるきっかけになってくれたら嬉しいです。

【今回実施したスケジュール】
DAY1

15:00チェックイン 
15:30 コトラボ合同会社概要説明(各地まちづくり事業について) 
15:50 寿町について(歴史、成り立ち、現在の状況について)
16:10 街歩き開始
16:45 質疑応答
17:00 終了〜部屋案内

イベントに参加してくれた感想


参加後にアンケートに答えていただきました。以下をシェアさせていただきます!

■佐々木さん

①今回のイベントに参加した理由

私は今まで横浜市で育ってきたのですが、ドヤ街の存在を知ったのは大学の授業で知ったのが始めてでした。ちなみに両親から寿町については近づかないように言われることはなかったですが、学校教育を含め存在を知ることもなかったです。また社会学を専攻していて貧困層についても興味があったので実際に見てみたいと思い参加させていただきました。

②寿町の今までの印象、宿泊後の印象

理由についても少し触れましたが寿町についてはドヤ街という知識しかなく、今までの印象としては殺伐としたイメージを持っていました。特に人に関しては色々な金銭的な背景を抱えて落ちてしまった人の集まりだと思っていたので、人に触れる機会があったら怖いなと思ってました。
まず始めに訪れてみて思ったことは介護施設がすごく多いなと感じました。話によると戦後の労働を支える環境だったので、その人達が高齢者になっていくことで需要が増加したとのこと。ドヤ街でも高齢者に対する福祉サービスを受けることができる環境があるのは安心しました。
次に印象については人とのつながりがたくさんあるように見えました。子どもと大人が公園で自由気ままに遊ぶ様子、交流センター付近で将棋をさしあっている様子、アパートの前で話し合っている様子などたくさんの会話が生まれていました。自分の住んでいる地域よりも町の交流はできているのだなぁと思いました。
最後に全体を通してですが、やはり普通の都会の町とは違う空間を放っていた感じを受けました。寿町のはずれからは肉眼で横浜スタジアムが見える位置にありながらも、関内のようなビジネス街とは見る影もない空間があったことに驚きました。実際にこの世界を少し知ってみることで貧困街というものがどのようなシステム・福祉・雰囲気なのかがわかり、今までの知らない不安の印象から「-」と「+」の部分を理解することができました。


③今回のイベントに参加してみて

感想としては、やはり自分が今まで知らなかった世界に招待してくれることが純粋にうれしかったです。もちろん入ってみた結果としては学びになった良い部分もあれば、モヤモヤした部分もありましたが、そのような体験をさせてくれる環境があるのにまずは満足でした。少なくとも誰かが企画してくれないと自分からやろうという考えは思い浮かばなかったです。また「コトラボ合同会社」さんのようなまちづくり活動を企業として運営していること、そして他の地域ではこのような事業がどのように展開しているかが更なる関心になりました。

■渡邊さん

①今回のイベントに参加した理由

初め、寿町の存在を知ったのは大学の講義で扱われた時だった。日雇い労働者の街を経て、現在は様々な社会問題を抱える、ある種より先をいった街となっているという。
ただ、今まで近くに行くことはあっても、実際に行ったことはなかった。やはり少々近寄りがたいイメージがあったり、きっかけがなかったりしていた。
そんな時に今回のイベントを目にし、実際に現地に行き、町を見て歩きたいと思い参加した。

②寿町の今までの印象、宿泊後の印象

以前から抱いてきた印象は、元々持っていた知識や単なるイメージまで主に3つあった。それは①高齢化が進んでいる、②簡易宿泊所が多い、③男性が多いの3点。今回のイベントを通して、①はほぼ印象通りだったが、知識としてだけでなく、人や町の高齢化を実感したように思う。
②については簡易宿泊所の他に、住民の生活を支えるコインシャワー・ランドリー や駐輪場が相当数あったことが印象強い。
③では男性が多い中でも、特にアジア系の方もおり、国際色に富んでいた。同時に子どもや高齢者を支える介護などの従事者の方々もよく見かけられた。全体的にかつてのドヤ街つまり、私も含めた多数の人が持つ印象とは異なり、町も人も年月を経て大きく変化していっているのだと感じた。

③今回のイベントに参加してみて

私個人として、実際に寿町で寝泊まりしてみて、案外過ごしやすいと感じた。確かに簡易宿泊所は3畳という決して広くはない部屋であるが、素泊まりする分には不自由を感じなかった。また、町中には飲食店や食料品店、生活用品店等も十分あり、この町だけで生活が完結できる。ただし、これを長期的に、それも年中過ごすとなるとやはり厳しいだろうと思った。
さらに、町自体が好立地であることからもバックパッカーや観光客など短い期間での滞在者からの需要が高いことが窺える。町全体で福祉を推進しながら、彼らを対象とする町づくりにも力を入れていくことはまだ見ぬ大きな可能性を秘めているのだろう。追記として、私自身は寿町にまた行きたいと考えている。


お二人とも初めて寿町に来たのは初めてとのことですが、説明中も街歩き中も積極的に質問していただきました。

すぐに、そして直接的に変えていくことは難しいと思いますが、私たちとしては1人でも多くの方が、この街について考える時間を持つことが大事だと考えています。

このプロジェクトに興味ある方・卒論でまちづくりについて調べている方

ぜひ積極的に活用してください!

【KOTOBUKI FREE STAY FOR STUDENTS】



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