インナーゲームとは?ビル・ゲイツも絶賛した本から学ぶ自分自身との向き合い方

最近「インナーゲーム」という本を読みました。
改めて自分自身の発見をすることができたので内容をまとめておきます。


インナーゲームとは?

インナーゲームという本は、ティモシー・ガルウェイという人が書いたもので、1974年に出版されました。
この本は、テニスをプレーする人なら必読の書だと言われていますが、プレーしたことのない人でも得るものがあると思います。
実際に、ビル・ゲイツもこの本を「人生で最高の5冊の本」の中に入れており、自分のやり方から抜け出すための最良のガイドだと絶賛しています。


この本の主な内容は、自分自身をセルフ1とセルフ2に分けて考えることです。


セルフ1とは?

自分自身に話しかけて、否定したり指導しようとする心の声です。

セルフ2とは?

自分自身の肉体や能力です。

セルフ1はセルフ2に命令したりしますが、それがかえってセルフ2のパフォーマンスを下げてしまうことが多いというのです。
この本では、セルフ2を信頼して任せることが大切だと説いています。
そして、セルフ1は観察をして記録をする役割に徹することで、セルフ2をサポートすることができると言っています。
また、行動する目的や競争の概念などについても、新しい視点から考えることを提案しています。
私はこの本を読んで、テニス以外でもかなりタメになったので、タメになったポイントをメモしていきます。

タメになったポイント

1. セルフ1とセルフ2に分けて考える

私たちは無意識的にセルフ1の意見は理性的で正しいと思いこんでしまいますが、実際にはそうではありません。
セルフ1は過去の経験や先入観に基づいて判断しており、現実に即していないことも多いです。
また、セルフ1は批判的でネガティブなことを言うことが多く、セルフ2を不安や恐怖に陥れます。
一方、セルフ2は本来的に素晴らしい能力を持っています。
セルフ2は感覚や直感に基づいて行動し、学習や成長が可能です。
しかし、セルフ1の影響で力んでしまったり、自信を失ったりすることで本領が発揮できなくなってしまいます。

私はこの本を読んでから、自分自身をセルフ1とセルフ2に分けて考えるようになりました。
イメージ的には、セルフ1はスパルタ教育の大人でセルフ2は成長期の子供って感じです。
スパルタ教育されると子供は委縮して泣いちゃったりパニックになっちゃいますよね(経験談)。
そんな2つの存在を分けて考えてみるだけでも価値があると思います。

2. セルフ2を信頼して任せる。セルフ1は観察をして記録をする。

セルフ2のパフォーマンスを最大化するためには、セルフ2を信頼して任せることが必要です。
セルフ1は口出しをせずに、観察をして記録をすることに専念します。
これによって、セルフ2は自由に表現できるようになり、自然な流れで最適な行動を選択できるようになります。
セルフ1に観察をしてもらう方法として、この本では以下のようなものを紹介しています。

  • 今の状況に夢中になってもらう

    • ボールがバウンドしたら、「バウンド」といい球を打ったら「ヒット」と言いながら試合や練習をする。

    • ボールの縫い目を見るようにする。

    • ボールの音に集中する

  • アウト=良くない。の判断をしない

    • アウトはアウトであり、それだけである。

    • 逆もしかりで、ジャストミートした気持ちいいヒッティングも真ん中に球が当たっただけである。

とは言っても、すぐに戻ってくるので意見を言われそうになったらまた注意を今に戻すことが大切です。マインドフルネス的な感覚ですね。

3. 行動する目的を再定義する

私たちは何のためにテニスをやるのでしょうか?
この本では、目的を掘り下げて、今の行動と利害が一致するようにすることが重要だと言っています。
例えば、テニスをやる目的が「楽しむこと」だとしたら、勝ち負けや得点よりもプレーそのものに集中することが望ましいです。
逆に、「勝つこと」が目的だとしたら、自分の弱点や相手の強みに気づくことや戦略を立てることが必要です。

私はこの本を読んでから、自分の行動する目的を再定義するようになりました。テニスだけでなく、仕事や勉強でも同じです。
自分が何のためにやっているのか、それが本当に自分の望むことか、それに合わせて最適な方法は何か、常に考え直すことで、無駄な努力やストレスを減らすことができます。

4. 真剣勝負は相手と協働作業

この本では、競争の概念も新しく捉え直すことを提案しています。
真剣勝負は相手と協働作業だと言っています。
お互いがベストを尽くせるように課題(障害)を出し合うことで、お互いに満足のいくプレーを追求することができるのです。
アウターゲーム(勝負の結果)では、勝ち負けがつくかもしれませんが、インナーゲーム(過去の自分との勝負)はベストを尽くすことによって勝利をつかみ取ることができるのです。

私はこの本を読んでから、競争の概念を変えるようになりました。テニスだけでなく、ビジネスでも同じです。競争相手がいなければ、サービスはよくならないしコストパフォーマンスの良い商品も生まれないのです。競争相手とは敵ではなく、パートナーだと考えることで、お互いに刺激し合い、成長し合うことができます。

5. 悪い習慣は治すのではなく、代替する

私たちは悪い習慣をやめたいと思っても、なかなかやめられないことが多いです。
この本では、悪い習慣を消そうとするとセルフ2が委縮してしまい悪循環を生んでしまうと言っています。
その代わりに、悪い習慣を良い習慣に代替することを提案しています。

例えば、「お菓子の食べすぎを辞める」のではなく、「代わりに野菜をたくさん食べる」ことを習慣にすることで結果的に悪い習慣が消えて良い習慣に生まれ変わるのです。
これは、セルフ2に対してポジティブなメッセージを送ることで、セルフ2の自己肯定感や自信を高める効果があるからです。

私はこの本を読んでから、自分の悪い習慣を代替するようになりました。
例えば、テニスの試合前に緊張してしまうことがありますが、それを「試合前に深呼吸をする」ことに置き換えました。これによって、セルフ2がリラックスしてプレーできるようになりました。

6. 今後に生かす(競争の概念を変える、初対面コミュニケーションでセルフ1とセルフ2の考え方を活かす)

この本から学んだことは、テニスだけでなく、日常生活や仕事でも役立ちます。特に私は以下の2つの点で今後に生かしたいと思っています。

  • 競争の概念を変える

    • 競争≒協働

    • 互いにベストを尽くし続けた結果、お互いに満足のいくプレーを追求することができる。

    • ビジネスも同じで競争相手がいなければ、サービスはよくならないしコストパフォーマンスの良い商品も生まれない

  • 初対面コミュニケーションでセルフ1とセルフ2の考え方を活かす

    • 心の中で「無視されたらどうしよう」とか「もし無下に扱われたらどうしよう」とか思っているからセルフ2が力んでおどおどした感じで話しかけに行ってしまうケースがある

    • ただ、自分も新規営業などの経験も積んでいるのでセルフ2の能力ついていると確信している。

    • だから、セルフ1には信頼して見守っていて欲しいので、記録に専念してもらうことにしよう

    • 例えば、「相手の瞬きの回数」とかを記録してもらって、会話はセルフ2に任せる。

    • 終話する時も、感想ではなく、事実を結果するようにする

      • 例:会話したこと・会話時間

おわりに

インナーゲームという本は、自分自身との向き合い方を教えてくれる素晴らしい本だと思います。テニスをやっている人はもちろん、自分の能力を最大限に発揮したい人におすすめです。私はこの本を読んで、テニスだけでなく、仕事や人間関係でも役立つことがたくさんありました。この本を読んで、あなたも自分のインナーゲームをマスターしてみませんか?

この本は1,500円くらいで買えるので、本のコスパの良さにも感動しました。興味のある方はぜひチェックしてみてくださいーー!


コーヒを奢ってみる