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【映画】碁盤斬り

草彅剛氏の映画は2022年『サバカン SABAKAN』以来だと思うが、映画のPVを見て気になったので公開早々に劇場に足を運んだ。

5月はほかにも『帰ってきた あぶない刑事』も公開されるのでそれはまた別途感想を記載しようと思う。

さて碁盤斬りの内容に以下に記載する。

主人公は草彅剛市が演じる柳田格之進という浪人で
娘のお絹と江戸の貧乏長屋で暮らしている。

近所の碁会所で知り合った両替商・萬屋源兵衛と一局してから、
ある事件を境にお互いの家を行き来しながら囲碁をする仲となる。

ある日、萬屋源兵衛に月見会にさそわれた柳田格之進は娘のお絹を連れて
萬屋源兵衛の家で囲碁をしていた。
そのときに萬屋に50両借りていた者から返済がされる。
その後に萬屋源兵衛の家に故郷の彦根藩の藩士である梶木左門が
柳田格之進を訪ねてくるのだが、そこで彦根藩での柳田格之進の冤罪事件の真相と妻が死んだ理由を梶木左門から伝えられた柳田格之進は、その犯人である旧藩士の柴田兵庫への復讐を決意する。

あくる日、月見会で返済された50両がなくなってしまう事件が発生し、
柳田格之進は犯人と疑われてしまい、不名誉なことと苦しんだ柳田格之進は
切腹を試みるのだが娘のお絹に止められてしまう。

そして娘のお絹はその50両を返却するために
遊廓に身売りをして50両を拵えてくるのである。

遊廓の女将であるお庚からは大晦日までに50両を返却出来なければお絹をお店に出すと言われた柳田格之進はその50両を萬屋の若頭である弥吉に返済をするのである。
弥吉には50両の件が冤罪だった場合は、萬屋源兵衛と弥吉を斬ると言い残し、柴田兵庫への仇討ちに向けて江戸を離れるのだが。

映画の公開時間129分と結構長い映画なのだが、
元ネタが落語ということでオチがあり、
『碁盤斬り』のタイトルから展開が予想できる場面があるのも
落語感がありました。

またストーリーの起承転結がわかりやすいのもよかったです。
映画は見ているとこの展開になってあとどのくらい続くのだろうか?と考えることがあるのだが、それがない作品。
まぁそれが時代劇だと思いますが。

個人的に残念だったところは、映画を見るうえでの事前知識として囲碁のルールがわからなかったことである。
自分に囲碁の知識があればさらに楽しめたと感じたが、囲碁の知識が無い自分でも十分楽しめる映画であったため興味があったら劇場で見ることをお勧めします。

※落語の『柳田格之進』は50両がなくなり冤罪をかけられる噺で、彦根藩での柳田格之進の冤罪事件と柴田兵庫への仇討ちは映画向けに脚色されたもののようでした。

最後に映画/落語共に柳田格之進の娘のお絹が芯のあるとても素敵な女性だと感じました。

なんか『碁盤斬り』を見終わった後に『たそがれ清兵衛』が見終わった後に見たくなったため『たそがれ清兵衛』についても機会があれば記事を書きたいと思います。








身に覚えのない罪をきせられたうえに妻も失い、故郷の彦根藩を追われた浪人の柳田格之進は、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしていた。実直な格之進は、かねて嗜む囲碁にもその人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心がけている。そんなある日、旧知の藩士からかつての冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は復讐を決意。お絹は仇討ち決行のため、自らが犠牲になる道を選ぶが……。

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