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自分なりの保育ができている、という感覚

最近、2歳児の子どもたちと過ごすことが多くなりました。
今日はそんな日々のことを振り返りながら、わたしが行なっている保育の一部分を紹介していきたいと思います。

わたしはいままでは1,2歳児の合同クラスを担当していたのですが、2月の中旬あたりから進級に向けて年齢別のクラスに分かれました。
実はわたしは来年度0歳児を担当することに決まっており、その準備をしつつ2歳児の子どもたちの保育も担っています。

その保育の時間が本当に、たのしくて!

6人の子どもたち、ということで少人数なのも良くて、
子どもたちとの対話を楽しみつつ共感的に丁寧に関われるのがわたしにとっては良いみたいです。

たとえばある男の子、Iくんは落ち着きがなくて、発達的にも周りの子と比べて少し遅れがあります。
ある日、朝の会を始めようとすると、Iくんは「いやだー!」と叫びます。
今までだったらIくんをなだめながら朝の会に無理矢理にでも参加させようとしていたかもしれませんが、
「そっかあ、朝の会がいやなんだねー!」と言いつつ補助の先生と一緒に廊下散歩に行ってもらい、
朝の会が終わって最後「すわりましょ♪」のところだけみんなと一緒にIくんも座ってみました。

そうしたら…座れた!!!やったーーー!!!できたねーー!!!

…なんて、些細な喜びを子どもたちと一緒に楽しめる、そんな保育時間がわたしは大好きだなと感じました。

お外で遊んでいるとき、わたしの手を離せないあるKちゃんは、言葉数も少ないので気持ちの読み取りが難しいときがあります。
保育者から離れないなんて…と甘えだと捉える方もいるかもしれません。
でもやっぱり、いまはたくさんたくさん保育者と一対一の関係を楽しんで、信頼関係をつくることが大切。
それから他者への関心が出てくると思うので、いまは好きなだけ付き合って手をつないで一緒に走っています。

そうして走っている時のKちゃん、本当にうれしそうな表情をしています。
もう、それがすべてかな、と。

あとは、お給食の時間。
少食・偏食傾向がある子も2歳児には多いので、「完食させなければならない」という概念に囚われず、食べられないものは残しても大丈夫!それよりも食事の時間を楽しく過ごそう、という方針に切り替えて保育をしてみました。

そうしたら、みんないろいろ言ってくれるのです。
あれ?いままでは食べれていたじゃん!と思う子でも、「おなかいっぱい」「苦手」「食べられない」、そういう言葉を伝えてくるたび、
「いままでは頑張っていたんだね~」と。
でも、食事は「頑張るもの」ではないですよね。

子どもたちが頑張ることよりも、自分の気持ちを伝えられることを今は大事にしたいなと思うのでわたしはその気持ちを受け止めるようにしています。
その影響かわかりませんが、給食中の子どもたちの笑顔が増えました。
「おいしいね」などの前向きなことばが子どもたちから出てくるようにもなりました。
そして、なんだか落ち着いて雰囲気で給食時間を過ごすことができるようになっています。

…とは言いつつも、わたしにも余裕がなくて、受容的に接することができないことも多々あります。
でも、2歳児のクラスに補助に入ってくれた先生が、「子どもたち、たくさん受け止めてもらえていて、気持ちが落ち着いているね」と言ってくれて
わたしもまた頑張ろう…と思ったりもします。

子どもたちが落ち着いて過ごせているかどうか、って、
渦中にいるとよくわからなくなってしまうことも多いので、こうして客観的に意見をもらえるのも保育においては大事だなと思います。
いろんな解決策とか、他の人の意見から見えることってたくさんありますよね。

誰かの目を気にしたり自分の保育を批判されたりせずに、
安心して自分のやりたい関わりをする。
これって、本当に環境が整わないと難しいんだなと思いつつ、でもそれができたときの楽しさって本当に計り知れないと感じました。
今回入ってくれた補助の先生には感謝しかありません。

ということで、わたしが日々やっている保育の振り返りも兼ねて、
こんな感じです、と紹介させていただきました。
また定期的に保育内容も書いていきたいな…
来年度は0歳児ちゃんだから、また内容ががらっと変わると思うけど、
いまからとーーーーっても楽しみです。

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