見出し画像

仕事の話を聞けない妻

今日は、妊娠出産・子育てとキャリアの話。

タイトルはどういう意味かと言うと、わたしは夫に仕事の話をされるのが辛く感じる、ということです。

実はこれは妊娠中からそうなのですが、
忘れもしないのが、つわりで絶不調の中。
夫が「来年は赤ちゃんも生まれるし、子育ての大変さは先輩からよく聞いている。だから自分は来年は仕事よりも家庭を優先したい」と言っていたのですが、数日後、
「ひとつ上のポストの仕事を引き受けた」と言ってきました。

この時はわたしも必死につわりと戦いながら日々を生きていて、
しかも夫と暮らすため引っ越しをすることになっていたので、いろんな人に頭下げて挨拶して仕事も引き継ぎを行なっていて…
挨拶に行くとみなさんに「居なくなってしまうの本当に残念」と言われ(ありがたいことです)、
もう自分もいっぱいいっぱいだったのに、夫は仕事でどんどん能力を伸ばしている…

正直、とってもとっても悔しかったです。

このときから、わたしの夫の仕事に対する姿勢が、尊敬のまなざしから悔しさの対象になったように思います。
書いていて「なんて自分は卑しいんだ…」って本当に思います。
でも、わたしは一旦キャリアのレールを降りているのに、
なんで隣で走っているのか、本当に理解ができませんでした。

もちろん、彼の仕事があって生活していけています。本当に、それは分かっているけれど。

「夫に対して感謝の気持ちが足りないんじゃない?」
そう言われるかもしれません。
でももちろん感謝の気持ちはあります。あると思っています。

「夫婦は家族というプロジェクトを運営する仲間だと考えれば、仕事と家庭、分担しようと思えるんじゃない?」
そんな意見もあるかもしれません。
全部ひとりで抱え込もうとしない。
たしかにその通りだと思います。でも「わたしが仕事を諦めた」という気持ちが抜けないのです。

先日、夫の仕事の元同僚のパートナーの方が、
「あのねえ、結婚して、子どもも授かって、それで自分は夢も追いかけようなんて、都合のいいこと言ってるんじゃないよ」、とわたしの夫に話していて
もちろん冗談混じりでしたが、正直わたしはそう言ってくれる人がいて嬉しかったです。
わたしはここの部分をうまく言葉にして伝えられないので。なぜなら悔しいという感情が先に出てきてしまっていつも余計なことを言ってしまいます。。

そんなに自分バリバリ働いていた…?って自分に対して突っ込みたくなります。
でも、妊娠・子育てを経験して、自分がなにに対して喜びを感じていたのかが、突きつけられました。

シンプルに難しいなあと思うのが、女性はどうしても、身体を使って妊娠・出産をするわけだから、仕事をお休みする期間が発生する。
だからある程度は仕方ないよね、と思えるのが望ましいんだろうけど、
わたしはこの思考のチェンジが上手く出来なかった人です。

いまは、夫が娘を見れる時にわたしが働きに行ったりすることもあるけれど、
それで万事すっきりか、と言われるとなんか違う気はします。
書けば書くほど自分の強欲さが出ていてちょっと「う…」と思いますが、
なんだか結局ずっとこのことで悩んでいるなあと思います。

でも、この1年間はお休みの日や隙間時間を利用してお仕事をしたり、
おうちで学童のようなことを平日の夕方にやってみようと思っていて、
そうやって少しずつ実験していくしかないと思っています。
ネガティブなことばっかり今回は書いているけれど、
こんな風に自分の仕事や働き方に向き合える貴重な機会もなかなか無いと思っています。
ある意味、女性の特権です。強制的にストップさせられることで、考えることができる。
そんな風に前向きにも考えられます。

なのになぜこんなに世間一般的な「仕事をしている」隣の人に対して悔しさを感じるのか、、
うまく言語化は出来ませんが、きっといろいろとやっていく中で、
「あ、わたしはこれを求めていたのか」というのが見えてくる気もしています。

ほんと、切っても切れない子育てと女性の働き方。
同じように悩む人がいるかもしれないと思って、いまの正直な気持ちを書いてみました。
次にこの話題をするときは、また違った切り口から考えられるといいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?