次男について




子供たちは、小学1年生の時からサッカーをしていたが、

次男は2年生の終わりからピアノもやりたいと言い出した。





学校で試しに弾いたらとても楽しかったらしく、家の電子ピアノでも毎日弾くようになっていた。


同じクラスに、ピアノが上手な男の子がいて、その子のようになりたいと言っていた。





たまたま保育園時代のママ友さんがピアノの先生をされていたので、

そこに習いに行くことになった。





いざ、ならい始めると家ではほとんど練習することはなかったけど

先生から、自由にやらせてあげて欲しいと言われていたので

次男の好きなようにさせてみた。






次男は、検査で目からの情報処理能力が高いと言われていたけど、耳からが決して悪い訳ではなく、

耳からの情報処理能力も平均以上あった。





そのせいか、和音の聞き取りが得意で、暗譜ですぐに弾けるようになった。


練習しないのでもったいなかったけど、楽しくやって欲しかったので何も言わなかった。






発達障害の検査を受けた時に、

「この子は運動はずっとさせておいた方がいいですね」

と言われていたから、サッカーをさせていたけど

ピアノも頑張るようになって、次男は多忙になった。




ピアノはそれから、5年生まで続けたけど、それまでに発表会も出た。





実は、その発表会には一緒にピアノを再開した私も出たんだけど、私は緊張のあまり失敗しまくった。






次男は、人の感情を察する能力はあまりないと言われたけど、

目に入ってくるものに対しての感受性は強かったので、舞台で失敗しまくる母親を見て心を痛めたかも知れない。





その後、私の父親の心臓の手術もあり、

手術前に

「これが最後かもしれない」

と医師に言われ号泣した私を次男は横で見ていて、ここでも心を痛めたかも知れない。






こうして、振り返ると色んなことが思い出されてくるんだけど、

あの頃は日々の出来事に対応するのが精一杯で何も考えられずにいた。







そして、次男が4年生の終わりに次男に異変があった。



ここから先は

1,287字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?