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アズールブルーが出会う「あいのうた」、という話【 #ぼかます 綾瀬穂乃香/藤原肇/水野翠】

肇「プロデューサーさんから渡された『あい』をテーマにした歌のお仕事ですが、恋とは違う『愛』のことを学ぶ、ということですか?」

翠「でも肇さん、プロデューサーさんがひらがなで『あい』と書くということは、様々な『あい』を見つけなさい、ということかもしれません。愛、哀、藍、EYE…」

(愛のことは全員苦手なので、そこは後回しに。泣ける映画をみんなで観賞したり、藍染めを体験したり、視力検査をしてみたり。しかしアズールブルーの面々は納得できず。すると、スマホで調べていた穂乃香が「あい」を「AI」と変換する)

穂乃香「あっ…もしかして、『あい』とは、人工知能のことではないでしょうか?」


 21回目を数える3104さん主催の「ボーカロイド曲で選ぶアイドルイメソン生」。アイドルマスターの登場人物のイメージソングを、ボーカロイドが歌う楽曲から選び、それぞれのコメントで彩ります。

 バーチャルシンガーによる表現は、プロセカというソーシャル音楽ゲームの最前線を走る原動力となっています。一方で、人工知能が私たちの生活に浸透しているのも事実です。

 で、今まではバーチャルシンガーそのものをテーマにするようなボカロ曲は、あまりにも重いし、対象アイドルもかなり広がるので避けてきたのですが、次のセカイに向かうのに、どうしても刻んでおかなければいけない1曲が見つかりました。

 2023年8月に発表された、大漠波新(だいばくはしん)さんによるボカロ曲です。2021年1月に「氷点下ノ世界」にてボカロPデビューされ、この投稿はボカコレ2023夏TOP100で最終10位になったとのことでした(拍手!)。
 
 初音ミクは、地元の北海道であるクリプトン社で2007年に誕生したのもあり、いつの間にか、存在や声が僕の中で受け入れられた形です。音声合成と人の声の違いを感じたことはなくて、純粋に「良いものは良い」として、日常で楽しむ音楽のひとつになりました。

 プロセカのキャラクターである星乃一歌ちゃんが「違ってていいのがミクだから」というように、表現した人が、自らの意思で選んでいいというのも、ボカロの良さだと思います。

 で、「あいのうた」で初音ミクと一緒に歌っている重音テトは2008年4月のエイプリルフール企画がきっかけで生まれました。「嘘の歌姫」という楽曲で誕生の経緯が歌われていますが、現在ではテトも間違いなく本物の歌姫となっています。

 話は、綾瀬穂乃香ちゃんのことに向かうのですが、楽しかったバレエが、「プリマになる」という夢に向かうにつれ、審査員のことを考えてバレエをするようになり、芸術監督のことを考えて表現の良し悪しを判断するようになり…と、「自らの意思」が、いつの間にかどこかに行ってしまったと考えています。

 だから、「違っていい」が穂乃香ちゃんに伝われば、もしかすると、バレエを続けることが出来たかもしれません。心が砂の中に埋もれる前になんとか、アイドルという惑星にたどり着くことが出来ました。

 とはいえ、孤独な状況が変わらないと二の舞なので、「もしも仲間たちと一緒に穂乃香ちゃんがボーカロイドと出会ったら」というテーマで選んだ曲が「あいのうた」、ユニットと仲間が「アズールブルー/藤原肇ちゃん、水野翠ちゃん」でした。


 ジャンルは「あい」といえるほど、集中が得意で、流した汗と涙が高みにたどりつくかどうかわからない世界にずっといて、だけど、誰かのために信じて、自らの意思で、一緒のセカイにいる。なんだか、アズールブルーこそ、初音ミクなどバーチャルシンガーたちと出会ってほしいと、思ってしまいました。

 ステージではクールに、日常ではワイワイと。放送内で「パワフル幼稚園」というコメントがあったように、見た目に捉われず、自らの意思で突き進んで楽しんでいく3人の姿は、これからも見逃せません!
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 ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが楽しめるものを、気軽に楽しめますように。

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