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朝しか咲けない花を見に来てくれる人を大切にしたい、という話【ぷち #おるます 後日談 綾瀬穂乃香 佐藤心】

 春を迎え、桜の季節がやってきました。見頃を迎えると、誰もが綺麗な花を見に行きます。

 では、ベッドの中で寝ていたいときにしか咲けない綺麗な花があったら、みなさんはどうするでしょうか。


 SOUNDTEA(おんちゃ)さん初主催となった「ぷち・おるます 〜春のオリユニまつり~」。「オールジャンル楽曲で選ぶアイドルイメソン生(おるます)」の番外編として、公式に命名されていないアイマスユニットを対象としたイメージソング企画です。

本家のおるますでは綾瀬穂乃香ちゃんオンリーで「ロストワードクロニカル」→「祝福」という投稿をしてきましたが、今回はオリユニが対象となります。オリユニ投稿は「GifTalent(綾瀬穂乃香/一ノ瀬志希)」、「AHead(綾瀬穂乃香/荒木比奈)」と出してきました。

おるます系企画は曲の縛りがない分、自分の好きな曲に行きがちなことがあるので、先にオリユニを決めてから曲を決めました。

穂乃香ちゃんを軸にして、完全オリジナルだとイメージがしにくかったので、モバマスの中で印象に残った組み合わせ(かつユニット名がつけられていないもの)を探したところ、佐藤心ちゃんが見つかりました。


朝顔に心を重ねて

 もばますがサービス終了を迎え、穂乃香ちゃんの楽しかった記憶が皆さんのもとから忘れ去られてしまうのを防ぐ、という側面もありましたが、穂乃香ちゃんしか聞くことのできなかった、しゅがはちゃんの「朝しか咲いていられない花を見に来てくれる人を大切にしたい」という思いを、ユニット&イメージソングとして表現してみたかったのです。

限られた時間、季節にしか見られないもの、というのは、時にどうしても自分の目で見てみたいという気持ちに駆られることがあります。今の時代はSNSで誰もが目の当たりに出来てしまいますが、直接見に行かなければ、生まれないものもあるわけです。

 そう、穂乃香ちゃんが、花咲く朝顔を見ていたしゅがはちゃんに出会ったからこそ生まれたのが、しゅがはちゃんの思いなんです。ユニット名はストレートに、朝顔という意味の「Morning Glory」と名付けました。

 歌唱を担当している「POPY」と「ROSE」は、それぞれ「Bang Dream!」のキャラクター、戸山香澄ちゃんと湊友希那ちゃんをイメージとしたCeVIO AIライブラリです。ボカロというジャンルにも様々なセカイがあることを教えてくれる1曲になりました。kemuさんによれば「魔法みたいな歌声に出逢った日のことを、 新しい歌声を迎えて曲にした」とのことです。

 しゅがはちゃんはドラマのエキストラで存在感を全面的に押し出してつまみだされ、プロデューサーさんの名刺を受け取ったが最後、押しかけ同然に担当アイドルになるわけです。「スリーサイズ:ぼんっ/きゅっ/ぼんっ♪」も押し込んで、「ダメだ、佐藤」とシャットアウトされるまで「しゅがは」を表現する。

楽しんでいる。打算とか考えていたら、こうはなりません。とはいえ、結果とは別物で、本当に長い間、しゅがはちゃんはアイドルへの憧れだけを持って生きてきた、というエピソードがありました(イベントコミュ Take me☆Take you 第5話)。

 一方、穂乃香ちゃんはいくつもの賞を取り、しかし言い換えると「いくつもの挫折も経験した」元バレエダンサー。いつしか「報われずとも納得できる努力がしたい」という思いを抱くこともありました。

かつて僕は、この思いが信じられず、「努力は報われなければならない」と穂乃香ちゃんと対峙していたことがありました。時間をかけて「元バレエダンサーの穂乃香ちゃんに、アイドルとして報われてほしかった」というひとつの到達点を経て、報われる、報われないを考える前に、プロデュースを楽しむこととしました。

 アイドルが、プロデュースが楽しいのはなぜか。ライブやお仕事の結果もそうですが、そこまでに至るまで待ち、歌い出す、動き出すその瞬間に立ち会う。

 ライブが決まって、チケットが御用意され、ライブ当日の開演までに出会った同じプロデューサーさんと一緒にドキドキして、たった数時間しか咲かない花に、声を送る。

 ずっと咲けないから見に行かない、というのはもったいない。見に行って楽しかったら、それ自体が奇跡みたいに、綺麗なんです。

 今年度も、素敵な曲や表現がある限り、穂乃香ちゃんの投稿を続けていきますので、ぜひ楽しんで頂けると幸いです。


 ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが楽しめるものを、気軽に楽しめますように。

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