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ニュース映画で現代社会を勉強しましょう

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各自治体が戦後の復興の記録のために、昭和2,30年代に盛んに製作したニュース映画である「政策ニュース映画」を教材に、現代社会、特に高度成長期前後の社会変化を学びます。殆ど知られて…
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#闇米

供米と食管制度(#34 ニュース映画で現代社会を勉強しましょう)

社会経済の変化地域のインフラの整備に合わせて、経済、社会も変化して行きました。 高度成長期の特徴として、産業構造の転換があります。 昭和30(1955)年には、就業者数の41%を占めていた第1次産業は、昭和35(1960)年には第3次産業にその座を明け渡し、更に昭和40(1965)年には第2次産業の就業者数をも下回るに至ります。 このように、製造業を中心とした産業の飛躍的な成長が起こり、それに合わせて、特に都市部に居住する人々の生活や環境が大きく変化していきました。 これ

供米と食管制度(#35 ニュース映画で現代社会を勉強しましょう)

社会経済の変化・目撃者の記憶(供米と食管制度編) 本シリーズ「ニュース映画で現代社会を勉強しましょう(33)」では、闇米に関する茨城県政ニュース映画を取り上げました。 茨城県ニュースNO.6(1951年(昭和26年度)制作)のうち、7:28から始まる「供米を阻害するもの」と題された映像です。 これは、茨城県を中心とした農村地帯から、都市部に向けて、成田線や常磐線で、闇米が運ばれているという状況をレポートしたものです。当時の食管法の元では、生産者である農家は自家保有量以外を