マガジンのカバー画像

バーチャル Field work@美波町

35
オンラインを使って、徳島県海部郡美波町にフィールドワークに行っています。その成果として、美波町に纏わるコンテンツを作成することにしました。各チームの成果を残しておきます。
運営しているクリエイター

#徳島県

参加チーム募集:バーチャルフィールドワーク2021@美波町

背景: 2020年から、社会が大きく変わりました。原因云々は、もうどうでもいいでしょう。ただ注目したいのは2点あります。まずオンラインでも大抵の社会活動は上手く出来てしまうということ。一説には、社会人のタスクの8割ほどがコミュニケーションだと言われています。今までは、時間を掛けて会いに行き、対面で話をするのが、その典型でした。「電話では失礼ですので」、とかしばしば聞いたセリフです。  でもやってみれば、オンラインでも出来てしまうわけです。授業も、その本質は情報伝達を中心とした

日和佐浦の”素材”を生かす―空き家が持つ意味と可能性―

はじめに ストリートビュー、美波町役場政策推進課の方が撮影してきてくださった動画、これらをもとにオンラインフィールドワークを行ってきた。桜町通りでは多くの空き家や古民家がその良さを生かしつつリノベーションされ、美波町の”資源”・新しく生まれ変わる”素材”となっている様子が伺えた。一方で、日和佐川を挟んで反対側に位置する日和佐浦地区は、桜町通りと同様、昔の面影が残る建物があるのにもかかわらず、そこは時代が止まっていた。  そこで、日和佐浦にある空き家や古民家も、”素材”にするこ

にぎやかな過疎の町 美波町のサテライトオフィスについて

私は、ゼミの研究で地方創生について学んでいる。地方創生とは、これからの社会は少子高齢化が今日よりも深刻化し、地方の人口は減少するといわれている中で、少子高齢化の進展に歯止めをかけ、東京都を含む首都圏一極集中の是正を行うためにそれぞれの地域で住みよい環境を確保するという動きである。ゼミでは、徳島県の美波町という小さな過疎地を取り上げ、地方創生の研究を行った。特に、徳島県の美波町を調べていく中で私が最も興味を持ったサテライトオフィスについてこれから述べていこうと思う。 1. 徳

漁師町美波町のこれからの姿

 美波町は、徳島県南部に位置する太平洋に面した6433人(2019年6月)ほどの小さな町である。少子高齢化が著しく進行している過疎地であるが、町のキャッチフレーズは「にぎやかな過疎の町」田舎に賑やか要素なんてあるのかと半信半疑に思いながらも美波町について学んでいく中で、美波町のここ10年以内の大きな変化として「サテライトオフィス」の存在があることに気付いた。本記事においては、美波町におけるサテライトオフィスの役割や今後のなどについて他の地域と比較しながら述べていきたい。 サ