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バーチャル Field work@美波町

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オンラインを使って、徳島県海部郡美波町にフィールドワークに行っています。その成果として、美波町に纏わるコンテンツを作成することにしました。各チームの成果を残しておきます。
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#日和佐浦

参加チーム募集:バーチャルフィールドワーク2021@美波町

背景: 2020年から、社会が大きく変わりました。原因云々は、もうどうでもいいでしょう。ただ注目したいのは2点あります。まずオンラインでも大抵の社会活動は上手く出来てしまうということ。一説には、社会人のタスクの8割ほどがコミュニケーションだと言われています。今までは、時間を掛けて会いに行き、対面で話をするのが、その典型でした。「電話では失礼ですので」、とかしばしば聞いたセリフです。  でもやってみれば、オンラインでも出来てしまうわけです。授業も、その本質は情報伝達を中心とした

時代が動いた結果としての今(日和佐浦地区について考えるⅡ)

戦後の大きな社会変化と地方都市 現代の日本の社会について考える場合、恐らく3つの大きな出来事を抜きにしては考えられないだろう。言うまでも無く、まず昭和20(1945)年、太平洋戦争の敗戦である。政治、経済のみならず、社会、文化、そして生活に至るまでが、突然に大きく変化した。現代社会は、ここから始まると言っていい。  国土の多くが空襲によって焦土と化し、多くの国民の命が奪われた、その後始末と復興に向けた昭和20年代の後、朝鮮戦争などの国際情勢もあり、この国は工業技術をエンジンに

日和佐浦の”素材”を生かす―空き家が持つ意味と可能性―

はじめに ストリートビュー、美波町役場政策推進課の方が撮影してきてくださった動画、これらをもとにオンラインフィールドワークを行ってきた。桜町通りでは多くの空き家や古民家がその良さを生かしつつリノベーションされ、美波町の”資源”・新しく生まれ変わる”素材”となっている様子が伺えた。一方で、日和佐川を挟んで反対側に位置する日和佐浦地区は、桜町通りと同様、昔の面影が残る建物があるのにもかかわらず、そこは時代が止まっていた。  そこで、日和佐浦にある空き家や古民家も、”素材”にするこ