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ユーザーコミュニティの活性化を考える #1

ユーザーの自助努力で、どこまでユーザーコミュニティは活性化できるのだろうか、という話をつらつら。おそらく続き物なので、#1です。
(いつもより特定の企業色が強めかもしれませんが、当該企業から依頼されたものではなく、個人の意向で書いています)


「Re:Change」という場所

ここ数年、弁護士ドットコム株式会社が提供している電子契約サービス「クラウドサイン」の有料プラン導入企業が参加できるユーザーコミュニティ「Re:Change」でコミュニティリーダーを務めている。
コミュニティリーダーは、ともすれば受け身になりがちなSaaSのユーザーコミュニティを盛り上げ、ユーザーサイドから流れを推し進めていくための、ちょっとした「お世話役」だ。

「リーダー」とはいうものの、正直なところ、わたしの能力や実務経験ではコミュニティ内の発言や議論を眺めるので精一杯。ときどきふんわりしたボールを場に投げて、おしゃべりが必要そうなところにアドリブで切り込んでいく…と、あまり何もしておらず、マイペースにやらせていただいています。


分科会の発足

2021年秋のコミュニティ立ち上げから、早2年近い月日が流れた。コミュニティに古くからいる人が定期的に発言し、新しく入ってくる人も発言し、コミュニケーションが生まれ、コミュニティとしてのペースが出来上がってきた。

このまま進んでいくのだろうかと思っていた矢先、ビジネスカンファレンス「CloudSign Re: Change Japan 2023 Spring」への登壇機会をいただいた。


打ち上げで「今後はあんなことやりたいですよね」と酔った勢いであれこれ提言し、コミュニティ内で分科会を立ち上げ、それぞれの分科会でなんらかのアウトプットを創出することに。
分科会のテーマはコミュニティリーダーと運営陣で捻り出し、以下の3つに。
- 「電子契約運用知識分科会」
- 「バックオフィスのプレゼンス向上分科会」
-「Re:Change活性化分科会」


それぞれの分科会のファシリテーションをコミュニティリーダー3人で割り振ることにして、最後の「Re:Change活性化分科会」がわたしに回ってきた。現在ユーザーコミュニティにいるメンバーのアクティブ化と、まだコミュニティにいない潜在ユーザーへの働きかけが命題
「一番難しい分科会」と評されるのは、もう少しあとのこと。


実現できることってなんだろう

分科会構想をぶち上げたはいいものの、わたしはコミュニティリーダーとして対価を得て活動しているわけではなく、それなりに時間を捻出した上でコミュニティの運営に費している。
コミュニティに参加している導入企業の皆さんも、おそらくは業務の合間を縫ってコミュニティで発言したり、オンラインミーティングに参加したりしてくれている。
この上、アドオンで分科会に参加してくれるメンバーには、さらに負担がかかるだろう。彼らは、分科会に参加する意味を、どこに見出すのだろう。


実現してほしいと思ったこと

コミュニティ内での分科会メンバー募集を経て、過日、分科会のキックオフミーティングが行われた。結果、アドレナリンが止まらなかった。
素敵なメンバーに恵まれた。法務部門の人しかいないミーティングで「マーケティング」「プロモーション」「コンテンツ」「数値」「ファクト」「ユーザビリティ」みたいな言葉が飛び交うこと、それを受け入れられること、たぶんない。そしてそのことについて考えることも、一企業の法務部門内で日々の仕事が完結してしまう人がもしいたとしたら、きっとない
わたしが兼副業で得た経験をここで投入することに意味はある。分科会に参加してくださるメンバーに「法務部門にいただけでは得られないことをやる」ことに価値を見出してほしいと思った。そのための自由なキャンバスをベンダー側に与えていただいているのだ、とも。


ひとまずやってみること、Re:Changeの一歩

ひとりよがりな思いではあるけれど、うまくいってもいかなくてもやってみる。変化を恐れないこと、変化を前向きに受け入れること、結果、よりよい未来をつくること、がRe:Changeのコンセプトだと理解していて、それをこの分科会で体現できたらいいなと思う。
なによりも、この場所でしか出会えなかったであろう、一緒に活動してくださる強力なメンバーと楽しく前向きにいろんなものを作っていけたらと思っている。

さてさて、どうなりますことやら。
#2に続く!(たぶん)


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