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世界のアスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーとして活動しているセラピストの早坂優一です。

日本にはJSPO-AT日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーという資格と、JATAC-ATC(ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定アスレチックトレーナー)という資格があります。

世界にもアスレティックトレーナーの資格がある国があります。
アメリカではNATAのBOC-ATCと言う資格、カナダではCATC、台湾ではCATと言う資格があります。
そこで、日本スポーツ協会は日本のJSPO-ATも世界レベルでのアスレティックトレーナーを目指して『JSPO-ATの能力がトレーナーの最高水準(国際基準)にあることを社会に定着させる』ためのマスタープランと言うものが発表されました。
合格率も僕が受験した10年前は5〜10%と言われていた時代もありましたが、現在は20%前後のようです。
サッカーのJリーグなどではベンチ入りのトレーナーはASPO-ATが望ましいとされていますし、ラグビー協会の脳震盪の管理のヘルスケア専門家はJSPO-ATが無いと取得ができなかったりします。
その他の競技にもJSPO-ATの需要は高まっており、日本におけるアスレティックトレーナーの知名度は高まりつつあります。

しかし、そうではないトレーナーがボランティアで活動していたりしていることに関してはまだまだ改善の余地があると思います。これに関しては本題とずれますのでまた今度お話しします。

世界アスレティックトレーニン グ &セラピ ー 連 盟 ( World Federation of
Athletic Training & Therapy; WFATT)現在では、WFATTの加盟団体数は、世界11カ国33団体へと増加している(WFATT, 2011)
2005年には、アメリカとカナダにおいて、世界で初めてのアスレティックトレーニング専門職資格の互換の合意である資格互換協定 (Mutual Recognition Arrangement; MRA)が締結され、それぞれの国の有資格者が他方の国の公認資格試験を受けることが可能となった(CATA, 2012)。
この協定は、2国間の人材の流動性を促進するだけでなく、協定を結んだ国同士のAT教育が同等であるということを客観的に示す指標となり、国際的にもその国のAT教育のレベルを担保する役割を期待されている。そのため、アメリカ、カナダ以外の参加国の関心は高く、現在、アイルランドもその実現に向けてアメリカ、カナダと3か国間での交渉を開始している。

下の図が各国のトレーナーの役割です。
それぞれの国の考え方や市場、資格保持者の地位などが違うので考えるところはありますが、日本では専門学校での教育が多かった時代があり、他の国の学士や博士が多いなど教育のレベルの差があり未だアメリカ、カナダのトレーナーとの互換性などは無いようです。
と言うのも僕も含め英語の論文などもスラスラ読めませんし、翻訳してくれている諸先輩方の本やネットでの情報が必要になってきています。
語学力はこう言う所でも必要になりますね。

世界のトレーナー

アメリカのATCの方々はスポーツチームだけでなく、病院で働いていたり、クリニックを開業したり、スポーツジム、会社の健康管理など様々な所で活躍しております。さらに、大学スポーツも盛んなため、大学にはもちろんいますし、高校などの学生スポーツにもスクールトレーナーがいることが多いようです。日本の場合アスレティックトレーナーの絶対数がまだ少なく令和元年では4,139名の登録者に止まるようです。
今後スクールトレーナーと言う仕事も大切になってくると思います。
有名なのは早稲田実業にはスクールトレーナーが存在しますし(保健室のようにトレーナールームがあり選手が相談できる場所を提供しているようです)その試みも増えてきているようです。

下記に日本のアスレティックトレーナーの現状についてのアンケートがありますのでご一読ください。現在のトレーナーがどのくらいお金をもらって活動しているか、どんな資格と組み合わせて活動しているかなど書かれております。


トレーナーの種類については下記のリンクに書いてあります。
是非ご一読を。そしてスキをつけてくれると喜びます笑

参考サイト
http://waseda-sport.jp/paper/1216/1216.pdf



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