紙しか勝たん 〜今週の仕事エッセイ〜

「もう死語じゃないか?」とか「初老が使う?(むしろ初老だから今更使う?)」とか、いろいろありますが、今日の内容に最もしっくり来るタイトルがこれでした・・・

「審査」の場のプレゼンでは、私的に紙の連勝が続いている

ソースは出せませんが事実です。
以前パワポとプロジェクターで手ひどい目に遭った後、原因を考えて(これは後ほど)紙だけ、PCなしに切り替えました。
「平成か!」と自己突っ込み入れ(昭和はさらに古い)
周りも苦笑いでしたが、
予定通り勝利!!
以降は同種のプレゼンは紙ベースで突っ走っています。

紙ベース、PCなしのメリット

フォーマットが一覧

聞き手(審査官)が自分のペースで紙を見られる

聞き手の方で不明点があれば戻ってチェックできる

「これしかないよ」というのが明確になるため、疑問点はすべて宿題にできる(あたふたしない)
※これはちょっと説明が必要かもしれません。紙は用意した以外に何もないので宿題は「置いてきちゃっただけ」と見ることもできますが、PCでマウスをカチカチやってあたふたしていると「理解してないんじゃないか?」という印象になります。もちろん超重要なことを宿題にするのはNGですが・・・審査官が尋ねてくる大半は些末なことなので成り立つ理屈です。

事前に印刷しないといけないので、構成を決めた状態で審査に臨める

パワポとプロジェクターのデメリット

「自由度の高さ」は下手すると「フォーマットの決まらなさ」になってしまう

聞き手が自分のペースで資料を見られないため、フラストレーションがたまる

聞き手に不明点があっても手元資料に戻れないため焦点がぼけた質問になり、コミュニケーションエラーが生じる

画面上で資料があっちに行ったりこっちに行ったりすると理解不足の印象を与え、さらにPCという切り札のデータすべてを持ってきてしまっているために「探し出せない=存在しない=理解してない」と認識される

ぎりぎりまで準備できる分、構成に気が回っていないケースが散見・・・

じゃあどうすればいいんだよ(怒)

知りません(笑)
というか、プレゼンとか説明とかって、どんな性質か?聞き手はどんな立場の人か?あなたは一方的に情報を出す側なのかフィードバックを受ける立場なのか?で答えが変わり、かつ理想と現実、というものがあります。

経験上、大勢に一斉に情報を出して歩調を合わせたいプレゼンはパワポが、審査のように途中のやり取り前提かつ聞き手それぞれに異なる役割があるようなものは紙が好適かな?と思います。その上でパワポ棒読みは聞き手をイラつかせる(これは、しゃべる本人よりも聞き手の方が先にスライドの文章を読んでしまうため、聞き手を飽きさせてしまう)ので、実はパワポの方が全体的に難易度が高くて失敗も多いように見受けられます。

それでも時代は戻らない

ここ25年くらいでパワポが発展し、その間様々なパワポプレゼン術の本が出ました。「どれか挙げろ」と言われても思いつきませんが・・・

パワポにも弱点はありますが、上手く使えば紙にはない「時間」の概念を使ってストーリーを作り上げ、聞き手に対して絶大な効果を上げることもできます。そしてその成功例もあります・・・

・・・次回はそっちの話を書いてみよう(^O^)

今週の本棚から

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「紙」と「プレゼン」ということでこれ。

「紙1枚」の大きなメリットとして、フォーマットが決まっているから共通の言語、空間認識、考え方で話を読める、というのがあります。
この本の裏テーマは「フォーマットの重要さ」というのは私の独断と偏見。

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