負けない、プレゼン

「型」は絶対的な基本、その上で、伝える相手は誰なのか、相手に持ち帰ってほしいお土産(伝えたいこと)はどれなのか、をはっきり。


先日、こんな本を読みました。

一つ一つはいい内容が多かったですが、すべてを取り入れてスティーブ・ジョブズ氏そのもののプレゼンを学会でやったら・・・ダメでしょうね。

ということでプレゼン。勝つプレゼン、会心のプレゼン、というのも生涯何回かありますが、いつか会心のプレゼンにつながるために、最低限乗り切るプレゼン、+α、を目指しましょう。

「型」、基本

ビジネスでは、「結論から書け」は、よくビジネス書で見かけます。
学会では?先生クラスだと結論から入る独特なプレゼンありますが、それは長年の先生と聴衆(同業者)の関係あってのこそ。特に学生なら、オーソドックスに、背景目的→実験方法→結果→考察→結論、の、いわゆる論文形式が無難でしょう。
同じように、各所でもフォーマット、慣習というものがあります。特に審査が絡むプレゼンは、審査側もフォーマットに従って審査していきます。そこで型を外すことはどんなに頑張ってもマイナス、最悪審査打ち切り。
型を守っちゃいけない場はないですが、型を外すと絶対ダメな場はあります。その上で・・・

伝える相手、伝えること

分かりやすいので学会で。
基調講演でもない限り、背景は知ってる聴衆ばかり、というケース多いです。
学生の方が一生懸命背景を話されているのも好ましいですが、+αを感じる巧者は、特に背景の前半は飛ばして後半、独自性、動機にかかるところに力を入れています。
背景のスライドをなくすのはやりすぎですが、説明は、1スライド1文くらいでも伝わるところはあるでしょう。さらに・・・

学会で、最も伝えたいところは最も伝わりにくいところ、というケース多いです。何しろ新たな成果のパートなので。
それをなるべく頑張って伝えようとして説明を増やした結果、さらにドツボにはまるケース、多いです。

私の場合、最近ようやく、ではありますが、逆から思考できるようになりました。

「伝えたいこと」からではなく「お土産にしてほしい」「これだけは知って帰ってほしい」から考えた方が伝わる、と。

こう考えると、難しい言葉を易しい言葉に変えて、という意識が働きます。背景はみんな同じでも、細部はみんな違うと思って。

実はスティーブ・ジョブズ氏のプレゼンも結局、

一つの単語、一つの数字を持ち帰ってもらう

への集約だ、と本を見て思いました。

では。

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