病理結果

退院から2週間が過ぎ、病理結果を聞きに行きます。やっと摘出した卵巣の画像が見られるのでワクワクしています。もう痛み止めも必要なく咳も止まり体調はとてもいいです。内診してもらっても異常はありませんでした。

病理の結果、やはり粘液性卵巣がんでした。取り出した卵巣の画像がモニターに映し出されます。パンパンに膨れ上がっていますがまん丸ではありません、ピクミンのオリマーの顔のような形です。血管が何本も浮き上がっていて黒い部分があり腐った明太子のようでした。

次に細かく切った卵巣の画像も見せてもらいました。粘液性の場合は卵巣の中にネバネバの液体が詰まっているのですが、私の場合は茶色くサラサラとした液体でした。

手術中の動画もあるけれど見ますかと訊かれて見たいです!と即答する私と母。長いので卵巣を取り出す部分だけ見せてもらいます。お腹の上に大きな塊がのっかっていて私が息をするたび上下に動いています。取り出した後ポッカリ空いているお腹の中が見えたと思ったら丸い内臓が2つコロコロコロっと上から転がり落ちてきて思わず声がでました。2つある内臓であの形って腎臓かな?自分のお腹の中なんて見ることないので面白かったです。見たくない人は見なくていいそうなので安心してください。

診察の結果良好なので今日から湯船に浸かれます。寒かったのでとても嬉しいです!スポーツしてもいいしお酒もほどほどならOK、性生活もしてもいいそうです。今日から傷跡を保湿してレディケアを貼っていきます。仕事をしている人ならこのタイミングでデスクワークならしてもいいと許可が出ると思います。

ほぼ確実にがんだろうと自分でも思っていたので病理結果に驚きはありませんでした。妹が卵巣がんになる確率は高くなるのかが気になったので質問したところ、粘液性がんは遺伝は関係ないそうです。心配ならアンジェリーナジョリーが受けたようながんになりやすい遺伝子を持っているかを調べる検査が受けられるが、知らなくてもいいことまで知ってしまうと精神的に辛いので積極的にすすめはしないとのことでした。

低用量ピルを5年以上服用している人は卵巣がんになるリスクが低くなるはずなのに、学生の頃から約8年低用量ピルを服用している私が卵巣がんになったのは①ピルの服用でリスクが低くなってこの結果なのか、②ピルを服用してもなってしまう種類の卵巣がんだったのかと訊くと後者だと答えてもらえました。上皮性卵巣がんは4種類あって、そのうちの3種類はピルの服用でリスクが下がることが確認されているけれど、私がなった粘液性卵巣がんリスクが下がることがないそうです。左の卵巣は残っており、今後また別の種類の卵巣がんになる可能性もあるためこれからもピルは飲むことにしました。今まではファボワールでしたが、ヤーズフレックスという最大120日連続服用ができるピルを処方してもらうことにします。うまくいけば年に3,4回しか生理が来なくなります。

遺伝は関係ない種類のがんと先生はおっしゃいましたが、父方の祖父が厄年で胃がんになり数年闘病した後亡くなり、父も厄年で精巣がんになり右精巣を摘出しているので私ががん体質なのは間違いないと思います。

粘液性卵巣がんの初期と確定したので抗がん剤などの追加の治療はありません。ただ再発していないか診てもらうため1ヶ月ごとの診察は受けることになります。

がんになったのは最悪でしたが、仕事をしていないときに見つかったのは不幸中の幸いでした。家族や友人はもちろん、SNSのフォロワーさんと入院体験談を書いてくださった多くの方のおかげで不安な気持ちが和らぎ快適な入院生活を送れました。本当にありがとうございました。

摘出した卵巣はグロいのでTwitterにもあげていませんが、興味のある方はご覧ください。

ワイの卵巣を見せたい-2021年2月公開-

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