【桜桃選栞｜05】フラワー長井線を止めるな！〜政治闘争に巻き込まれた山形鉄道経営困窮の危機！〜
鉄道ファン、映画ファンのみなさんに訴えたい！
山形県南部を走る"フラワー長井線"が追い込まれている。
映画「スウィングガールズ」の舞台になったあの列車だ。
フラワー長井線が止まれば地域の観光は大打撃だ、
利用者の半数以上は高校生、通学にも影響が出る。
山形で何が起きているのか、事の経緯を説明していこう。
フラワー長井線はなぜ追い込まれたか？
山形県は山形鉄道株式会社（フラワー長井線の運営会社）に
予算を当て支出しているが
突如、県側が山形鉄道への「予算カット」を通知したのだ。
コロナ禍でただでさえ山形鉄道の経営は苦しい
「県の支援」が打ち切られればさらに追い込まれる。
フラワー長井線を取り巻く環境
鉄道ファンの方には路線の説明は不要だろうがお付きい願おう。
フラワー長井線は山形県南部の2市2町を走るローカル線だ。
（路線は南陽市〜川西町〜長井市〜白鷹町）
第三セクターで運営されているので沿線4市町と県の支援が欠かせない。
山形鉄道の収支のマイナスは年間1000万円を超えると言われ
細かい金額は分からないが4市町と県が分担する予定だった。
県が予算を削れば4市町の負担額が増える。
どの市町も予算が潤沢なわけではない、福祉、教育、子育て
どこかを削って山形鉄道へ回さなければならない。
苦しい選択が迫られる。
本当に追い込まれたのは沿線の2市2町なのだ。
フラワー長井線を苦しめる真意と黒幕
県庁のお役人が独断で「予算カット」できるわけがない
黒幕がいるのだ。誰か主犯か紐解いていこう。
山形県では2021年1月24日に県知事選が行われた。
現職の吉村美栄子知事が対立候補を破り再選した。
知事選で現職が勝ち引き続き山形はまとまっていくのだと
思っていた矢先に以下の報道がなされた。
（都合上、意地悪と表記する）
意地悪1、県が支出予定のフラワー長井線への「予算カット」
意地悪2、東北公益文化大学「公立化へ向けた準備の白紙凍結」
意地悪3、対立した首長との面会を拒否
ひどい意地悪をするものだ。
しかも、「予算カット」が県から長井市へ通知されたのは
1月26日、選挙の2日後！
もうお分かりだと思うが、予算や教育機関の計画を簡単に
ひっくり返せるのは県のトップ吉村美栄子知事以外いない。
一説には若松正俊副知事が一連の意地悪を主導し
混乱を招いたと言われており副知事人事にも影響が出ている。
副知事人事混乱の記事はこちら
なぜフラワー長井線が標的になったか！
1月の県知事選でフラワー長井線沿線2市の
市長（長井市と南陽市）は対立候補を支援し
吉村美栄子知事へ批判的な意見を述べたからだ。
政治的な理由でフラワー長井線が人質に取られたのだ。
選挙に対立はつきものだ、選挙後は対立を乗り越えて
政治手腕を振るって欲しいのだが
振るわれたのは「 粛清 」だった。
県内13の市長のうち8市長が対立候補を支援、
支援状況は以下の記事に記載
酒田市長も同様に東北公益文科大学を人質に取られる。
（こちらも詳細を調査中）
フラワー長井線の「予算をカット」することで
2人の市長を同時に苦しめることができる。
鉄道を利用するのは沿線2市の住民だけではない
影響は近隣の市町にも及ぶ、周りからの圧力も上乗せされるのだ。
非常に効率の良い苦しめ方だ。
「頭を垂れてつくばえ、平伏せよ！」
「詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろ、詫びろー」
吉村美栄子知事がどちらを望んだかは知らないが
公共性の高い鉄道を「人質」に取られた2人の市長は歩み寄るしかない。
予算の行方
県内ニュースで大きく報道され「驚き」と「批判」が大きかったため
開催中の県議会2月定例会でとりあげられた。
県議の質問に吉村美栄子知事は
「関係部署の担当者と自治体の”行き違い”によるものだ」
として報道の内容を否定し、適正な対応を約束した。
結果として「予算カット」はされないようだが
知事と市長に"わだかまり"が生じた。
関連部署の担当者も可哀想だ！
吉村美栄子知事は再選したばかり任期は4年残っている。
再度「予算カット・減額」、別の方法でフラワー長井線を苦しめかねない。
ファンの力
日本オリンピック委員会（JOC）で森喜朗元総理が失言した時は、
大坂なおみ選手を始めとする現役のスポーツ選手やメダリスト
オリンピアンが発言し「スポーツの力」が注目された。
世界中に波及し大物政治家が表舞台から退いた。
「鉄道ファン」「映画ファン」にも同じ力があると思っている。
また鉄道が人質にとられるようなことがあれば
卑劣な政治手法に「No！」を突きつけて欲しいのだ。
当然、地元住民は今回同様声をあげるが、日本中のファンから
支援のメッセージ、間違いを正す声が届けば地元はもっと頑張れる
知事も無視できないはずだ。
吉村美栄子知事の動向を、権力の向けられる先を一緒に見守って欲しい。
フラワー長井線（山形鉄道）支援・応援のお願い
山形鉄道は経営が苦しいゆえにユニークな企画で経営向上をめざしている。
昭和の時代は
・お座敷列車ー貸切列車でお花見や忘年会を開きお酒を楽しむ
最近は
・ブライダル列車ー車内で結婚式が行われた
・ローカル線プロレスー乗客を乗せた車内で”バトルロイヤル”を行う
・もっちい駅長・鮎貝りんごのオリジナルグッズを販売
・鉄印帳も実施
社長も公募で選んでいる。
でも経営は苦しい。
乗車してフラワー長井線と置賜地方の"のどかさ"を感じて欲しいが
今はなかなか難しい。
フラワー長井線の歴史が途絶えないように応援して欲しい。
内容に共感・賛同して頂けたら「スキ」「シェア」「拡散」をお願いします。記事の信頼が上がります。
いいなと思ったら応援しよう！
