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私的ラーメンズ推しコントをまとめてみた。

ここに1つのnoteの記事があります。

この、熱量たるや!!!!!
この岸田さんの投稿で、私の中でしばらく、ゆる〜く冬眠していたラーメンズ熱が、瞬く間に復活しました。
今、轟々と音を立てて燃えています。
私も、「私の推しと、推しコントについて書きたいーーーーーッ!!!」と思ったのです。

私の心に火をつけてくださった岸田さんには感謝しかありません。
私自身、今の世の中の状況を受けて気持ちが大分塞いでいました。
でも推しへの愛を語ろうと思ったら、やってやるぞーーー!と元気とが湧いてきたのです。

恐らく、「ラーメンズを見たことがない人向けのお勧めコント集」は既に多くの方がまとめてらっしゃると思うので、あえてこの記事の内容は「私の性癖に刺さったちょっとマニアックめコント集10選」でいこうと思います。

せっかくなので、1つの公演につき1つのコントまで!と条件を付けてみました。ラーメンズのコントは公演の中でテーマやテイスト、あるいは伏線が繋がっていることが多いので、「このコント、おもしろかった!」と思ったら、ぜひ同じ公演の他のコントも見てみてくださいね。

できるだけネタバレをしないように、頑張ります!
…というのも、もし戻れるならラーメンズをまだ見ていない頃の自分に戻りたいと思うことがあるのです。何も知らない状態で、ラーメンズのコントを見てみたい。
もう一度、あの衝撃を受けたい。
これ、多くのラーメンズファンに共感していただけると思うんですが、いかがでしょう?

前置きが長くなりました。本編も恐らくものすごい分量になると思います。
これはラーメンズファンの性なのでしょうか、彼らのファンには文章をたくさん書くことに抵抗がない人が多い気がします。

それでは「ラーファン(※ラーメンズのファンの略)」のディープな世界へ、レッツゴー!

※この記事ではあえて、小林賢太郎さんや片桐仁さんを敬称で呼びません。いつも自分が彼らについて語るノリで書きます。敬意が存在していないということではない(むしろ飽和しすぎて一周回って呼び捨てになっている)ので、ご了承ください。

※※この記事のサムネイルのイラストは、noteの「みんなのフォトギャラリー」機能より使用させていただきました。あまりにもラーメンズに似ている!!!

1.第14回公演「STUDY」より「金部」

マニアックなチョイスが多いこの記事ですが、一応、見たことがない人にオススメしたいものからスタートしてみようと思います。

「小林賢太郎」と「片桐仁」のパブリックイメージ(?)が上手く活かされた作品だと思います。
何となく…という、あくまで私のイメージなんですが、どちらかと言うと「小林賢太郎は常識人寄り、片桐仁はぶっ飛んでいる」…世間からはそんな風に見られているのではないかと推察しています。
ゆえに、ラーメンズ、少しだけ知ってるよ!という方にとっては、コントの世界観に入りやすい作品なのではないでしょうか。

ちょっと脱線しますが、そんな2人のパブリックイメージを覆す意欲作があります。それは、第14回公演「CLASSIC」の「バニーボーイ」。
あ、ラーメンズ好きかも!と思って何本かコントを観た方がいらっしゃったら(ありがとう!!!)ぜひこちらも観てみてください。度肝を抜かれると思います。あと、観ながらイライラしすぎて、小林賢太郎を何度か背負い投げしたくなります。「バニーボーイ」いい!と思った方は、第15回「ALICE」の「バニー部」も、何卒!是非!!

話を元に戻しまして。
ラーメンズの作品をあえてカテゴライズしようとすると、大きく分けて
①狂気のバカ作品
②ちょっといろいろ考えさせられる作品

の2つに分かれると思うのですが。このコントはちょうどその中間というか、いわゆる「コントらしいコント」なので、見やすいと思います。ラーメンズに欠かせない歌ネタも、いい所でバッチリ入っています。

そしてこちらもラーメンズのコントではおなじみの、パワーワード、パワームーブ(?)が続出で、目が離せません。
このコントに限らず、ラーメンズのコントにハマると、コントに出てくるセリフや動きを、日常生活で使いたくなること間違いなし!
ま、使ったところで周りにラーファンがいないとスルーされるだけなんですけどね…(遠い目)。

ところで、このコントが上演されたのは2003-2004年のことでした。そのせいか、時代を感じる単語がちょこちょこ出てくるので、若い子がこの作品をどう評価しているのか、興味があります。


2.第11回公演「CHERRY BLOSSOM FRONT 345」より「本人不在」

あーーーー、もう、大好きだよ桜345…(※公演タイトルの略です)。
この公演には私の好きなコントが多いので、1つに絞るのに相当悩みましたが、やはり私はこれが一番好きだ!というものを選びました。
(ちなみに次点は「マーチンとプーチン2」。しかし、歌ネタはオススメに挙がりやすいかな?と思ったので除外しました。)
公演のトップバッターを務めるのに相応しい、ウェルメイドなコントです。

こちらも、ラーメンズを知らない方でも世界観に入りやすいコントだと思います。リアリティ要素が強めの、日常コントです。
二転三転する展開に翻弄されつつ、中盤で明かされるタイトル「本人不在」の意味。
スカッと笑ってサラッと終わる、そんな観やすいコントです。
何周も回って、結局ここに戻ってくる感じ。何度観てもおもしろいんだという信頼が「本人不在」にはあります。

そして小林賢太郎の素晴らしい滑舌と、美声を心ゆくまで堪能出来る作品です!声フェチの人には特にオススメ!!!


3.第12回公演「ATOM」より「新噺」

さあ、少しディープな世界に入りますよ(ニヤニヤ)。

タイトルの一文字を担う「噺」という漢字が表しているように、落語を題材にしたお話。…なんですが、そこで終わらないのが、我らがラーメンズ。

元々、ラーメンズのコントは舞台の上にほとんど小道具がなかったり、衣装も極めてシンプルなものを使っていたりと、「観ている側の想像力を掻き立てる」、「観ている側に想像力の余白を残す」という特徴があります。
このコントの題材の「落語」も、身一つに手ぬぐいと扇子だけで様々なものを表現する芸。やはり観る側の想像力に委ねる要素の多い演芸です。

ラーメンズ×落語。絶対外さないこの2つの組み合わせが掛け合わさると、一体どうなるのか。
その化学反応を楽しみながら観て欲しい作品です!


4.第13回公演「CLASSIC」より「受験」

「愛すべきバカ、片桐」というキャラクターの魅力が大爆発している作品。片桐仁が演じるから、バカだけど可愛くてとっても魅力的。他の誰にも替えられない、「片桐仁」という唯一無二の個性。
それを引き立てる役割ということなのか、このコントではひたすら「常識的な受け」に徹している小林賢太郎も良い。

「今私はとにかく笑いに飢えています助けてください!!!!!」というときに、是非観て欲しいコント。あなたも片桐仁の魅力に引き込まれること必至!


5.第15回公演「ALICE」より「モーフィング」

このコントをオススメに挙げる人はなかなかいないかも知れません。でも、私はめちゃくちゃ好きなんです!

初めは何を見せられているのか、わからないと思います。そして残念ながら、たぶん終わった後も「…一体これはなんだったんだ?」と思うと思います。

でも、ちゃんと笑える。
こういう「不思議」な感じが、ラーメンズの真骨頂とも言えるかもしれません。言葉遊びの達人、小林賢太郎の奇特な才能が遺憾無く発揮されている作品です。
このコントを観ると、「結局、ラーメンズってどっちもクレイジーなんだな…」と思うのではないでしょうか。それ、たぶん正解。

最初は退屈するかもしれません。
でも騙されたと思って、04:16くらいまでは頑張って観てください!!!笑
その後はもう、気が付いたら最後まで観終わっちゃった…となるはずです。

この挑戦的なコントを冒頭に持ってきた「ALICE」という公演はすごいなあと唸ってしまいます。
公演の締めが、ラーメンズお馴染みの日本語学校シリーズの最新作というのも胸熱。「不思議の国のニポン」という、私があえて語るまでもない最高の傑作です。誰が観ても絶対におもしろい。ラーファンの誰もが人にオススメしたいコントに挙げる作品です。

…はあ、すぐ脱線しちゃう。
しかも「10選」とか言いながら合間合間でそれ以外のコントを勧めまくっている…
すいません。
反省はしていない。


6.第7回公演「news」より「英語で話そう」

ラーメンズって昔は白い舞台装置に白い衣装が多かったんだなあ…(しみじみ)。公演を積み重ねていくにつれて、黒を基調としたセットと衣装に段々シフトしていきます。

さて、このコントも「愛すべきバカ片桐仁」系の作品ですが、ちょっと特異的なのが、「愛すべきバカ小林賢太郎」系の作品でもあるということです。
2人のやり取りはさながら、小学生男子のよう。
とにかく、バカらしい。
くだらない。
そして、思いっきり笑える。

ラーメンズのコントには「アドリブっぽい部分」が割と出てくるのですが、この作品にはアドリブ…というより、アクシデント(※主に片桐仁にとってのアクシデント)が多く、それがとても作品を魅力的なものにしています。
ちょっと素が出ている2人がとっっっても、かわいい!

でも、その「素」までもがひょっとして仕組まれたものなのではないか…?と疑いたくなってしまうのが、ラーメンズ作品の奥深さと、作・演出も担う小林賢太郎の底知れなさ。

考えたくなっちゃったら考えるのも一興。
何も考えずにゲラゲラ笑うのも一興。
どんな楽しみ方も私たちの自由なのです。


7.第10回公演「雀」より「音遊」

音楽が好きなそこのあなた。
奇遇ですね、私も大好きです。

タイトルの通り、「音楽」がテーマのコントです。
もうね、これは、中毒性がすごい。何について中毒になるのかは、観てのお楽しみ。

とにかく言動と行動がひたすらに深夜テンション。設定は働く大人なのに、修学旅行の夜を覗き見しているようなハチャメチャっぷり。
一体、小林賢太郎はどんな顔してこのコントのホンを書き、どんな顔して稽古をしたのだろう…と想像すると笑が込み上げてきます。BGVとしてではなく、画面もしっかり観て欲しいコントです。

ちなみに、地味に片桐仁の口笛がめちゃくちゃ上手いのも注目ポイント。


8.第17回公演「TOWER」より「五重塔」

考えるな!!!感じろ!!!!!!!

…以上!笑

ちなみに、ラーメンズのYouTube公式チャンネル、コントのサムネイル画像のチョイスが最高だと思っています。
この「TOWER」という公演に関しては特にそう。「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」のサムネとか、狙ってるとしか思えない。
コントを観ると「ああ!」となるんですが、初見の人ビックリしちゃうでしょ、あれ。最高。


9.第9回公演「鯨」より「count」

ラーメンズの「シュール」さが結集したこの作品。昔の作品にはこういう、ちょっとブラックな要素を盛り込んだコントも結構な割合で存在します。

コントの長さが5分弱と短く、サラっと観られるけどゾワッとする、印象に残る作品です。

ネタバレになるのでとりあえず観て!と言う感じのコント。
ネタバレに触れない程度に書くと、とあるシーンでの小林賢太郎の顔がめっちゃ乙女なので、要注目です。爆笑。自分の見せ方を本当に良くわかってるよなあー、あざといわーーー。


10.第16回公演「TEXT」より「銀河鉄道の夜のような夜」

初めに言っておきます。
私、この「TEXT」という公演については完全に箱推しです。

だから全部観て!!!!!!!
そしてできればっていうか必ず頭から順番に観て!!!!!!!!

「公演の順番通りに観る」という行為が最も効果を発揮する公演、それが「TEXT」です。

太字が多すぎて何を強調したいのか見た目に良くわからなくなる現象。

この公演が最もどのコントを選抜するかで悩みました。
本当に、どのコントも大好きなので。
でもやっぱり、「銀河鉄道の夜のような夜」は、ラーメンズ史上最も切なく、そして美しいコントだと思うので、こちらをチョイスしました。

複雑に敷かれた「伏線」というレール。そのレールは、他のコントからこのコントに向かって走り、このコントの中でも複雑に分岐しています。
少し照明を落とし気味の神秘的な「舞台装置」。こういった条件のコントは、ラーメンズとしては珍しい(気がする)。舞台上を覆う薄い闇が、このコントの陰影を際立たせます。
そしてもちろん数多くの「笑い」。
そして、少し、「切ない」。
未だに観ていると、胸を締め付けられるような気持ちになります。

恐らく、ラーメンズの作品史上最も多くの考察が書かれているコントがこの作品だと思います。それはつまり、コントタイトルに含まれる「銀河鉄道の夜」という名作を感じさせる要素が、星のように無数に散りばめられているからです。
私は学校でこの名作の抜粋を少し学んだ程度ですし、ネタバレは書かない方針なのでそこには深く触れません。でも、私のような「銀河鉄道の夜」に詳しくない人間でも、「銀河鉄道の夜」が大好きな人間でも、楽しめる作品、それが今作だと思います。

これまで、ラーメンズは数多くのコントを生み出してきました。
その中に、自分にフックする作品が、誰にでも必ず存在する。

…というのは完全に私の持論なので、もちろん違う意見もあることでしょう。でも、これが、私が彼らを大好きであり、人にオススメしたくなる最も大きな理由なのです。
コント同士が公演を超えて繋がっていることも少なくないので、そこはマニア受けしやすいポイントではあるのですが、そのような前情報がなくても、どのコントを単発で観ても楽しめると思っています。
どこから食べても美味しい「白くまアイス」みたいに、いろんなテイストが詰まったお菓子。それがラーメンズのコント!

おわりに

私がラーメンズの存在を知ったのは大学生の頃です。ちょうど、第15回公演の「ALICE」が上演されていた時期なのですが、残念ながらチケットとご縁がなく、未だに本公演を生では観たことがありません。

ちょっと脱線しますが、初回のカジャラで小林賢太郎と片桐仁が同じ舞台に並んで立っているのをこの目で見て、冗談じゃなく鳥肌が立ちました。というのも、彼らは2009年に行われた第17回公演「TOWER」以来、本公演を一度もしていなかったこともあり、舞台上で2人が並ぶ機会というのは、ラーファンにとって喉から手が出るほどに待ち望んでいたことだったのです。
「これを待っていた!」と思いましたし、「この組み合わせがやっぱりベストマッチだ!奇跡の組み合わせを今私は目の当たりにしている!!!」とも思いました。とにかく感動的な光景でした。
コントとしては、2人が向き合って変なポーズをしてただただ奇声をあげているという、シュールなシチュエーションだったのですが。
でも2人が同じ板の上で変なポーズとって奇声をあげているって、ラーファン的にはたまらない光景ですよね!?!?!?ね!!!!!!

…話を元に戻すと、私の大学時代はmixiというSNSの全盛期でした。新しいコントが発表になり円盤化される度に、円盤を楽しく観終わった後、mixiの「ネタバレスレ(※ネタバレ全開のオタクトークが繰り広げられていたこの世の楽園のような掲示板)」を読むのがもう、楽しくて楽しくて…
共感してくださっているそこのあなた、画面を通してですが、固い握手をしましょうね。
ガチッ。

漠然と、ラーメンズのファンは自分の世代が一番年少なんだと、長らく思い込んでいました。
ビックリしたのは、「ラークラ(※『ラーメンズが好きな人達(クラスタ)』の略)」という言葉をtwitterで目にしたとき。
「そっか、今の子はもう「ラーファン」って言わないんだ!」と思ったと同時に、自分より年下の世代にもラーメンズを愛する人たちが数えきれないほどいるのだと気付き、本当に嬉しい気持ちになりました。

いつかみんなで、新作の本公演を観たいですね。そして世界中の人たちと、感想を思いっきり語り合いたい。
それまでは公式のYouTubeを楽しみましょう。この記事に貼り付けてあるYouTubeのリンクは全て公式の供給によるものです。公式がYouTubeを、しかも円盤化されている作品をアップロードしてくれるなんて…!そのニュースを知った2017年のお正月、私は新年のお祝いそっちのけでラーメンズを観まくっていました。
しかも私たちが存分に楽しんだ分、彼らが得た広告収入は日本赤十字社に寄付される…なんということでしょう!!!(CV:加藤みどり)
胸を張って人にオススメできる、しかもなかなか人に直接は会えない今この状況においても、URLを送ったり検索をしてもらえば、動画をシェアできる!ありがたいなあ、嬉しいなあ。

今は大変な世の中ですが、みんなで本公演を劇場で楽しむということが実現する日を夢見ながら、日々自分にできることをやっていきたいと思います。

#おうち時間を工夫で楽しく #ラーメンズ #小林賢太郎 #片桐仁 #お笑い

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