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新環境おすすめ!!【十二獣鉄獣戦線】!!

《1.はじめに》

皆さんこんにちは。
今回解説するデッキは改訂後、シェア率の高い【鉄獣戦線】に【十二獣】のギミックを組み合わせた【十二獣鉄獣戦線】デッキになります。

【鉄獣戦線】は改訂が発表される前から興味を持っていて実は密かに回していたデッキで、改訂後の大会の分布数も多いことから、【鉄獣戦線】に興味を持たれている方が多く見られたのでnoteで解説記事にまとめました!

今回のnoteでは、【鉄獣戦線】の動きがよくわからない方へ向けた〝基本的な動き・カードの役割〟に関する解説、【鉄獣戦線】をこれから組もうと考えている方へ向けた〝【鉄獣戦線】と【十二獣】を組み合わせる事でどのような強みが生まれるのか?〟に関する解説に、〝展開方法・手札誘発のケア・各デッキ対面で気をつけるべき事〟など実戦的なことについても多く解説していますので、様々な方が読んで、【鉄獣戦線】をより楽しく、効率的に回す事ができる内容になっていると思います!

基本的な記述部分に関しては全て無料部分としていますので少しでも【鉄獣戦線】に興味を持たれている方は是非、読んでやってください!!

また、【鉄獣戦線】に【十二獣】を組み合わせる利点は2018年日本代表のferiさん@FeriFeriFeeri (超うまい)に教えていただきました。前環境では【ドラゴンメイド】を主体に使用していて多くの好成績を残している方です。
https://note.com/feriferiygo/n/n035b15d820b6
こちらのURLからferiさんの記事を読む事ができます。【ドラゴンメイド】に興味がある方にオススメの記事です!

《2.鉄獣戦線の基本的な動き方》

鉄獣戦線動き方

【鉄獣戦線】は墓地に存在する獣族・獣戦士族・鳥獣族を任意の枚数除外し、その除外した数に応じた獣族・獣戦士族・鳥獣族のリンクモンスターを特殊召喚し、展開を行うのが特徴的なテーマです。

『鉄獣戦線フラクトール』の効果でデッキから『鉄獣戦線キット』を墓地へ送り、『鉄獣戦線キット』の効果で『鉄獣戦線ナーベル』を墓地へ送り、『鉄獣戦線ナーベル』の効果で好きな【鉄獣戦線】モンスターを手札に加え、効果を起動する【鉄獣戦線】モンスター効果を使用するために必要な獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターを墓地へ用意する事がこのデッキを回すために必要な下準備です。
この動きを行い、フィールドと墓地に【鉄獣戦線】モンスターを揃える事がこのデッキの基本的なスタートになります。

《3.このデッキの強み・十二獣を採用した理由》

◎安定性が高い
【鉄獣戦線】は『鉄獣戦線フラクトール』1枚から〝効果を起動する【鉄獣戦線】モンスター〟と〝効果を使用するために必要な獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターの両方を墓地に用意する事ができます。1枚のカードから動く事ができるので、安定性がとても高いテーマになります。

◎妨害手段の多さと自由枠の豊富さ
【鉄獣戦線】の基本展開の最終盤面が『召命の神弓-アポロウーサ』+『戦華盟将-双龍』+『鉄獣の抗戦』の盤面で、動くために必要なカードの枚数が少ないのにもかかわらず、多くの妨害数後続の攻め手を残した盤面を作る事ができます。展開に必要なカードの枚数も少ないのでデッキスロットの自由枠も多く、環境に応じて最適なカードを採用する事ができるので構築の自由度が高く、柔軟に対応する事ができます。(詳しい動き方については後述の《6.展開方法》で解説していますのでそちらをご覧ください。)

◎『アーティファクト・ロンギヌス』が刺さりにくくなる
【鉄獣戦線】は墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターを除外し、展開を行うので『アーティファクト・ロンギヌス』が天敵となるデッキです。
しかし、【十二獣】を採用する事で『アーティファクト・ロンギヌス』を使用されても『召命の神弓-アポロウーサ』、『鉄獣の抗戦』等の妨害を構えることができ、従来の【鉄獣戦線】のみで構成された構築よりも『アーティファクト・ロンギヌス』への耐性を高いものとする事ができます。(詳しい動き方については後述の《6.展開方法》で解説していますのでそちらをご覧ください。)

《4.鉄獣戦線の構築について》

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改訂が公開されてから調整を重ねた、現状(3/23)の【鉄獣戦線】デッキの構築になります。私の活動圏である関東の大会に参加することを考え、構築しました。何故このような構築となっているのか?解説を進めていきます。

⑴【鉄獣戦線】の課題点

【鉄獣戦線】はリンクモンスターを主軸の妨害に据えているデッキで、展開の際に手札を多く消費しています。しかし、盤面の妨害数・質の高さで相手の攻め手を押さえ込み、『鉄獣の抗戦』のリソース確保で手札の少なさを補い、勝ち切る事ができます。
そのため、前盤面の妨害を乗り越えられてしまうと苦しいゲームとなってしまいますが、サイドチェンジ後となる2戦目以降のゲームは『ライトニング・ストーム』で、多くの妨害手段を失った状況が頻繁に生まれてしまいます。
また、墓地のモンスターを除外し、リンクモンスターを次々に特殊召喚し、戦うデッキなので『アーティファクト・ロンギヌス』を発動されてしまうと展開する事が非常に困難です。
この2種類のカードはどの環境デッキにも2〜3枚の多い配分で採用されていて、1マッチ中にどちらかのカードが発動されないゲームはほとんど見られないほどです。調整段階で様々なデッキと対戦したところ、1本目の勝率はかなり高いのですが、2本目、3本目は、この2種類のカードによりマッチを落としてしまうケースがかなり多く見られました。

この結果を踏まえ、【鉄獣戦線】は『アーティファクト・ロンギヌス』・『ライトニング・ストーム』に致命的に弱すぎる事が課題点であり、今回紹介する【鉄獣戦線】はこの課題を克服する事を目指し、デッキを構築しました。

⑵課題克服にむけた構築のポイント
◎『指名者カード』の採用

自由枠に『指名者カード』を最大枚数投入し、先ほど挙げた課題克服と手札誘発を乗り越え、『召命の神弓-アポロウーサ』+『戦華盟将-双龍』+『鉄獣の抗戦』の盤面の動きを通すために採用しました。
また、改訂により、環境に変化が起きた後で、正確な分布を図る事ができないのもあり、自由枠に対面するデッキによってムラが発生する可能性のあるメタカードではなく、『指名者カード』を多く採用し、シンプルに自分の動きを通すことを目指しました

『指名者カード』がより効果的に働くのは2戦目以降です。『アーティファクト・ロンギヌス』を無効化する事ができ、『抹殺の指名者』であれば『ライトニング・ストーム』をも無効化する事ができます
2戦目以降に『抹殺の指名者』のために不純物を採用するのが、疑問に感じる方もいるかと思いますが、このデッキは『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で『鉄獣の抗戦』を手札に加え、1枚をデッキに戻すので、『抹殺の指名者』で除外する事が目的のカードを引いてしまっても、その不純物を妨害手段に変化する事ができます。また、デッキに戻るので『抹殺の指名者』で本来の目的通り、無効化する事ができるので【鉄獣戦線】の動きととても相性の良いカードです。

◎【十二獣】ギミックの採用
『炎舞-天キ』で手札に加える事ができる『十二獣モルモラット』を採用する事で『アーティファクト・ロンギヌス』を発動されても【鉄獣戦線】のギミックを回し、妨害を用意する事ができます
『十二獣モルモラット』+【鉄獣戦線】が手札にあればこの動きが可能なので『十二獣モルモラット』か、『炎舞-天キ』を引いていれば高い期待値でギミックを回す事ができます。(詳しい動き方については後述の《6.展開方法》で解説していますのでそちらをご覧ください。)

◎『王宮の勅命』、『魔封じの芳香』の採用
相手のギミックを動かす魔法カードを妨害しつつ、『ライトニング・ストーム』を初めとした『三戦の才』、『冥王結界波』等のこちらの妨害手段を無力化する魔法カードを止める目的で採用しています。
先攻展開ではなるべく、『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』を展開に絡め、これらのカードを引き込む事を狙います。

⑶まとめ
このように今回の【鉄獣戦線】の構築に【十二獣】ギミックや『指名者カード』を採用しているのは【鉄獣戦線】の課題点を克服するためです。この構築に変更してから、『アーティファクト・ロンギヌス』や『ライトニング・ストーム』で負けてしまうゲームが減り、マッチの勝率も向上しました。

《5.採用カード解説》

次に採用しているカードたちの採用理由・役割についてです。基本的なことについての記述が多いので、既に【鉄獣戦線】について熟知している方は飛ばしてください。

【鉄獣戦線】

◎『鉄獣戦線フラクトール』

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役割:初動・【鉄獣戦線】を墓地へ送る。
【鉄獣戦線】のギミックを回す初動のカードです。【鉄獣戦線】はこのカード1枚から動く事ができます。(詳しい動き方については後述の《6.展開方法》で解説していますのでそちらをご覧ください。)
『鉄獣戦線ナーベル』の効果で積極的に手札に加えてしまうと『炎舞-天キ』で加えるカードがデッキ内になくなってしまう状況もあるので気をつけましょう。

◎『鉄獣戦線キット』

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役割:【鉄獣戦線】モンスター効果のコストの確保・【鉄獣戦線】をさらに墓地へ送る。
【鉄獣戦線】の効果を発動するために必要な獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターを墓地に供給する事ができる円滑湯のような役割のカードです。『鉄獣戦線ナーベル』を墓地へ落とす事で好きな【鉄獣戦線】を手札に加える事ができます。

◎『鉄獣戦線ナーベル』

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役割:【鉄獣戦線】を手札に加える
『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の一連の流れで墓地に【鉄獣戦線】モンスターの効果を発動するために必要なコストを溜めつつ、【鉄獣戦線】モンスターを確保するために必要なカードです。


◎『鉄獣戦線ケラス』

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役割:手札から特殊召喚・第2の攻め手
通常召喚した【鉄獣戦線】モンスターが妨害を貰った際に、第2の攻め手になる【鉄獣戦線】モンスターです。先攻でも『無限泡影』や『PSYフレームギア・γ』を乗り越える動きで必要なカードです。特殊召喚するために必要なコストは【十二獣】モンスターや『D.D.クロウ』でも賄う事ができます。
また、『鉄獣戦線フラクトール』にアクセスできない手札でも『鉄獣戦線キット』や『鉄獣戦線ナーベル』を捨てる事で【鉄獣戦線】の動きを行う事ができます。

◎『鉄獣の抗戦』

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役割:妨害
このデッキの妨害手段の1つです。
『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で手札に加え、妨害手段とする事が基本的な役割です。
『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』を特殊召喚する事でフリーチェーンで相手のカードを除去する事ができ、『鉄獣戦線ナーベル』の効果で後続の【鉄獣戦線】モンスターを手札に加える事ができます。
『鉄獣の抗戦』を既に引いている場合は自分の【鉄獣戦線】の効果が手札誘発で妨害されても『鉄獣の抗戦』で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』を特殊召喚できる状態を作る事を意識して動きます。
具体的な動き方に関しては『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の動きで『鉄獣戦線キット』を手札に加えます。その後、『鉄獣戦線キット』を召喚し、効果を使用。これに対して『無限泡影』などの手札誘発で妨害をされた場合、『鉄獣戦線キット』を素材に『転生炎獣アルミラージ』をリンク召喚します。この盤面を作る事で墓地と除外に【鉄獣戦線】を4枚揃える事ができるので『鉄獣の抗戦』で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』を特殊召喚する事ができ、相手の動きを妨害する事ができます。このように『鉄獣の抗戦』を引いている場合は、とにかく墓地と除外に【鉄獣戦線】を4枚揃える事が重要です。

◎『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』

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役割:展開の拡張・妨害手段へ繋げる
妨害手段の一つである『鉄獣の抗戦』を手札に加える役割と盤面に【鉄獣戦線】モンスターを供給し、『召命の神弓-アポロウーサ』や『戦華盟将-双龍』等のシステムモンスターに繋げるために必要なカードです。このカードのみ制約が特殊で【鉄獣戦線】モンスターしか特殊召喚できなくなるので気をつけましょう。

◎『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』

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役割:【十二獣】の動きから【鉄獣戦線】の動きに繋げる
【十二獣】での動きからスタートした際に①の効果で【鉄獣戦線】を特殊召喚し、【鉄獣戦線】の動きに繋げるために必要なカードです。自身のターンと相手ターンに『鉄獣の抗戦』で特殊召喚する事で2枚のカードを引く事ができ、より質の高い手札に繋げる事ができます。《4.鉄獣戦線の構築について》でも触れていますが、2戦目以降は展開にできるだけ絡めましょう。

◎『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』

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『鉄獣の抗戦』の効果で相手ターン中にリンク召喚する事でフリーチェーンでカードを除外する妨害手段となります。『鉄獣の抗戦』で特殊召喚した『鉄獣戦線ナーベル』、『鉄獣戦線キット』とチェーンを挟む事で『召命の神弓-アポロウーサ』や『召喚獣メルカバー』の効果を躱す事ができます。

◎『鉄獣戦線 銀弾のルガル』

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相手のターン中に『鉄獣の抗戦』に対して『コズミックサイクロン』を発動された場合に、『鉄獣の抗戦』の効果で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリンク召喚します。この状況で『鉄獣戦線 銀弾のルガル』がフィールドに存在していれば、相手のメインフェイズ中に、墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターを好きなタイミングで特殊召喚する事ができるので『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』の効果を『鉄獣の抗戦』の効果で特殊召喚したタイミングで発動せずに、相手のメインフェイズ中の好きなタイミングで発動する事が可能となります。

【十二獣】

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◎『十二獣モルモラット』・『十二獣ラム』
動きの対応力を向上する目的で採用しています。【十二獣】ギミックを採用するとどのようなメリットが生まれるのか?に視点を置いて解説を進めていきます。
『炎舞-天キ』で手札に加える事ができる『鉄獣戦線フラクトール』以外の獣戦士カードで既に『鉄獣戦線フラクトール』が手札にある状況などで『墓穴の指名者』や『灰流うらら』を発動されても『炎舞-天キ』のサーチ先に『十二獣モルモラット』があればギミックを動かす事ができます。
また、【鉄獣戦線】は効果無効系のカードである『無限泡影』も驚異となる妨害の1枚ですが、【十二獣】は『十二獣ラム』をX素材とする事で『無限泡影』の乗り越えが楽に行う事ができます。また、墓地に【鉄獣戦線】の効果の発動コストとなる獣戦士族モンスターを大量に確保する事ができ、リンクモンスターの素材とできる点も相性抜群です。

特に『十二獣モルモラット』を採用する最大の利点は『アーティファクト・ロンギヌス』のケアができる事です。『十二獣モルモラット』と『十二獣ラム』を採用すれば『アーティファクト・ロンギヌス』を発動されても『召命の神弓-アポロウーサ』か『鉄獣の抗戦』の妨害を用意する事ができます。
(詳しい動き方については後述の《6.展開方法》で解説していますのでそちらをご覧ください。)

◎『十二獣の会局』

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追加の攻め手となるので採用しています。『墓穴の指名者』や『無限泡影』を『天霆號アーゼウス』で除去した後に【鉄獣戦線】のギミックを回す事ができます。

【十二獣】のギミックは少ないスロットで動きの対応力が大幅に向上し、採用すれば『炎舞-天キ』でこのような選択をする事ができる点がとても優秀です。

その他のカード

◎『D.D.クロウ』

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鳥獣族で手札から能動的に捨てる事ができるので【鉄獣戦線】の効果を発動するための墓地コストや『鉄獣戦線ケラス』を特殊召喚するためのコストに利用する事ができ、手札誘発以外の役割を持つ事ができる点は非常に優秀です。『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』の効果でこのカードを手札に加える事ができるので『戦華盟将-双龍』の効果で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリリースし、相手のカードをバウンスしつつ、『D.D.クロウ』を手札に加え、さらなる妨害とする事ができます。
改訂が更新されたばかりで正確に分布を図る事ができなく、【十二獣】等、『D.D.クロウ』が効果的に働きにくい対面も存在している事とこの動きをする場合は『召命の神弓-アポロウーサ』+『戦華盟将-双龍』+『鉄獣の抗戦』までの展開が行えていて、1本目であれば、『D.D.クロウ』がなくてもゲームに勝つ事ができる状況が多かったので今回の構築ではサイドデッキの採用となっています。この動きがあるのでメインデッキかサイドデッキには1枚は採用する事を推します。

◎『戦華盟将-双龍』

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妨害手段の1枚です。『増殖するG』を発動された場合にこのカードを特殊召喚する事で1枚のドローに抑えつつ、妨害を用意する事ができます。

◎『転生炎獣アルミラージ』

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『十二獣ドランシア』を初めとした破壊による妨害を乗り越えるために必要なカードです。盤面の【鉄獣戦線】を墓地へ送れることや『アクセスコードトーカー』のコストになる点も優秀で【鉄獣戦線】モンスターの効果で特殊召喚できないモンスターにもかかわらず、使用頻度の多いカードです。

◎『死翼のフレスヴェイス』

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【幻影騎士団】や【竜輝巧】等、墓地のモンスターをリソースとするデッキに対して有効なリンクモンスターです。条件を満たせば攻撃力が高く、『原始生命態ニビル』をケアしたワンキル等で活躍します。

*4/22に2度目の追記を行いました。
追記内容
・《6.展開方法》に『おろかな埋葬』初動の展開方法
・《6.展開方法》にリソース管理を意識した展開方法
・《7.鉄獣戦線で気をつける事・裏目の消し方》に墓地から除外するモンスターの優先度
・《7.鉄獣戦線で気をつける事・裏目の消し方》にリンク数が余っている場合に気をつける事
・《7.鉄獣戦線で気をつける事・裏目の消し方》に【十二獣】+『鉄獣の抗戦』の時に意識する事
・《4/22追記:13.現在の環境は何を意識するべきか?》
・《4/22追記:14.新たに採用が見られるカード・不採用となったカードについて》
・《4/22追記:15.使用者によって採用されているカードについて》
・《4/22追記:16.ミラーマッチで意識する事》
・《4/22追記:17.罠デッキ対面で意識する事》


《6.展開方法》

⑴-1基本展開 
手札 『鉄獣戦線フラクトール』+手札2枚
盤面 『召命の神弓-アポロウーサ』+『鉄獣の抗戦』

『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の効果で【鉄獣戦線】Aを手札に。【鉄獣戦線】Aを召喚し、【鉄獣戦線】Aの効果で『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で手札2枚を捨て【鉄獣戦線】Bを特殊召喚。『召命の神弓-アポロウーサ』をリンク召喚。『鉄獣の抗戦』を手札に加える。

3回効果を使用できる『召命の神弓-アポロウーサ』と『鉄獣の抗戦』の妨害を構えた布陣になります。この盤面以外でも別の妨害を用意することもできるので解説を続けていきます。

⑴-2基本展開 
手札 『鉄獣戦線フラクトール』
+手札2枚
盤面 『鉄獣戦線 銀弾のルガル』+『戦華盟将-双龍』+『鉄獣の抗戦』

『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の効果で『鉄獣戦線キット』を手札に。『鉄獣戦線キット』を召喚し、『鉄獣戦線キット』の効果で『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で手札2枚を捨て【鉄獣戦線】A(『鉄獣戦線キット』以外)を特殊召喚。『鉄獣戦線キット』を素材に『転生炎獣アルミラージ』をリンク召喚。『転生炎獣アルミラージ』の効果を発動。【鉄獣戦線】Aの効果で『戦華盟将-双龍』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』と【鉄獣戦線】Aで『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をリンク召喚。『鉄獣の抗戦』を手札に加える。

『召命の神弓-アポロウーサ』の代わりに『鉄獣戦線 銀弾のルガル』と『戦華盟将-双龍』を盤面に用意した展開になります。『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をリンク召喚する事で『鉄獣の抗戦』が『コズミックサイクロン』で除去されても好きなタイミングで『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』の除外効果を使用する事ができます。また、『戦華盟将-双龍』の効果で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』を墓地へ送ればデッキから除外枚数に応じた獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを手札に加える事ができ、『D.D.クロウ』を手札に加えれば新たな妨害手段とする事もできます。

⑵基本展開 
手札 『鉄獣戦線フラクトール』+手札2枚(獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1枚を含む)
盤面  『召命の神弓-アポロウーサ』+『戦華盟将-双龍』+『鉄獣の抗戦』

『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の効果で【鉄獣戦線】Aを手札に。【鉄獣戦線】Aを召喚し、【鉄獣戦線】Aの効果で『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1枚を含む手札2枚を捨て【鉄獣戦線】Bを特殊召喚。【鉄獣戦線】Bの効果で『戦華盟将-双龍』を特殊召喚。【鉄獣戦線】A+B+『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』で『召命の神弓-アポロウーサ』をリンク召喚。『鉄獣の抗戦』を手札に加える。

要求値は低いものの多くの妨害を用意する事ができる【鉄獣戦線】の目指す先攻展開になります。5回目の特殊召喚で『召命の神弓-アポロウーサ』をリンク召喚する事ができるので『原始生命態ニビル』をケアしながら展開する事ができます。(この展開は次の相手ターン中にも『原始生命態ニビル』を意識しなくてはいけません。詳しくは《7.鉄獣戦線で気をつける事・裏目の消し方》⑸『鉄獣の抗戦』を発動する際に気をつけることで解説していますのでそちらをご覧ください)

⑶-1【十二獣】+【鉄獣戦線】展開
手札  『十二獣モルモラット』+『鉄獣戦線フラクトール』
+手札2枚
盤面  『召命の神弓-アポロウーサ』+『戦華盟将-双龍』+『鉄獣戦線 銀弾のルガル』+『鉄獣の抗戦』

『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の効果で【鉄獣戦線】Aを手札に。
『十二獣モルモラット』を召喚し、効果で『十二獣ラム』を墓地へ送り、『十二獣ライカ』特殊召喚。『十二獣ライカ』で『十二獣ラム』を特殊召喚。『十二獣ドランシア』を特殊召喚し、効果で『十二獣ラム』を破壊。『十二獣ライカ』を特殊召喚。『十二獣ドランシア』を素材に『十二獣タイグリス』特殊召喚。『十二獣ライカ』に素材を供給し、『十二獣ラム』を特殊召喚。『十二獣タイグリス』と『十二獣ライカ』で『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』リンク召喚。効果で手札から【鉄獣戦線】Aを特殊召喚。【鉄獣戦線】Aの効果で『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』+『十二獣ラム』+【鉄獣戦線】Aで『召命の神弓-アポロウーサ』をリンク召喚。『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』の効果でドロー。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で手札を2枚捨て、【鉄獣戦線】Bを特殊召喚し、【鉄獣戦線】Bの効果で『戦華盟将-双龍』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』と【鉄獣戦線】Bで『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をリンク召喚。『鉄獣の抗戦』を手札に加える。

⑶-2【十二獣】+【鉄獣戦線】展開(『アーティファクト・ロンギヌス』を発動された場合)
手札  『十二獣モルモラット』+『鉄獣戦線フラクトール』

『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の効果で【鉄獣戦線】Aを手札に。
『十二獣モルモラット』を召喚し、効果で『十二獣ラム』を墓地へ送り、『十二獣ライカ』特殊召喚。『十二獣ライカ』で『十二獣ラム』を特殊召喚。『十二獣ドランシア』を特殊召喚し、効果で『十二獣ラム』を破壊。『十二獣ライカ』を特殊召喚。『十二獣ドランシア』を素材に『十二獣タイグリス』特殊召喚。『十二獣ライカ』に素材を供給し、『十二獣ラム』を特殊召喚。『十二獣タイグリス』と『十二獣ライカ』で『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』リンク召喚。効果で手札から【鉄獣戦線】Aを特殊召喚。

ここまでの手順は上記と同様になります。このタイミングで『アーティファクト・ロンギヌス』を発動された場合、
①『召命の神弓-アポロウーサ』をリンク召喚する。
②『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を経由して『鉄獣戦線 銀弾のルガル』を特殊召喚し、『鉄獣の抗戦』を手札に加える。
このどちらかの動きを行う事ができるので『アーティファクト・ロンギヌス』を発動されても妨害を構えることができます。さらに手札から『鉄獣戦線ケラス』を特殊召喚する事ができれば『召命の神弓-アポロウーサ』と『鉄獣の抗戦』の両方を妨害として構える事ができます。

追記:⑷『おろかな埋葬』の展開パターン
【鉄獣戦線】に採用されている『おろかな埋葬』は『鉄獣戦線キット』を墓地へ送り、さらに『鉄獣戦線ナーベル』を墓地へ送る事で好きな【鉄獣戦線】と展開に必要な墓地コストを2枚用意する事ができます。
しかし、その後、【鉄獣戦線】を召喚し、『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚、『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をリンク召喚し、『鉄獣の抗戦』を加えるだけでは、墓地・除外から特殊召喚できる【鉄獣戦線】モンスターは3枚なので『鉄獣の抗戦』の効果で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリンク召喚する事はできません。
初動が『おろかな埋葬』の際は展開に一工夫必要であり、状況に応じて手札に加えるベストな【鉄獣戦線】モンスターも変わります。

手札 『おろかな埋葬』+手札2枚
盤面 『召命の神弓-アポロウーサ』+『鉄獣の抗戦』

『おろかな埋葬』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の効果で『鉄獣戦線フラクトール』を手札に。『鉄獣戦線フラクトール』を召喚し、効果で『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』の効果で手札2枚を捨て、【鉄獣戦線】A(『鉄獣戦線キット』か、『鉄獣戦線ナーベル』)を特殊召喚。フィールドの『鉄獣戦線フラクトール』の効果を発動し、【鉄獣戦線】Bを墓地へ送る。【鉄獣戦線】Aの効果で『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』、『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』、【鉄獣戦線】Aを素材に『召命の神弓-アポロウーサ』をリンク召喚。『鉄獣の抗戦』を手札に加える。

『鉄獣戦線フラクトール』の効果をフィールドで発動する事で『鉄獣の抗戦』の効果で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリンク召喚するために必要な【鉄獣戦線】モンスターを用意する事ができます。
『鉄獣の抗戦』を既に引いている場合、上記の手順で動く際に『鉄獣戦線フラクトール』に召喚権を使用すれば、『アーティファクト・ロンギヌス』を使用されても墓地に【鉄獣戦線】モンスターを4枚用意した状態でターンを渡す事ができるので『鉄獣の抗戦』を妨害手段として用意する事ができます。

追記:⑸リソース管理を意識した展開
手札 『鉄獣戦線 フラクトール』+【鉄獣戦線】モンスター
盤面 『鉄獣戦線 銀弾のルガル』+『戦華の盟将 -双龍』+『鉄獣の抗戦』

『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の効果で【鉄獣戦線】Aを手札に。【鉄獣戦線】Aを召喚し、効果で『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』を特殊召喚。効果で【鉄獣戦線】Bを特殊召喚。【鉄獣戦線】A+『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』で『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』をリンク召喚。【鉄獣戦線】Bの効果で『戦華の盟将 -双龍』を特殊召喚。『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』+【鉄獣戦線】Bで『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をリンク召喚。『鉄獣の抗戦』を手札に加える。

『鉄獣戦線 銀弾のルガル』をフィールドにリンク召喚しているので後続の【鉄獣戦線】を用意しつつ、『鉄獣戦線 塊撃のベアブルム』を『鉄獣の抗戦』の効果で特殊召喚できるので次のターン以降も『鉄獣の抗戦』を妨害に用意する事ができます。
相手ターン中に発動される『増殖するG』や『鉄獣の抗戦』が『屋敷わらし』で無効化されてしまうので前のターンに『増殖するG』に対して『墓穴の指名者』を使用している場合や伏せに指名者カードが伏せに用意されている場合は積極的に狙っていきます。
この動きは罠デッキ対面でも有効なので積極的に狙っていきます。理由につきましては《追記:17.罠デッキ対面で意識する事》に記述してますのでそちらをご覧ください。

《7.鉄獣戦線で気をつける事・裏目の消し方》

⑴『鉄獣戦線ナーベル』で加えるモンスター

『鉄獣戦線フラクトール』→『鉄獣戦線キット』→『鉄獣戦線ナーベル』の一連の動きで【鉄獣戦線】モンスターを手札に加える際、どの【鉄獣戦線】モンスターを手札に加えるのがベストな行動なのかについてです。残りの手札によって加えるべきカードは変化するので各々加える利点について解説していきます。
◎『鉄獣戦線キット』を加える利点
はじめに『鉄獣戦線キット』を手札に加える利点について解説を進めていきます。
一つ目は『鉄獣の抗戦』が既に手札にある状況です。『鉄獣戦線キット』を手札に加え、効果の発動を狙った際に『アーティファクト・ロンギヌス』や『無限泡影』で効果を止められた際に『鉄獣戦線キット』を素材に『転生炎獣アルミラージ』をリンク召喚する事で墓地・除外に【鉄獣戦線】モンスターを4枚揃える事ができ、『鉄獣の抗戦』で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリンク召喚し、妨害手段を用意する事ができます。
また、『鉄獣の抗戦』がない状況でも手札誘発により、展開を止められた返しのターンで『鉄獣戦線キット』が破壊されれば、『鉄獣戦線ナーベル』を墓地へ送る事で【鉄獣戦線】モンスターを手札に加えつつ、【鉄獣戦線】モンスターの効果の発動に必要な墓地コストを確保する事ができます。
『増殖するG』を発動された場合でも『戦華盟将-双龍』を特殊召喚し、『戦華盟将-双龍』のコストで『鉄獣戦線キット』を墓地へ送れば『鉄獣戦線ナーベル』を経由して後続の【鉄獣戦線】モンスターを手札に加える事ができます。
低速デッキとの戦いではこの1枚の差がゲームの勝敗に大きく影響する試合も見られたので展開を行う事ができない状況に陥った際等、自分の都合よくゲームを進められなかった時にリターンのある『鉄獣戦線キット』を最初に召喚する事が最も多いです。

◎『鉄獣戦線ケラス』を加える利点
次に『鉄獣戦線ケラス』を手札に加える利点について解説を進めていきます。
『鉄獣戦線ケラス』の強みは召喚権を使用した後でも盤面に【鉄獣戦線】モンスターを用意できる事です。召喚権を使用した【鉄獣戦線】モンスターの効果が『PSYフレームギア・γ』や『無限泡影』で妨害された場合でも『鉄獣戦線ケラス』を特殊召喚すれば乗り越える事ができます。
手札に複数の【鉄獣戦線】モンスターがある状況は『鉄獣戦線ケラス』を手札に用意しましょう。
また、『鉄獣戦線ケラス』は墓地に同名カードがある状況の少ない【鉄獣戦線】モンスターです。それなので『墓穴の指名者』で効果の発動を阻止される事態をケアしたい場合は、(『鉄獣戦線フラクトール』の効果に対して『墓穴の指名者』を発動される事が多いので稀ですが、既にコストとなるカードが墓地に多くある場合等)『鉄獣戦線ケラス』を手札に加え、ギミックの回転を目指します。

◎『鉄獣戦線フラクトール』を加える利点
最後に『鉄獣戦線フラクトール』を手札に加える利点について解説を進めていきます。
このカードの利点は展開に必要なコストとなる墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターを速やかに再補充する事ができる点です。
『鉄獣戦線キット』の効果を『無限泡影』等で無効化された返しに『十二獣ヴァイパー』を素材にした【十二獣】モンスターに除外される形で処理されてしまうと墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスターは1枚になってしまい、次ターン以降、【鉄獣戦線】のギミックを回すためには再び、墓地にコストを用意する必要があります。
このような墓地のコストが不足してしまう事が危惧される状況では『鉄獣戦線フラクトール』を手札に加え、次のターンにギミックを動かす事ができるように備えておきます。

⑵蘇生制限について
【鉄獣戦線】モンスターの効果で特殊召喚されたリンクモンスターは正規の手順で特殊召喚されていないので蘇生制限となり、他のカードの効果で特殊召喚することはできません。『鉄獣の抗戦』などで誤って特殊召喚しないよう気をつけましょう。

墓地にある獣族・獣戦士族・鳥獣族のリンクモンスターはなるべく除外しないようにする

【鉄獣戦線】の効果で特殊召喚したリンクモンスターたちは蘇生制限のため、特殊召喚する事ができません。そのため、不要なカードとして優先的に除外を行ってしまいがちですが、リンクモンスターたちはできる事なら除外せずに墓地に残しておく事が大切です。安易に除外してしまうと『アクセス・コードトーカー』の効果を発動するために必要なリンクモンスターが墓地に不足してしまい、ライフを奪い切りたい場面で余計なアクシデントが起こってしまいます。


⑷『鉄獣の抗戦』で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリンク召喚する場合は除外にカードを1枚残しておく
除外されているカードを1枚残す事で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』が墓地へ送られた際に『鉄獣戦線ナーベル』や『D.D.クロウ』を手札に加える事ができます。『鉄獣の抗戦』で特殊召喚し、リンク素材となった『鉄獣戦線ナーベル』の効果で『鉄獣戦線ケラス』を手札に加えておけば盤面を返されたとしても次のターンに『鉄獣戦線ナーベル』+『鉄獣戦線ケラス』の2手の攻め手で盤面の捲りを狙う事ができます。

⑸『鉄獣の抗戦』を発動する際に気をつけること
このカードの効果で『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』のリンク召喚を行うことが多いのですが、そのためには一度リンク召喚に必要なモンスターを特殊召喚し、リンク召喚する必要があります。それなので4枚のモンスターを特殊召喚するためにメインモンスターゾーンを4つ空けて置く必要があります。(『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』を正規召喚している【十二獣】を絡めた展開等は除く)
メインモンスターゾーンにモンスターが多く存在していると『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリンク召喚する事ができなくなってしまうので気をつけましょう。また、メインモンスターゾーンが2つ以上埋まってしまっていても『戦華盟将-双龍』が盤面に存在していればメインモンスターゾーンを1つ空ける事ができます。
次に注意するべきカードは手札誘発です。『鉄獣の抗戦』の発動に対して『増殖するG』を発動されてしまうと相手に2枚のドローを与えてしまうことになりますし、『屋敷わらし』を発動されてしまうと『鉄獣の抗戦』の発動が無効化されてしまいます。モンスターを4枚特殊召喚して『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』をリンク召喚した場合は『原始生命態ニビル』を発動されるリスクも発生します。これらの手札誘発は『召命の神弓-アポロウーサ』がフィールドに存在すればケアする事ができるので『鉄獣の抗戦』を発動する場合は『召命の神弓-アポロウーサ』もフィールドに成立させる事を目指し、ギミックを回しましょう。特に『原始生命態ニビル』に関しては『鉄獣の抗戦』→『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』の動きをした後は警戒しなくてはならないカードです。無警戒に『召命の神弓-アポロウーサ』の効果を発動し、『原始生命態ニビル』で盤面が壊滅する事がないように注意しましょう。

追記:⑹墓地から除外するモンスターの優先度
墓地のリンクモンスターは『アクセスコード・トーカー』の効果の発動のためにできるだけ除外しない事は前回に記載していますので今回はそれ以外の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターをコストとして墓地から除外する際の優先度について解説を進めていきます。
展開を妨害された際に『鉄獣戦線 銀弾のルガル』の効果で【鉄獣戦線】モンスターを特殊召喚し、後続の確保を狙う際に、破壊されても手札に後続を確保できる『鉄獣戦線キット』と『鉄獣戦線 ナーベル』が特殊召喚するモンスターとしてベストです。展開を行う際にどちらのカードとも除外してしまうと『鉄獣戦線 銀弾のルガル』で展開を終える場合、後続の確保ができない可能性が生まれてしまいます。
また、『鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ』のデッキから手札に加える効果の関係上、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1枚は除外されている必要があります。『鉄獣戦線 キット』と『鉄獣戦線 ナーベル』は『鉄獣の抗戦』の効果で特殊召喚する優先度の高いモンスターなのでこの2枚の両方が除外されている状況にならない事を意識しています。
また、『死者蘇生』や純構築に採用されている『崔嵬の地霊使いアウス』等の『霊使いリンク』を警戒し、墓地の【十二獣】モンスターは除外し、特殊召喚されないように気をつけます。

追記:⑺.リンク数が余っている状況で気をつける事について
『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』を絡めて展開を行う場合、盤面のモンスターが多く、リンク数が余る場合があります。4素材の『召命の神弓-アポロウーサ』をリンク召喚するのも悪くはないのですが、この場合、後続のリソースを確保しておく必要があります。
後続の攻め手を『鉄獣の抗戦』に任せてしまうとミラーマッチで『抹殺の指名者』で『鉄獣の抗戦』を宣言されてしまう場合や、『屋敷わらし』+『PSYフレームギア・γ』の組み合わせで使用された場合、後続のリソースが枯渇してしまいます。『召命の神弓-アポロウーサ』の使用回数は3回でも問題のない事が多いので盤面に『鉄獣戦線 キット』や『鉄獣戦線 ナーベル』を残す事ができるなら残し、リソースが枯渇してしまうアクシデントが起こらないように気をつけます。

追記:⑻.【十二獣】モンスター+『鉄獣の抗戦』の場合
【鉄獣戦線】が手札にない状況で上記の場合の動き方についてです。
『十二獣ドランシア』が破壊された場合に『鉄獣の抗戦』を発動できるようにX素材は充分な数、用意しましょう。『十二獣ドランシア』単機でターンを返してしまうと相手が動かない場合、墓地に『十二獣ドランシア』の素材を送る事ができないので、『十二獣モルモラット』のスタートなら『十二獣ライカ』の効果で横に【十二獣】モンスターを並べ、最悪自分の【十二獣】モンスターを『十二獣ドランシア』の効果で破壊できるようにし、『鉄獣の抗戦』を発動できる状況にしておきましょう。
また、『十二獣ドランシア』単機の状態で『鉄獣戦線 フラクトール』を引く事ができた場合に『鉄獣戦線 フラクトール』の①の効果の発動に対して『墓穴の指名者』を発動された場合、『十二獣ドランシア』の効果で『墓穴の指名者』を対象に発動、それに対して『鉄獣の抗戦』を発動し、『十二獣ドランシア』の素材として取り除かれた【十二獣】モンスターと『墓穴の指名者』で対象に取られた『鉄獣戦線 フラクトール』を特殊召喚し、『鉄獣戦線 徒花のフェリジット』をリンク召喚します。『鉄獣戦線 フラクトール』は一度特殊召喚されてますので『墓穴の指名者』を躱し、目的通り、『鉄獣戦線 キット』→『鉄獣戦線 ナーベル』の動きを行う事ができます。

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