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「ゆるアクセシビリティ雑談会」を社内開催した話
こんにちは! 株式会社ゆめみの新卒フロントエンジニアのやぎたです!
8月3日にゆめみ社内で「ゆるアクセシビリティ雑談会」というアクセシビリティの勉強会を新卒メンバー3人主催で開催したので紹介します!
勉強会を開いた背景、目的
はじめに、この「ゆるアクセシビリティ雑談会」という勉強会を開催した背景について話します。
この勉強会を企画したメンバーは、以前から書籍「Webアプリケーションアクセシビリティ──今日から始める現場からの改善」を使って、 毎週輪読会&アクセシビリティについての雑談会を開催していました。
ゆめみでは数多くの勉強会が開催されていますが、全社を対象としたアクセシビリティについての勉強会は筆者の入社後は開かれていませんでした。そんな中、輪読&雑談会で「職種を横断してアクセシビリティについて話す機会をもっと増やしたい!」と話が上がったことがきっかけで、社内全体を対象とした勉強会を開催することにしました。
![企画メンバーはUIデザイナの「0ri」、フロントエンジニアの「Hide」と「ygkn」の合計3人。職種を横断してアクセシビリティについて話す機会をもっと増やしたいと思っていた。](https://assets.st-note.com/img/1692668549056-TqSMBWpC3U.png?width=1200)
今回の勉強会は次のような思いを持って設計されました。
アクセシビリティ改善の取り組みを会社全体で職種を横断して促進したい
現状どれくらいアクセシビリティが現場で考慮されているのか知りたい
アクセシビリティに関心が深いメンバーがいることを知ってもらいたい
そこで、アジェンダやバナーなどを3人で決め、社内に周知しました。
![ゆるアクセシビリティ雑談会周知メッセージのスクリーンショット。7月28日(金)にSlackに投稿されている。ゆるアクセシビリティ雑談会 突然ですが、アクセシビリティという言葉を聞いたことはありますか:hate-nya: アクセシビリティとは「サービスや情報を利用できる人や状況の幅広さ」を意味します。 「日頃からデザインや開発においてアクセシビリティに取り組んでみたいと思っているけれど、具体的に何をどうすればよいのかわからない」 「アクセシビリティの視点で、デザイナー/エンジニアに聞いてみたいことがある」 という方のために、 明日からすぐに使えるアクセシビリティの知識や日頃困っていること・良かったことを共有しあって、 ゆるく話しながら学んでいく会を開催します! 対象者:興味がある人はだれでもOK(職種は問いません。大体20人程度までを想定) 日時:8/3(木) 17:00〜18:00 開催場所:#web-accessibility-enhance のハドル(入退出自由・聞き専可) アジェンダ 1. チェックイン 2. 話題提供 - アクセシビリティってなに? - これをやったらまずはOK! - アクセシビリティについてこまりごと・いいことの共有会 3. ふりかえり・クロージング 主催:おり(UIデザイナー)、おひで (フロントエンドエンジニア)、やぎちゃん (フロントエンドエンジニア) 参加希望の方は「参加希望」スタンプをお願いします](https://assets.st-note.com/img/1692668507309-OQ7DpEtNo9.png?width=1200)
![\だれでも歓迎!/ 「ゆるアクセシビリティ雑談会」8/3木曜日 時間:17:00 〜 18:00(入退室自由) 場所:#web-accessibility-enhance のハドル 「聞き専もOK!」](https://assets.st-note.com/img/1692668712765-LEwZUa37xw.png?width=1200)
余談ですがこのようなSlackのメッセージにいつもしかまつさんのネコチャン絵文字を使わせていただいております🙏 今回は、周知用のサムネイルでも使用させていただきました。本当にいつもお世話になっております!
しかまつさんのネコチャン絵文字のダウンロードはnoteから!
やってみたこと
チェックイン
ゆめみではミーティングなどの最初に行う簡単な質問をチェックインと言います。(一般にアイスブレイクと呼ばれることもあります。詳しくはオープン・ハンドブックの「チェックイン/チェックアウト/アイスブレイク」へ)
ここで、参加者の職種とアクセシビリティという単語に持っているイメージを聞きました。
![Slackメッセージのスクリーンショット。チェックインスレッド 以下の番号、職種、アクセシビリティについてのイメージを教えてください! 1. 何それ美味しいの? 2. ライブラリとか記事とかで聞いたことはある。何なのかはわかってない 3. 難しそう/できるのかな? 4. デザイン/実装する時にたまに考える 5. いつも考えてデザイン/実装している 6. 対応するスコープ/基準を考えてデザイン/実装している](https://assets.st-note.com/img/1692670224375-bCTfFWeQZR.png?width=1200)
参加者の職種はフロントエンド6名、モバイルアプリ2名、バックエンド1名でした。チェックインへの回答は「4. デザイン/実装する時にたまに考える」がほとんどでした。
想像していたよりも、アクセシビリティについて日頃から考えている参加者が多いことがわかりました。
ここで参加者のアクセシビリティに対する捉え方を聞いておいたので「これくらいの話は時間の都合上省いても良さそうだな」「もうちょっとここ深掘ってもついてきてくれそうだな」といった判断ができました。
話題提供
次に、企画メンバーから勉強会参加メンバーに対して、アクセシビリティの基礎知識をまとめた話題提供を行いました。
具体的には、以下のようなことについて話しました。
アクセシビリティってなに?
法改正の話
合理的配慮が2024年から努力義務ではなく義務になる
webは本質的に色々な条件・環境のもとでアクセスできるものだし、そうあるべき
新しい顧客・ビジネスチャンスにも
紹介した事例
Designingの記事 時間のかかるデザイン
書籍「Webアプリケーションアクセシビリティ」から引用
まずはこれをやろう
デジタル庁「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」の3章「ウェブアクセシビリティで達成すべきこと」から具体的な例を紹介
資料に選んだ理由
誰でも無料で閲覧できる
広く網羅している
図が多くわかりやすい
クライアントへの説明に使える
「デジタル庁」という名前
チェックツールを使おう
axeと内部で使用している Lighthouse、Linter、Storybook Accessibility Addon
Markuplint
など
アクセシビリティに配慮したライブラリ
役立つ資料
話題提供中も、Slackのスレッド内で「これめっちゃわかる!」という共感や、余談の話で盛り上がりました。
アクセシビリティの困りごと共有会
事例を紹介した後は、参加者の「アクセシビリティあるある」を語り合いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1692671470493-y9NCY24ulW.png?width=1200)
![「ロボットでないことを示す「〇〇が写った画像を選びなさい」のアクセシビリティってどうなってるんだろう」 「カレンダーは「年の選択」がめちゃくちゃ難しい」 「アクセシビリティの本質は、選択肢」](https://assets.st-note.com/img/1692671535447-eDV95SHsHK.png?width=1200)
特に今回はフォームの話で盛り上がりました。「実際に仕事していて、こんな時どうする?」という話題や、その対処法を議論する時間があり、職種横断&大勢でアクセシビリティについて考える興味深さを感じました。
参加者の反応
今回はSlackのハドルで行ってみたのですが、企画メンバーだけでなく、参加者からTipsなどのコメントも多く集まり、非常に有益な会となりました。
![Slackのスクリーンショット: ゆるアクセシビリティ雑談会 が行われました 16:50 あなたと(ぼかし)さん、ほか 12 人は次の時間、ハドルミーティングに参加していました : 1 時間 45 分 253件の返信](https://assets.st-note.com/img/1692671956233-6nPwBQK2bR.png?width=1200)
![Slackメッセージのスクリーンショット: これを1回やると良い https://www.w3.org/WAI/ARIA/apg/patterns/](https://assets.st-note.com/img/1692672099129-fQxnqzt0SC.png?width=1200)
感想を一部抜粋
職種横断でフォームの話ができるの嬉しい
実装時に考えるアクセシビリティとデザイン視点で考えるアクセシビリティの違いがわかって面白かった
アクセシビリティについて考えるモチベーションをもらえた!
こういう勉強会を新卒の方が率先して開いているの、すごくありがたいですし尊敬です。
色んなTipsが知れてよかった
ふりかえり
「ゆるアクセシビリティ雑談会」は今回が初めての試みでしたが、大盛況でとても楽しい会になりました!
当日参加できなかった人も、Notionの資料やスレッドを後から見返してくれた方が多く、ありがたかったです。
また、聞き専といいながらコメントしてくれたり、いい勉強会がある!と拡散してくれたりと、本当に親切な方々に恵まれて大成功となりました。
今回は参加者のレベル、職種、人数がわからなかったので話題提供中心となりましたが、次回はより実践的な話ができるよう「フォーム」、「ツール」、「色」、「代替テキスト」などテーマを絞って話し、より良いサービスを作るヒントを集めていきたいと思いました。
企画メンバーの企みとしては社内勉強会を第二回、第三回と増やしていき……
いつか外部勉強会や他の企業の方とコラボレーションできたらいいな…と思ってます🙈
今後もこのような活動を積極的に行いたいと思っているので、よろしくお願いいたします!
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