日本の超過死亡は原爆2発分以上!!

皆さんは日本の超過死亡が大変なことになっているのはご存じだろうか。

超過死亡がすごいというと必ず聞かれるのが、日本は高齢化社会だからという意見である。確かに高齢化に伴い日本の死者数は毎年1-2万人程度のペースで増加している。だが、ここには超過死亡の定義に対する誤解があるように思える。超過死亡の定義は、厚労省や国立感染研究所が例年の傾向に基づいて立てる予想死亡数に対して、実際の死亡数がどれだけ上回っているかの数のことを表す。予測死亡数は当然、社会の高齢化に伴う死者数の増加傾向を加味して作成されるので、高齢化による死者数は殆ど超過死亡数に含まれないと考えるのが妥当だ。

2011年東日本大震災の年は、超過死亡が5.6万人で、しばらく戦後最大の数値だったが、2021年に超過死亡が6.7万人で記録を更新し、その翌年の2022年に12.9万人で記録が更新される。更に2023年の死者も2022年と同水準の死者数159万人となっている。(2023年の超過死亡は、予測死亡数が異様に引き上げられたことで、2万人程度になっている。恣意性を感じる)

この超過死亡数がどの位の規模か分かり易くする為に幾つか戦争時の死者数を引き合いに出したい。まず、広島の原爆による民間人の死者が14万人であり、長崎原爆では7万人が死んでいる。第二次世界大戦中にナチスから1年半にわたって空爆されたロンドンでは4万人の民間人が死んだ。また、ベトナム戦争における米兵の死者は15万人にも及ぶ。これらの数字と比べると、戦争もない2021年、2022年、2023年の日本で戦争時に近い超過死亡数が出ているわけで、これを異常と捉えず、報道もろくにされない政府やマスコミの姿勢は不自然であり、不誠実であると言わざるを得ない。

少なくともこれだけの超過死亡が出ているのだから、原因の調査はするべきであろう。これに対して国立感染研究所は何と言っているか?国立感染研究所は、超過死亡発生前の2020年7月に、もし超過死亡が増えた場合に考え得る原因としてHPに掲載していた内容を繰り返し主張している。同研究所によると、超過死亡の原因はコロナ死か、コロナ対策による間接的な死(例えば自粛や病院に行けなかったことによる持病の悪化)か、それ以外によるものと、要するに全ての選択肢を並べ立てているが、コロナワクチンが原因ではない(=接種を継続しても大丈夫)と、なぜかコロナワクチンの原因だけを排除している。超過死亡が劇的に増え始めた2021年からワクチン接種が始まったのだから、断言はできないにしてもその可能性を排除するのは不自然ではないだろうか?

また、超過死亡をコロナ死やコロナの後遺症、コロナ対策の結果によるものともしているが、これもおかしな話だ。ワクチンは重症化予防や死者数を減らす為に行われたのではないか。もし、国民の8割がワクチンを接種し、このような重大な超過死亡がコロナによるものだとしたら、ワクチンは確実に効かなかっただろうし、政府から打ち出されたコロナ対策は完全に失敗であったということを自ら吐露しているようなものである。

世界を見渡しても超過死亡は爆増しているが、これまでのところ日本と似たような理由で更なる調査などは見送られてきた。しかし、2024年2月28日にはオーストラリアの上院で遂に超過死亡調査の必要性を認める決議がなされた。(https://richardsonpost.com/rebekah-barnett/35060/australian-senate-acknowledges-excess-deaths/)

オーストラリアでは2021年から2023年に超過死亡が極端に増加し、コロナ死だけでは説明がつかない状況になっていた。このオーストラリア上院の決議は今後の超過死亡議論に風穴を開ける動きになるかも知れない。日本は他国に比べても異常な超過死亡数となっている。

今こそ、オーストラリアを見倣い、真摯に数字と向き合って原因調査に踏み出すべきだろう。

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