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「料理でもてなし」は構成が9割

料理教室を運営していると「料理でおもてなしができるようになりたい」とおっしゃる方が結構おられます。
当教室は「基本をトレーニング」する教室なので「これから料理を始める方」と「作ってはいるけどなんか、自分の作ったものがおいしくないと感じる」という方が多く学んでくださいます。

「基本=初心者的・簡単」=「おもてなしはハードルが高い、まだまだ先」と思われる方もいらっしゃいますが、そんなことはありません!(ホント)

間違えたくないのは「おもてなし、ごちそう」って普段作っているものの延長線上にしかないと思っているので「(シェフの本にのってる)このカニ肉入れたテリーヌ豪華だから作って出そう」というのは博打みたいになるのでやる場合は最低でも2回はリハーサルしたほうが良い、という感じになります。出せなくはないけどイベント成功のためにはやることが多すぎます。

普段作っていて、自身がおいしいと感じるもの、家族に好評なものというのものを場や相手に合わせてアレンジしていくことができればばっちりです。

今の力量に合わせてでいいと思いますし、全部手作りでなくてもいいと思います。来る相手がどんな人なのか、どんな会なのかでカジュアル感がわかりますよね。

例1 新婚の家庭に夫の同僚(若者・独身)が数人遊びに来るという場合
家庭料理そのもので喜ばれる可能性が高いです。生徒さんで「教室で習った麻婆豆腐が夫は大好物なので得意料理です」という方がおられたのですが、そしたら・麻婆豆腐・かき卵のスープ・棒棒鶏(蒸し鶏に野菜の添え方に注力。彩りをかなり盛る、ソースは市販でも可)、ごはん、季節のフルーツむいて冷やしておくとかアイスクリーム用意する、
などで見た目も味のバリエーションもかなり素敵なはずです。

例2 新婚の家庭に夫の両親が遊びに来る、という場合
義理親の好きな食べ物、傾向を知ったうえで「義理母得意ジャンルを避け、材料予算をかける」というのが無難と考えます。
年配の方には「予算がかかっていることで頑張ってくれている」というのを鋭く見抜く方が多いので「材料」に注力するのはお勧めです。

調理、調味のハードルが高くないものなら例えば
「すき焼き」(肉に予算かける、たれは市販でもよし)+サラダなど得意な手料理があればサブとして2品くらい。デザートは上記同様
また「手巻き寿司」なども鮮度の良い具材が数種あると素敵です。(海苔も良いものを使うとランクアップします)+サラダ、汁ものなど得意な手料理があればサブとして2品くらい。デザートは上記同様

作るのが大変ならば、「ちょっと珍しいと思ってもらえるおいしいお店に連れて行ってあげる」というのも喜ばれます。

もてなしってもてなされた側が「今日はおいしい○○をごちそうになった」と1品印象づくのが成功だと思うのですべてが手作りでなくても構成をうまく考えて、作り手自身も気持ちが焦らず場にいられることが大切だと思います。

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