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日本茶をもっと知りたい!と思ったきっかけ

今日は当教室の定番レッスン 日本茶「淹れ方」レッスンの日です。
単発レッスンなので毎回新たな受講生さんとの出会いに気合が入っております。

このレッスンは「急須で美味しくお茶を淹れたい」方のための「選び方のヒント~淹れ方~保存法まで」をぎゅっとまとめたものです。
数年前の自分が知りたかったことをお教えするようなイメージで開催しています。

実家は静岡県にあり、静岡生まれの母はお茶無しではいられない人で子供のころから常にお茶は身近でした。しかしながらきちんとした淹れ方を習うこともなく、深蒸しの意味も分からず「美味しいお茶って高いから美味しいんでしょ?」くらいのものでした。

ですが「好き」ではありました。一口含んで香りと渋味の後に甘みが来る、鼻に抜ける香りの余韻もあって「この複雑な美味しさってすごい」と思っていたし、食品メーカーに転職する際、すごく覚えているのが面接のときにその後一番信用できる同僚となる女性がお茶を出してくれたのですが、そのお茶がすごく美味しくて
「客用にこんな良いお茶を置く会社、それを上手に淹れて出す社員がいる会社が悪い訳がない!」
と密かに確信したものでした。

そして時は経ち数年前、ある食品の展示会で開催していたある茶商さんのセミナーを受ける機会がありました。その方は有名なフランス人の茶商さんなのですがセミナーの中でとても印象的なコメントをされました。

それは
「僕はもともとソムリエ。日本茶って日本人にとって僕らにとってのワインくらい大切で素晴らしいものなはずなのに、日本人は(全般的に)日本茶をあまり大事にしていないように見える」
というようなコメントでした。(覚えている限りなので一言一句正確ではないです)
それを聴いたときにちょっと雷に打たれたような衝撃で「日本茶をもっと知るにはどうすれば!?」と思い始めました。

色々調べた結果「日本茶インストラクター」という資格にチャレンジするのが良いであろう、となってその年の試験を受けることにしたのです。

受験勉強は協会が出している「通信教育」で進めました。通信教育を受講しなくても受験はできますが、テキストの中から試験問題が出るらしいとのことだったので受けない選択肢はありませんでした。

通信教育受講から試験までお金もかかるので必死になることができ良かったです。
科目の中にはとても興味深く学びが楽しいものもあればなかなか覚えられないものもある中、何といっても良かったのが

沢山お茶を淹れて飲む、という経験でした。
もちろん学びのセオリーに沿って淹れて行くわけですが、自分の淹れるお茶がどんどん美味しくなっていくのが「これはスゴイ!」と思っていました。

今まで知らなかったことを学びつつ、発見も沢山ある。
淹れること、というのはすごくシンプルですが各地のお茶によっていろいろな味と香りがある。土地の力、作り手さんの考え、お世話の仕方、仕上げる人たちの「作りたいお茶のイメージ」などいろいろな要素で変わっていく。

まだまだ色々なお茶に出会いつつ学びたい。そんな最中です。
・茶の葉の量
・湯の量
・湯の温度
・置いておく時間
で変わる味わいですが基本を知って沢山淹れることで誰でもその人の「美味しい」に近づけて淹れることができると思っています。

お茶って良いなあ、とますます思っていただけるよう、気を入れてお伝えしていきます。

【初心者向け】今日から急須で美味しいお茶が淹れられます
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