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7)送る料理、煮物の味加減は本人に任せる

料理を送り始めた最初のころを思い返すと、「親が好みそうなものを」と思って作っていました。うちの場合はいつもの料理より「ちょっと柔らか」ければ多くのものが食べられます(例:6)でしたような工夫)。

「なるべく食欲がわくように」「口に合うように」と頑張っていましたが
そこで困ったのが「味加減」。煮物類に関して母は「味がしっかり、濃いめ」が好きなので、普段よりややしっかり目につけていました。

こちらで「このくらいだったら?」と送ったものを「なんだか、味が薄いね」と言われたこともありました。また、実家は醤油と言えば「濃口しょうゆ」なので薄口しょうゆを使って「冬瓜のそぼろ煮」を作ったときには結構しっかり味だったにも関わらず「なんだか、味が薄いね」」と言われたりもしました(これは色で先入観があったのだろうと思っています。)。

「このまま希望に合わせていたらこちらの味覚が狂ってしまう」と思っていたところ、しばらくして1本の電話がありました。「送ってくれた煮物、砂糖加えて煮なおして食べたよ、美味しかった。」とのこと。

以降、こちらで「(濃すぎない程度に)これで美味しい」と思った味付けで送り、必要であれば口に合うように食べる前に本人に調整してもらう、ということで落ち着きました。

冷凍で送るので解凍した時の味も出来立てとは違っています。
送ったものをそのまま食べていることもあれば本人の好物「筍の煮物」は好みに調整しているようです。

自分で味を調えられるなら任せるというのは「好みの味で食がすすむ」という点で良いなと思っています。ただ「これでは濃すぎて(塩分取り過ぎ)が危険」と感じる場合は対策を考える必要があります。

うちの場合ずっと送って喜ばれるのが「筍の煮物」。穂先側は繊維に沿った形でも柔らかく、根に近い方は繊維に逆らった「いちょう切り」にしています。戻した干し椎茸を入れる場合はそのままだと噛みにくいようだったので傘の裏側に「#」の隠し包丁を入れていました(近年はより噛みやすいエリンギを入れることが多いです)。

つづく 

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