見出し画像

Netflix版ウィッチャー 原作知らない勢の感想

こんにちは。Микаです。
Netflixは、シャーロックを見るために契約したんですが(ああ、その感想も書きたい…!もう何周もしてしまった…マイクロフト兄貴が尊い…)、そのシャーロックを見終わり、次なに見るかな〜と適当にサムネを見て判断した結果、この「ウィッチャー」を見ることに決めました。初回配信からそんなに時間も経っていないし、今どハマりしても、遅すぎた沼シャーロックのようにはならんだろうと思い、軽い気持ちで視聴を開始。するとどうでしょう。
やっぱりどハマりしてしまった。
もうさあ、どうしようもないよね(怒)。Микаみたいな人間はこういうのにすごい弱いんだよね。どうしたら良いかな?
もちろん、シャーロックとは全然別の雰囲気なので、えっ!?ハマるの!?って不思議に思うかもしれないけど、私は「賢い」「戦う女」「英国」「リアリティ」ジャンルが大好きなので、ウィッチャーもシャーロックも同じものなのである。
あ、別にウィッチャーの舞台はイギリスではなくて架空の世界だけど(イギリスの俳優はいるけど)、平凡な日本に住んでいる私からしてみれば、海外っぽいところは全部イギリスでOK!!
全話分書きたいことあるんだけども、そうなると文字数が半端ないことになりそうなので、私が好きなテーマについて書いていこうと思います。タイトルの通り、原作を知らないので…あ、でもウィッチャー3ワイルドハントっていうゲームは知ってる。ゲーム実況者の2BROでものすごく前に見たことがあります。そのくらい。覚えている知識は「カモン、ローチ」のみです。

 テーマ1 [ 賢い ]

何が賢いのかっていうと、とにかく脚本が素晴らしい。茶番が入っていない。「こんなシーンいるか?」って思う箇所もなくて、なぜかわからないが、笑えるジョークが一個も見当たらなかった…。この脚本を書いた人は一体誰なんだろう?と思い、ローレン・シュミット・ヒスリックという女性が関わっていることを知った。な、なんと…お、女の人!?よくわからないけど、正直あの…この賢さの違和感がちょっと分かった気がする。
全体を通して、登場人物の感情と考えが視聴者にすごく正確に伝わってくる作りになっているんだよね。複雑な心境を持っている人物は誰一人としていない。みんなが単純明快なキャラクター性で不自然な行動がまるでない。感情を読むのが得意な女性ならではの伝え方なのかなって思う。性差別のように聞こえたらごめんなさい。そんなつもりではないです。性別って言うよりも、脚本書いた人の洞察力のおかげだけどね。最初から最後までキャラクターが変わらない。まあ、ウィッチャーの登場人物に限ってはキャラクター(性格や考え)が変わってしまうきっかけが「すでに起こった後」なわけで、本編で変わりようがないんだよね。イェネファーだけはその過程も描かれているけど。それをなぜ「賢い」と私が思うのかは…つまり「私を沼に落とすほどの力」があるわけで、こやつ、賢い…と思うのである(IQ2の発言)。一番すごいなって思ったのは、あれかな。やっぱり終わり方だな。感動の対面…ゲラルトとシリがハグして、うわー!やっと出会えたねええええって思ってたら「イェネファーって誰?」とシリ。ゲラルトのちょっとうざそうな顔よ・・・・。これって、もうこれから子育て頑張ってねゲラルト…としか思えないシーン。これから思春期の少女に振り回されて過ごすんだぜ、あんた。好きだな〜こういう…おっちゃんと女の子の血の繋がりがない親子の絆みたいなやつ…。これが続編を期待しちゃう終わり方で、個人的に唯一の間抜けポイントでもある。今までシリアスにやってきて、ここでくるかっていう。賢いなあ。

テーマ2 [ 戦う女 ]

このドラマを見るなら、ゲラルトのお尻はもちろん目の保養ではあるが、それよりも、もっと周りの美女を見て欲しい。美女のほとんどが戦ってくれる(私のためのドラマ)!もう半端ないぜ。シントラの雌獅子VSニルフガード軍の対決、めちゃくちゃ鳥肌がたつ映像だった。考えても見てよ。女王という高貴な人が?軍の戦闘に立ってだよ?敵の軍勢に一番に駆けていくんだよ?ありえないでしょ。もちろん、かの無敵艦隊を撃退したエリザベス1世も鎧を身に纏い、戦場の近くへ行ったことはある。だけどそれは軍を鼓舞するためであって、自分自身が戦うためではなかったんだよね。というか、周りの人が止めるよ。普通は。女王は身の安全が最優先だから。しかも、負傷して帰ってくる…。さらには自ら命を経つという…。もう無理オブ無理で泣いた。キャランセ女王の忠実な部下でありたい人生だった。私前にエリザベスの側近でありたいとかも言ってた。てへぺろ。強い女の周りにいる。それがМикаという人間の処世術だ。シリも大きくなったら、キャランセのような雌獅子になってくれるのかな。そういえば、シリのお母さんは古代の力を持っているけど、おばあちゃんであるキャランセは持っていないんだね。これもすごい…運命を感じる。剣と斧の時代の踏み台にされてる感半端ない。多分シントラって割と…エルフや魔法に厳しい国だから、結局この時代は生き残れない。ティサイア率いる魔法使いの一部はシントラを助けようと頑張っていたけども。結局無理だったね。そう、魔法使いたち…ここにも魅力的な戦う女たちがたくさん。まずはイェネファー。この子は本当に可愛い。魔法使いの学校アレツザに引き取られてから、ずっと落ちこぼれ生徒としていたんだよね。でもそれは自信がなくて、自らの力を内側に閉じ込めていたから、本当の力を出せていなかっただけ。本当はすごく強かった。魔法使いになってから、美しい容姿を手に入れるんだけど、それでも本当に自信は持てない。根は真面目な性格だから、ジンを逃した時も、自分のことよりもまず周りの被害に対して気にしちゃう。そういうところ、すごい好き…。そしてフリンギラ。この魔法使いはすごいぞ。闇の魔法使い。ヴォルデモート並では?ソドンの丘での戦いで、イェネファーに対してあんな言葉をかけられるほどにすごく達観しちゃってる魔法使い。エイダーンに行けなかったことに少しは恨みがあるはずなのに、そんなことはすでに許してるし、イェネファーを庇護対象として見ているのがゾッとした。こいつは強敵だ…。しかも顔色さえ変えずに淡々とおぞましい魔法を使っていく。ニルフガードで一体何があったんだろうか…。でも、なんていうか…アレツザでティサイアが「サブリナのように感情に左右されない者、私たちのように感情に左右される者」という話をしていたんだけど、フリンギラが会話に出てこない…のがすっごい違和感だった。元々そういう闇の部分があったのかもしれないね。ティサイアが読み取れない部分があるほどに。
ソドンの丘の戦いでは、他にもいろんな戦う女が出てくる。トリス、サブリナ、コーラル…。トリスめっちゃ可愛い。超可愛い。
あとは、レンフリ。この女性はゲラルトに予見をした一人。シリのことをバッチリ言い当てちゃった人だね。剣でゲラルトと戦う女性。最後には負けて死んじゃうんだけど…基本的に美しい女性には優しいゲラルトなので、そっと最後を看取ってくれる。くそっ美人て徳だな・・・・・・。
とにかく、戦う女性が多い。めちゃくちゃかっこいい。まあ、そうじゃないとゲラルトの英雄色を好むっていうテンプレがいやらしい感じになっちゃうからね。レンフリとイェネファーは…属性で言うと魔法剣士で女性版英雄色を好むなので、ゲラルトとSEXするだろうなと思うし、トリスがそういう雰囲気にならなかったのは、トリスはメイジだからですね。好きなタイプとか嫌いなタイプとかそういう話じゃなくて、雰囲気の作りやすさ(脚本的に)の話だな…。

テーマ3 [ リアリティ ]

ファンタジーにどこがリアリティ?と思うかもしれないけど、魔法が万能じゃないところと、基本的に馬、徒歩での移動が一般的なところにリアリティを感じている。しかも魔法を使った場合、体力の消費が半端ないところ。これだよね。ウィッチャー の世界観は、すごく地に足ついた控えめなファンタジー要素ですごく安心して見られる。
魔法を使うためには、混沌っていうエネルギーが必要。それは基本的に物体や生物にもともとある力みたい。だから、魔法使いたちは自分自身の混沌と、物体や生物の混沌を消費して魔法を作り出す。アレツザでの石を浮かす訓練では、呪文(自分に宿る混沌の力)と花(花に宿る混沌の力)で浮かす魔法を実行…。なんともまあ、難しい魔法だ。論理的な魔法とでも言いましょうか。足し算引き算、物理を知らないと絶対にできない世界観だろうね。賢い。
とにかく、そういう魔法だからこそキャパオーバーなことはそもそもできないし、するとしても大きな犠牲が伴うわけだね。だからあんまり…うわっ魔法だ。っていうものがない。あるんだけど、犠牲を伴わずにポーンと出てくる魔法がない。それが一番大きい。だからこそウィッチャーが大活躍できるんだろうな。例えばFFとかハリーポッターみたいな魔法があったらウィッチャー多分盾にしかならない。
それから身体能力も普通の域を出ていない。もちろん、現実の世界でいたらやばそうな雰囲気はあるんだけれど、まあ、ありそうだなあ…くらいに思えちゃうレベル。そこはアベンジャーズとも同じ感じかな。アイアンマンとかだね。ウィッチャーは負けられない時とかに何やら特製の薬を飲むんだけど、それもエリクサーとか、あれだな。モンスターエナジーとか、アリナミンみたいなやつよ。
変身してやばいことになる!っていうわけじゃない。そっと強くなってる。一時的にね。こういうところに妙にリアリティを感じてしまう。逆にファンタジーを求めて見にきた視聴者からすればものすごくつまらないと思う。主人公のゲラルトが魔法使うシーン本当に少ないからね。私が見たのは「アクスィー」「アード」「クェン」くらいかな…。あ、これウィッチャー3のゲームで見たんだけどね。ローチ以外もあった。とにかくほとんどずっと剣で戦ってる。ていうか、魔法使いでさえ魔法使うシーン貴重だからさ…。それがいいんだけど。個人的には。

時系列の異なるシーンが繋がる

このドラマの不思議な点は、過去と現在のお話が交互に進行していくところなんだよね。現在がシリのお話、過去がウィッチャーのお話。それはよくある作りだからいいんだけども、困ったことにここで相対性理論みたいなものが出てきてしまうんだ。人間とウィッチャーの寿命って本当に違くて、ウィッチャーは物凄い長い時間を過ごすわけですよ。で、その中の大事な箇所をかいつまんで進める必要があるから(尺の問題で)、現在のお話は一向に進まぬ、過去のお話はどんどん進むという、なんだこれは…?状態になってしまう。勘がいい人は「ああ、過去と現在でクソ長い時間の差があるんだな」とすぐ気づくと思うんだけど、悪い人は「ええ!?シリが森に行くまでにそ、そんなことまで発生してたん!?い、いや…そうじゃなくて…そのちょっと前からかな…?ううん…?」みたいにこんがらがってしまいます。それもそのはず、映像に明確な印があんまりないからですwwあったのは本当に後の方だったかなあ。きれいなシントラ、燃えているシントラの比較描写で、あそこで大多数の人が気づいてくれるでしょう。うわ超昔の話だったんじゃん、と。それまでは混乱との戦いです。なんだろう…その差はおそらく10~20年くらいはあるんじゃないでしょうか。そこから、どんどんウィッチーの時間がシリに近づいてくる。そして、最終回でやっとお互いの時間軸が交差する。長かった。そこまでは時間感覚との戦い。だからこそ、シリとウィッチャーが出会ったシーンの感動が大きかったんだと思う。
これから見る人たちには、ぜひ迷子にならないようにゲラルトのお尻を追っかけて欲しいです。

ウィッチャー続編はどうなる?

制作が決定しています。

コロナの影響もあり、撮影と制作に遅れがあったようですね。
企画自体は去年末から進行していたのでおじゃんになる可能性は低く、今月からプロジェクトが再始動するとのこと。今度こそ、リアルタイムで見てやるんだ。それだけのために私は生きる。
また、こちらの情報もお知らせ。

この時点での告知ということは、恐らく2022年の秋冬頃には発売できるんじゃないかなという予想。まあ、本当にコロナの影響もあるのでわからないけどね。ゲームができるウィッチャーファンはぜひこちらもチェック!

この世の中、何が起こるかわからないけど…。
頑張って生きていきましょう。推しのために。
それでは!

ノブレス・オブリージュ