見出し画像

シャニマスユーザーよ、ホーディ・ジョーンズになるな

こいつ何言ってんだ?

ホーディって誰?

週刊少年ジャンプの国民的漫画
「ONE PIECE」
その魚人島編にてルフィと闘ったホオジロザメの魚人であり、新魚人海賊団船長だ

「魚人こそが世界で最も優れた種族である」と いう思想のもと、長い年月魚人差別をしてきた人間の殲滅を目的に活動している

ホーディを悪にした"歪み"

なんでホーディ?と思った人も多いだろう
私は別に「薬物を乱用して暴れるな」みたいなことを言うためにホーディを挙げたのではない

ホーディは「創作物に登場する悪の親玉」としてかなり特異的な性質を持っているからだ

まず一般的に悪の組織を作るような親玉には、組織を立ち上げるに至って「過去の悲劇」「破滅的思想に至るまでの過程」を持つことが多い(生まれた時点で悪意の塊である例を除く)


世界征服を目論む悪の科学者にも相応の過去があったりする

しかしホーディにはそんな物は存在しない
自発的に悪意を持って生まれてきたわけでもない

自分が正しくあるべきだという結論が先立ち、行動に乗せるべき信念が存在しない「空っぽ」という点に置いて、作品内でもとても異質なキャラクターとして描かれている

シャニマスの醍醐味【怪文書文化】

シャニマスの代表的な楽しみ方として「コミュに関する深い考察」というものがある

noteやTwitterを代表として多くのユーザーがコミュと向き合い、解釈し、いわゆる「怪文書」を投下している

それはこのnoteを読む人なら誰もが知るところだろう


他者の解釈を読み、新しい視点にハッとさせられたことも一度や二度ではないはずだ

危険はそこにある


他者の解釈に喰われる

この文章を見たことはあるだろうか

ノクチル、羅針盤を持ってるけど行き先の定まらない浅倉透がいて、進むことに臆病な航海士の樋口円香がいて、力不足のエンジンみたいな福丸小糸がいて、張ったり張らなかったりする帆の市川雛菜がいて、船として必要なものは揃ってるけど海図がないから無軌道にしか進めないみたいないびつさが最高。

いい解釈だと思う。モチーフを当てはめる形式は感情の言語化がしやすくて伝わりやすいからとてもいいと思う

Twitterで「ノクチル 羅針盤」と検索するとスパムかと見紛うほど同じ文章がツイートされている点を除いて

ネタコピペの側面もあるが、ここまで大きくなったのはネタだけではない

ノクチルコミュに抱いた感情を言葉にする前に、あるいはコミュを読む前にこのコピペに触れ、自分の言葉を喰われてしまった人が居たからだ

そうした人の発する受け売りのコピペは、「なんかエモい」という感想と何の差もない

ではなぜコピペしてまで長文にするのか?

「自分はここまで限界化して怪文書も出るほどシャニマスのこと分かってますよ」

その目的が先にあるからだ
解釈および怪文書とは、自分の目でコミュを読んでアイドルの心情、過去を含むパーソナルな部分に想いを馳せ、その上で生まれる【好き】の感情であって、ユーザーに優劣を付けるステータスでは決して無いことをどうかわかってほしい

解釈違いと受け売りの武器

シャニマスに限らず全ての認識物には「解釈違い」という問題がしばしば起こる

解釈違いを起こすホーディ

解釈違いに出会った時、どちらがより深い解釈をしているかを比べ合うことがある(解釈バトルと呼ばれる)

そうして対立した時、相手を言い負かすことを目的にしてはいないだろうか

その上で、他人を攻撃する武器に誰かの解釈を使ってはいないだろうか

自分の言葉を持たず、借りた思想で他者の思想を敵視する

キャラクターへの想いは後回しに

本稿ではこの状態をホーディ・ジョーンズと呼ぶ

自分の目でコミュを見る

誰かの解釈=自分の解釈という状態はありふれた事象で、多くのユーザーが自覚無しに陥っていると思う

私もシナリオにはレイドバトルの側面があると思うし、氷山を切り崩すようにいろんな他人の解釈を読むのは楽しいし為になる

ではどうすれば解釈の色眼鏡を外せるのか

まず自分の目で見る
これが一番大事だ。どんなに拙くても、どんなに浅かったとしても、初見の感動には替えられない価値があると私は思っている

そして、自分の言葉をだいじにする
自分の目で見た後であっても、他人の書いた崇高な怪文書を読むとそれがあたかも正解のように思えてくる時は多い。本当に多い。

だけど、でも、だから
解釈は人の数だけ存在する
という意識を持っていてほしい

これはあなたのために言っているのではなく、いつかあなたとコミュを語り合う時、私の知らない世界をあなたが持っていてほしいという私の願いからだ

「初見」という資産を持つ新規へ

光空記録

内容をまとめると

・誰かの解釈で自分の視界を狭めないでほしい
・コミュに抱いた感情を大事に
・解釈は人の数だけある

・ホーディ・ジョーンズにはなるな

最後に
GR@DATE WING 01に収録された名曲
「シャイノグラフィ」のサビを紹介したい

精一杯の先へ 目一杯の未完成で
まだ上昇中のGradation days
世界の彩りにハート開いて
透明から鮮明に 不可能から可能性に
この空をキャンバスにして 
誰のでもない 瞬間を
新しく記してこう 光空記録

最後の「光空記録」実は「Shinography」と読むのではない


「My shinography」と読む

どうか"自分"を大事に、これからもシャニマスを楽しんでいきましょう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?