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チエルアルコは幽霊と

先日実装された「黒百合前で待ち合わせ」のカードイラストや衣装があまりに魅力的で恒常にも関わらず引いてしまった。かわよ。

さて、そんな黒百合灯織のコミュを読んでいた時、私は一つの解釈にたどり着いたのでここに記しておこうと思う。

私の身勝手な拡大解釈と捉えた方は「変なやつが怪文書書いてんな」と一蹴してくれると助かります。


本稿は八宮めぐるpSR【チエルアルコは流星の】風野灯織pSSR【黒百合前で待ち合わせ】のコミュに関するネタバレを含みます
ご注意下さい


1.前提として

本稿には黒百合灯織のコミュだけではなく、かの有名なめぐるのpSR【チエルアルコは流星の】についてある程度の理解を必要とします

私の貧弱な語彙と文章力ではかえって魅力を損なうほどの神コミュなので、先駆者が作成していった記事をご参照いただく事にして、この場では詳しい考察を控えることにします
というかみんな知ってるよね

なぜ黒百合灯織のコミュの考察でチエルアルコを必要とするのか?

それは私が黒百合コミュに対して、チエルアルコへの意識を強く感じたから

では具体的にどこに感じたのか、それを解説していきます。


2.重なるスタートライン

めぐるは映画のオファーとして「大人しくて喋るのが苦手な青い目の子」の役を貰い、どのように演じるかについて自主トレをする場面からの始まり。



灯織はネットドラマの役として、「ひとりぼっちになってしまった幽霊の子」を演じるも、監督からダメ出しとリテイクを受け、演じ方について悩んでいた。


3.線対称の対比構造

まずカードイラストを見比べていただきたい

水面(水槽)に向かい合い、ガラスで隔てられた中を見ながら自身も反射する構図

水面と向かい合わず、自身が水面に浮かんでのカメラ目線という構図

このように両カードには様々な点での"対比"が多く見られた
次からはコミュ内での対比

【時間切れ】

青い目の女の子にかけてあげる答えを出せないまま時間切れを迎えるめぐる

監督から1時間の休憩を貰い、貰った時間で演技の答えを出す灯織


【見たのは過去か、未来か】

めぐるは青い目の女の子に対して、過去のめぐる自身とリンクする部分がある(star n dew by meより抜粋)

幽霊の女の子に対して、未来の自分を重ねている事を明言する


【気持ちの理解】

例え重なりを感じても、気持ちまで同じだとは言わないめぐる


初めは自分との重なりが見えず、監督からの発破を受けて模索していった結果、

気持ちに対しての理解まで進んだ灯織


【伝えるのはどちらか】

過去に対して贈るメッセージ

未来から受け取った経験

4.最後に

対比とは一般的に、相容れない両者の隔絶を演出するものです

最高にわかりやすい具体例

しかしその場合の多くは善側と悪側の対立を印象付けるもので、シャニマスのように善悪を一面的に設定しないストーリーで使われることは殆どありません。

なぜなら、読者の感情がどちらかに傾いている場合、もう片方を間違ったものだと認識される危険性を孕んでいるからです。

シャニマスの世界に絶対的正解は存在しません。
絶対的不正解も存在しません。

故に対比構造を描いたとしても、両方を肯定してあげることができます。

私はあらゆる選択を尊重し、肯定することを許されているシャニマスのシナリオが好きです。

今回の「黒百合前で待ち合わせ」は、そんな思いがいっそう深くなった、大好きなカードになりました。

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