クイズ・苦手ジャンルの対策法について(カプリティオラジオ#10より)
【はじめに】
今回の記事では、クイズ法人カプリティオの「カプリティオチャンネル」が2020年7月30日にアップした動画「カプリティオラジオ #10 」の中から、クイズの苦手ジャンルの克服に関する部分を抜粋してお話していきます。
1.リスナーからの質問
Q.自分は、クイズでスポーツと芸能の分野が苦手なのですが、オススメの対策法などを教えて頂ければ幸いです。
クイズの中級者以下は、どうしても「苦手ジャンル」の成績が大きく凹んでしまい、そこをどう克服するかが大きな壁/課題になってくると思います。
2.(根本・理想)苦手ジャンルを好きになる
順番が前後しますが、本当の意味で、苦手ジャンルを“克服”するという意味では、『苦手ジャンルのことをスキになる』のが一番だと思います。
古諺に『好きこそものの上手なれ』とあるように、クイズにフォーカスしていなくても、スキを突き詰めていれば、ある程度の成績を残せるはずです。それを体現していたのが、同チャンネルでこの動画の前の週に公開された『【最速最強】Mリーガー多井隆晴vsクイズ王 早押し対決!』でしょう。
結果はネタバレになるので詳しくは言いませんが、ゲストの得意ジャンルだけで構成された問題群なら、(クイズに特化した問題文、ヒント構成でなければ、)クイズ王相手にも互角以上に戦えることを表しています。
まだご覧になっていない方は、ぜひ『プロの勝負師』たる多井隆晴氏の奮闘をご観戦頂ければと思います。
閑話休題。スキなことならば、調べていても(当然、)苦ではないですし、それを覚えることも効率よくスムーズになると思います。学校の授業などと基本構造は同じで、苦手意識のある教科か否かの差は大きいと思います。
クイズジャンルと学校教科の共通点という観点からすれば、『得意にする』までは行かなくても、せめて『苦手意識をなくす』ことが出来るだけでも、大きく全体の底上げに繋がるのではないでしょうか。
と、そう簡単に『苦手意識をなくす』と文字では書きましたが、それを実践するのは非常に難しいことです。“出来たら苦労してないわ!”という声が、各所から聞こえてきそうですww
クイズ王・古川洋平さんでも「日本史」が苦手なことには自負があるそう。実際、過去のカプリティオチャンネルの動画でも、日本史に詳しければしないような誤答をしてたケースがあるなど、謙遜もあろうかとは思いますが、(相対的に)苦手だというのは間違いなさそうです。
古川さんは、苦手を克服する道筋として、『詳しい(好き)な人から、何が面白いのかを教えてもらう』ことを提案しています。
(苦手ジャンル克服には至っていないものの、古川さんも、日本史が好きな石野さんから『まんが 日本の歴史』を紹介された経験を語っています。)
クイズを念頭に置かずに『苦手意識をなくす』上で、やはり『興味を持つ』ことは重要なファクターでしょう。例えばYouTube等でも増えていますが、苦手な人向けの授業動画などを通じて、『どこを楽しめば良いのか』を理解するだけでも、少し苦手意識の克服に繋がるのではないかと思います。
そうした事例のYouTube界での代名詞的に取り上げられる
『中田敦彦のYouTube大学』であれば、
・世界史&日本史シリーズ や、
・数学シリーズ(フェルマーの最終定理など)
などの動画には、コメント欄でも「苦手だったけども、興味が湧いた」などと視聴者の声が寄せられています。このチャンネルの合う/合わないは別にしても、興味を持つキッカケとなるものを提供している媒体を追いかけることは、知的好奇心の底上げに一役買ってくれるのではないかと思います。
3.(即効・共通)頻出なところを抑える
そうした議論をした所で、石野さんが、『(リスナーさんは)対策法と言っているくらいだから、即効性のある方法(速攻魔法)を教えて欲しいんだと思う』と、舵を切ります。
7分過ぎのところで、古川さんが「苦手ジャンル」に共通することを纏めてくれていますので、そこを抜粋してみました。
「苦手ジャンル」と思うもの全てに共通して言えること
・「知ってみると楽しい」という月なみなアドバイスで
好きになる人だったら、もうとっくに好きになってるはず
・根っから好きになることが難しい ⇒ だから「苦手ジャンル」になる
・だから苦手ジャンルは、クイズに良く出る所を抑えるところから
ここまでの議論と逆の見方、確かに「根っから好きになるのが難しい」からこそ問題意識を持っていながら「苦手ジャンルを克服できていない」のだ。まさに仰る通りだなと感じました。
クイズに特化した対策法として、「頻出」事項を抑えることを提案します。
4.(各論)芸能・スポーツ対策
ATさんは、質問を受けてすぐに『僕もスポーツと芸能ジャンルは苦手』だと発言しています。そこで取っている対策としては、
深い知識がいる問題は、詳しい人には勝てないので、浅い知識で解ける問題を落とさないように心掛けてる。例えば、「大河ドラマや朝の連続テレビ小説の主演俳優」「テレビ番組の賞レース」とか。
と語っています。苦手対策の基本ではないかと思います。リコさんも、
ジャンルごとやらなきゃいけないことは微妙に異なってくるけど、クイズに出やすいものを抑えるのは全ジャンルに共通している。
リスナーさんの言う「芸能」「スポーツ」のジャンルは、「時事」の要素が強いので、時事(問題)対策を意識的にやるべき。
だと続けます。リコさんは、古川さんと共用の「時事対策まとめ」を付けて、ストックしていたんだそうです。
例えば、スポーツであれば、『直近の甲子園優勝校』を1年間ストックしておいて、情報が差し替えられたらその都度、更新していくメモ帳を作る
これ、基本中の基本だと認識はしていても、「作っていなかった」り、一度作ったけど更新しないで「放置」しているクイズプレイヤーが大半ではないでしょうか。
古川
「確かに皆が言うとおり、今、出そうなものだけを覚えて更新し続けることで“得点源”にはなるから、クイズをゲームと捉えるならね。」
と纏めています。なお、その後に、「クイズを深く知る機会と捉えるなら」という話から「2.」へと戻ります。
更に具体的な時事対策のアドバイスとして、
石野「Yahoo!のトップニュースとか、皆の見る所を抑えると良い。」
AT「日経エンタテインメントを読め!」
などとも語ってくれています。これらも、分かっていてもやっていない方が大半だと思うので、実際にやってみることが大事でしょう。
5.おわりに
ここまでの内容を振り返ると、「当たり前」のことしか言っていないように感じます。
『好きこそものの上手なれ』だから、好きな人に聞いて面白さを理解して、苦手ジャンルを好きになる努力をする。
そもそも好きになれないから苦手ジャンル。クイズの頻出な所を押さえる。例えば、時事などで「対策まとめ」を作り、情報が更新されたら、その都度アップロードしていって覚えていく。それが「得点源」になる。
よっぽどの初心者でない限り、どこかできっと聞いたことのある対策法ばかりかと思います。目新しいものは無いかも知れません。
ただ、一つ考えるべきは、『これ全部やっていますか? やった上での苦手ジャンルですか?』ということだと思います。『言うは易く行うは難し』。
「カプリティオ」のメンバーは、きっとある程度こうした苦手克服を体験し失敗もしてきたのではないでしょうか。
そして、そうした苦手ジャンルをある程度、克服したからこそ、全国大会で上位入賞を果たしたのだと思います。
「苦手ジャンル」の苦手はどこに起因するのかを見つめ直すことで、きっと『苦手』からの脱却はある程度図れるのではないかと感じた動画でした。
かく言う私も先に述べたような苦手克服、全然実践できていません。皆さんときっと一緒です! 出来る所から始めましょう! ではまたっ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?