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人生と自分を切り離し、物語として見ること。 Connected Detachment (Possibility)

溢れかえる情報に、絶え間ない刺激の連続である現代社会に生きるものとして、いかに平静にブレずにいられるかというのは私の中でいつまでも課題であった。SNSを見れば毎日新しいものが更新され、素早く、より完璧にものつくりをしなくてはいけない、より多くの人に認められないといけない、という自ら作り上げた柵に囚われてることに飽き飽きしていた。

そんな頃に友人から送られてきた Tyler, the creator とRick Rubin の対談を聞いて初めて彼の存在を知った。ネット上にある動画を漁りながら、さまざまなアーティストとの対談で語られるものつくりに対する姿勢に惹かれ、あれからは彼をクリエイションの神様のように慕ってる。そんな彼が2023年に出版した The Creative Act: A Way Of Being の中から好きな部分を軽く和訳していこうと思う。(翻訳者でもないので間違えもあります、悪しからず☆)

Connected Detachment (Possibility) 


一度自分と人生を切り離し、起きている出来事としてみてほしい。

1年かけて執筆した原稿を火事で無くした。うまくいってると思っていた恋愛が壊れてしまった。大事にしてた仕事を失った。見るにたえない事実でも、映画を見てるかのようにその出来事を見るという経験をしてほしい。乗り越えることのできない課題を目の前にした主人公、というドラマチックなシーンを今あなたは観察している。

それは君であり、しかし君ではない。

胸がいたむ失恋や、職を失うストレス、失うという悲しみに沈むのではなく、もしも超然(何にも拘らずに平然とする)であることを習慣としてるのであれば、『それは予想してない展開だったね、こっからは僕たちのヒーローにどんなことが起きるんだろう。』と対処するかもしれない。

何事にも次のシーンがある、その次のシーンが素晴らしく美しく、充実したものになるかもしれない。つらい時期というものは新しい可能性が生まれるために必要であった前段階みたいなもん。
そして、結果は結果ではない。暗闇が終点でもなく、夜明けでもない。彼らは継続的に発展し、互いに独立しながら循環してゆくサイクルのようなもの。どちらも良し悪しなく、ただ単に存在しているだけ。

『自らの経験がこの出来事のすべて、ってのを思い込まない』という習慣は、可能性に開け、安定した人生を過ごすための手助けになる。

ある出来事に執着して集中すればするほどより絶望的に見えてくるかもしれない。けどそれは大きな人生像の中の一つの側面であり、広く見れば見るほど出来事ひとつひとつが小さくなっていく。
ズームして執着、ズームアウトで観察、どれも私たちが決めること。

行き詰まると私たちは絶望を経験するかも知んない。
物事から離れて、また戻ってくる、そして課題をこなしてくって能力はずっと使えるもの。

これらの原理を取り入れ、取り組むことで、私たちを取り巻く個人的なものから文化的な固定観念から自由になることができる!
アートの力ってのは、私たちのいろんな恐怖や不安から目を覚させ、ひらけた可能性に目を向けさせ、外の世界のあらゆるものに流れるエネルギーとまた繋がらせてくれるもの!

Original words from the book, 

Rubin, R., & Strauss, N. (2023). The creative act: A way of being. Canongate.

つい悩みや不安に駆られると周りが見えずにぐるぐる考え込んじゃいますよね、けど結局は自分しか自分を救えないし、いきたいところにも連れて行くのは自分次第。そんな時に思い出したい文章と一曲をお届け。

Kali Uchis - After The Storm ft. Tyler, The Creator, Bootsy Collins


Nothing good ever comes easy
I know times are rough
But winners don't quit
So don't you give up
The Sun'll come out
But we've been struggling endless days
Someday we'll find the love
'Cause after the storm's
When the flowers bloom



じゃあまたね!
yep n love, Urara 

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