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「どうせ足りないない」中で

少し前にみた『恋愛体質』という韓国ドラマの中で「一体いつまでお金がないの?」「お金はね、ずっとないの。」「人生何かと足りないってことね。」というやりとりがありました。30代前半の主人公(姉)と、警察官になるための公務員試験を受ける妹との会話です。彼氏とのデートがひたすら歩くこと(散歩)なのが嫌だと愚痴をこぼす妹に、「(勉強で忙しくて稼げないために)それはお金がないからでしょう。」と言い、「一体いつまでお金がないの?」と妹がたずねると、主人公は「お金はね、ずっとないの。」と答えます。

お金はね、ずっとないの。
今は勉強してるからない。
無事に合格して公務員になる。毎月安定した収入がある。そしたら結婚するでしょう?家を買わなきゃ。あんたの家だと思う?銀行の家でしょ。またお金がない。
それでも20年間、誠実に死ぬほど働いてローンを返済する。でも子どもがいるでしょう?子どもが大学行きたいって。そしたらまたお金がない。
それでも着実に働いて子どもに勉強させる。そしたら退職しろと言われる。またお金がない。

恋愛体質 ~30歳になれば大丈夫

(これはレストランでのシーンで、やりとりの終わりに主人公が妹に「さあ、食べましょう」と促します。文句なしにお金があるわけじゃないけど、目の前の幸せや贅沢を楽しもう、ということかなと思ったりしました。私の訳がイマイチだけど、そんなに暗いシーンではないはず。)

私は就職を控えた大学4年生です。その言葉に少しがっかりしつつも、本当はどこかで分かっていたような、諦めに似た気持ちでした。大学生の今も欲しいものを全部は買えないし、就職してバイト代をはるかに超えるお給料をもらっても我慢しながら生きていくのでしょう。そもそも、お金なんてあればあるだけ嬉しいのだから、逆に言えば庶民の私がお金に満足することなんて一生あり得ないんじゃないかとさえ思います。

このやりとりをみて、大学に入ったばかりの頃を思い出しました。「4月はサークルの集金があったけど来月は…」「ゴールデンウィークでお金を使いすぎたけど来月は…」と思いながら、「あれ、特別だと思ってる今月の出費、来月も何かしらあるのか…?」と気づき、アルバイトを始めました。「今だけ我慢」と思っていることは、本当は全然今だけじゃないことがたくさんあると思います。

最近、ずっと時間がありません。「就活が終わったら」「卒論が終わったら」と言って後回しにしてきたことがたくさんあるのに、今は新生活の準備や手続きに追われています。お金と同じで、時間もずっと足りないんだなと思いました。どうせ一生時間がないなら、時間ができる「いつか」やろうと思っていたことも、今やるために努力をしようと思います。私はすごくめんどくさがり屋でおまけに全然体力もないから、いつも「いつか」を待ってばかりでした。意味のあることばかりやろうとすると疲れるし、自分を甘やかしてダラダラする時間も大事です。でも、もう忙しさにかまけてやりたいことを、自分の幸せを後回しにしたくない。何をすれば努力したことになるのか、今はまだ分からないけれど、こうやって書きたいnoteを一本書いたから今日はそれでいいことにします。

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『恋愛体質 ~30歳になれば大丈夫』はアマゾンプライムでみたのですが、今は配信が終わってしまったようです。(2022年2月25日現在)面白いお仕事ヒューマンラブコメなので、機会があったらぜひみてみて下さい♡

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