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yenta がつくりだす偶発的な出会い ~成長のヒントは社外にある?人の輪、価値観を拡げた yenta ~

ソニー株式会社の永谷 実紀さん。永谷さんの出会いがどんなものだったのか、お聞きするなかで見えてきたのは、 yenta がつくりだす偶発的な人の出会いでした。


一歩踏み出すために背中を押して欲しい

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イェンタさん:
永谷さんの自己紹介をお願いします。

永谷さん:
ソニーへ新卒入社後、デジカメ、オーディオ、TV などのバイヤー、調達戦略の仕事から始めました。現在は本社経営企画にて主に子会社の事業管理を担当し、人材育成と事業推進の部署も兼務しています。また、ソニーグループ内の経営企画・経営管理系人材を対象とした大規模なフォーラム運営を行ったり、グループ横断でのプロジェクト運営、Microsoft Outlook 講座の講師をしたりしています。

イェンタさん:
ありがとうございます。幅広い領域でお仕事を担当されているんですね。yenta を使い始めたきっかけを教えてください。

永谷さん:
事業化推進も担当しているので、社外の様々な人たちと繋がることで、何かコラボできたらいいな、という思いからです。

イェンタさん:
その時はどんな課題感をお持ちだったんですか?

永谷さん:
新卒からソニーで働いているので、デジカメやテレビなどエレクトロニクス業界は知っているものの、他の業界のことはあまり知らなかったんです。そのため、違う業界の人の話を聞いて、新たな発想を持ったり、視野を広げたいという気持ちがありました。

イェンタさん:
ビジネスマッチングだと yenta 以外の方法もあると思うんですが、なぜ yenta だったんですか?

永谷さん:
大手企業の若手中堅が有志団体で参加する一般社団法人 ONE JAPAN や、オープンイノベーションプラットフォームの eiicon にはすでに登録していたので、それ以外の繋がりもゆるく求めました。

イェンタさん:
yenta では、どんな人にお会いされたんですか?

永谷さん:
経営者の方やフリーランスの方が多いですね。

イェンタさん:
印象的な出会いはありましたか?

永谷さん:
インバウンド向けのビジネスをされている方からは、次のビジネス構想を教えていただいたり、自分がやりたいことに対して、人を紹介してくださった例もあります。また、知り合った方から面白い人を紹介するよ、と言われ、さらにその方から「面白い会がある」とお誘いをもらい、そこで知り合った方から、さらに別の会にお誘いを受け、その会で普段出会わないシェフやソムリエの方と出会ったりもしました。紹介から紹介へと、どんどん人の輪が広がっていくというのは、今まであまり経験したことがなかったので、すごく面白かったですし、有難いことだと感じます。

イェンタさん:
アドバイスももらえたとのことでしたが、どんなことが刺激になりましたか?

永谷さん:
実際に出会った経営者やフリーランスの方は、仕事内容や勤務体系も含め、すべて自己裁量でできるからか、みなさんとても楽しそうでした。「楽しそうですね」とご本人にお話をすると、会社を辞めることや副業などやってみることを勧められました。

今のところ会社をやめることは考えていませんが (笑) 、その言葉をきっかけに、自分のキャリアを見つめ直しました。その結果、一時期ベンチャー企業の取締役に就任したり、その活動の中で抹茶や日本茶など日本文化を深く知ろうと、日本茶アドバイザーの資格も取得したり、興味の範囲が広がりました。また大手企業とベンチャー企業を経験して、組織構造や意思決定プロセス、働き方などの違いも理解でき、仕事は 1 人で完結できないので、より良いアウトプット、インパクトを生むためにチームやプロジェクトに関わる人に少しでも自分が貢献できることはなにかを考え、実行するようになりました。

イェンタさん:
yenta でお会いされた方との会話をきっかけに、幅が広がったのですね。

永谷さん:
大手企業で働く人は、楽しんで仕事をする、ということが苦手な人が多い気がします。 yenta でお会いした人が私のプロフィールを見て、色んな活動をしていることから「自分もそういうことやりたいんだけど、どうすればいいか?」や「どうやって回すのか?」「どうやって人を巻き込むのか?」など相談されることもあります。1 歩背中を押して欲しい人が多いと思います。

環境やミッション、Will があれば、人は実行する

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永谷さん:
私はソニーに入社した時、日本文化・精神的豊かさを世界中に広げたいという思いがありました。

イェンタさん:
詳しく聞かせてください。

永谷さん:
大学生の時にフランスへ留学した経験があり、当時は自動車と家電が主に日本企業の象徴とされていました。自動車だとトヨタやホンダ、家電ではソニーやニコン、キヤノンが有名でした。国外に出てみて、改めて日本人としてのアイデンティティを強く感じ、日本人として働くなら日本文化を、良いものを広めたいと思いました。

イェンタさん:
外の人とつながることに抵抗はありませんでしたか?永谷さんへ相談されている方はきっと抵抗があるのではないでしょうか?

永谷さん:
留学と新卒で配属された部署等での経験から、あまり心理的なハードルは感じていません。その時の環境と何をすべきかというミッション、Will があるとそのハードルは超えられると思います。

イェンタさん:
どのような原体験があったんですか?

永谷さん:
留学ではナンシーという地方都市に行きましたが、英語がほとんど通じず、フランス語を話すしかありませんでした。そこに集まる留学生もアジア系が少なくて、北米、ヨーロッパ、南米と世界中から集まっていました。時間に対する感覚も全然違い、例えば南米系の人はパーティーには 1 時間以上遅れて来るのが、スタンダードみたいです。1 年経って日本に戻ったあとは、日本にいる留学生のサポートなども行っていたので、日本人の常識が通用しないということは、嫌というほど経験しています。
また、会社でも入社後しばらくはバイヤーでしたので、社内外かつ国内外のマネジメントと、納期や品質、価格等、タフな交渉をしなければなりませんでした。そういった環境やミッションがあれば、人は必然的にできるようになると思います。

新しいものが生まれるヒントは会社の外に

イェンタさん:
yenta を使い始めた時に、社外の人の考え方を知るだったり、コラボ先を探すという課題感があるとお聞きしましたが、その時も職務的なミッションがあったのでしょうか?

永谷さん:
数年前から、10 年後のソニーをよくするため、ソニーグループ横断で「知の共有プロジェクト」を立ち上げ・推進しています。社内の違った部署のエンジニア同士を繋げたり、ビジネスアイディアを持っている違う部署の人を繋げたりすることで、風通しが良くなり、いろんなことがスムーズに流れるようになったので、次は社外と社内を繋げようと思いました。

イェンタさん:
yentaでの出会いから何か進展はありましたか?

永谷さん:
現状、yenta での出会いからコラボはまだ生まれていませんが、私が知り合った方と社内の担当者をつなげて、健康イベントを開いてもらったり、実際に調査依頼に繋がることもありました。

イェンタさん:
最後にまだ使ってない人へのメッセージはありますか?

永谷さん:
普段の生活では会えない、接点を持とうとした時につながれない業界の人に会うチャンスは得られます。そこからの会話を元に、自分の行動が変わったり、興味が広がることもあるかと思いますので、自分の可能性は広がると思います。

永谷さんの yenta の使い方

これまでのマッチング数、興味ありされている人数

永谷さん

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yenta はどのような目的で使っていますか?

永谷さん:
社外の様々な人たちと繋がることで、何かコラボしたり、社外の知り合い作りが目的でした。

どのような人を右スワイプ (マッチングしたい) しますか?どれくらいの確率で右スワイプしますか?

初めは全員右スワイプでしたが、マッチングが予想以上に増えてしまったので、プロフィールが充実している方を中心に選ぶようになりました。

多い時はどれぐらいの人に yenta でお会いになりますか?

永谷さん:
月に 2、3 人ですね。

マッチングした後はどのようなアクションをしてますか?

永谷さん:
ご連絡いただくことが多かったです。メッセージをいただいた時はお返事して、基本的にはお会いしてました。

yenta の改善点

永谷さん:
1 対 1 以外にも 4 人でなど複数人でマッチングできると、心理的ハードルが下がると思います。

永谷さんのストーリーに関するリンク

yenta について


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