ダサい旦那が1番イケてる
旦那と娘とありふれた商業施設に出掛けるときにいつも思うことがある。
うちの旦那が1番イケてる
顔とかファッションの話ではない。
なんならその辺は結婚して10キロ近く太ったため見る人によっては「気合い落ちたなぁ」と思うかもしれない。(濃いめの整った顔面をしているので私にとってはイケメンのままではあるが)
ガチガチなヘアセットもしないし、服に至ってはここ何年も買わずよれよれのTシャツ+色褪せたチノパンである。
それでも、それでも心の底からうちの旦那が1番イケてるのだ。
我が家の娘はまだ1歳のため、出かける際は荷物が多い。
パンパンのリュックサックにはおむつやお尻拭き、着替え、おやつ、外食用セットなどが入っている。(旦那はこれらをひとりで用意できるのもイケてる理由のひとつである)
そのパンパンなリュックサックを背負い、娘のための子供コーナーを笑顔で指差す旦那を見たとき、心の底から「この人と結婚してよかった」と思った。
妊娠中に家事料理を全てしてくれたときよりも、前駆陣痛で苦しんでいた時に一睡もせず背中をさすり、時間を測ってくれていたときよりも、このクソダサいファッションとボサボサな見た目の旦那が朗らかに笑う姿を見て、そう思ったのだ。
娘をカートに乗せて嬉しそうに押す姿は、ジャニオタの私でもその瞬間は自担のことを忘れるくらい輝いている。
娘がぐずったときはすぐに抱っこをしてくれる。そのときもうちの旦那が1番輝いている。
逆に、私が娘を抱っこするときはすぐに私の荷物を全て持ってくれる。(旦那が抱っこするときは私が荷物を持つ)
我が家は娘を中心に、ふたりで連携し合い阿吽の呼吸でまわしている。その絶妙なチームプレーは50年連れ添った熟年夫婦さながら。
たまにお見かけする、奥様が子供を抱っこして、奥様が大きな荷物も持ち、旦那様様は手ぶらでスマホ片手に歩いてる、という「王族と奴隷」のようなご夫婦を見ていると悲しい気持ちになる。ぜひ奥様には本物のイケメン王様から寵愛される世界に転生してほしい。もしくは、そのカス旦那にうちの爆イケ旦那の爪の垢を飲ませてやりたい。足の指くらいならしゃぶらせてやってもいい。
ありふれた商業施設にはさまざまな家庭を垣間見ることができるため、うちの旦那が1番イケてるな、と比べることができてしまう。
もしもこの文章を偶然見かけた男性がパパだったなら、家族で外出する時の自分と奥様を思い返してみてほしい。もしかしたらあなたは奥様に「恥ずかしい」と思われてるかもしれませんよ。
見た目にばかり気を遣って、1番大切な奥様とお子さんに気を遣えない男性は、旦那様でも父親でもない、ただの「なぜか着いてきたオジサン」ですからね…
どうか爆イケ旦那の足の指をお口に突っ込まれないようご注意ください…
(終わり方迷子)
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