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その名を呼ぶ者に幸いあれ

朧に遠くナニモノかが姿をみせる
その刻限を待って
待ち続けて
美しい彫像と化したという昔語り

ほんとうにあったとしても
よいのではないか、と
つい
そう思ってしまうほど

真剣に
君は
遙かを望む

その視界には既に君自身さえ無く
依り代として最上の在り方を示し
…僕を深く嘆かせるのには
いったいどういう理由があるのだ

それでも
こうして

僕は君を見ている


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