1 0 選 作 り た か っ た/アキラメタP

今年の好きな曲について語ったり好き〜っていったりする記事(2021年版)です。

あ、今年は「ボカロリスナーアドベントカレンダー2021」に参加させていただいております。
ボカロみんはや民とその周辺への年末ご挨拶を兼ねているので身内向け表現を含みます。

10選決めてません!今年も投げました!


まえがき

ねんまつがやってくる!の季節になりました。つまりnote書くのも一年ぶりということです(!)。

初めまして、もしくはこんにちは。(永遠の)新参ボカロリスナー見習いしるばーです。
ごく簡潔に自己紹介を挟むと、鏡音と2011年が好きな俗に言うボみ民です。好み傾向なんかの参考に100選(推しボカロ曲を100曲集めたリストのこと)でも置いておきますね。(2021がちょっと入ってるのでネタバレかもしれない)


さて、今年は去年以上にボみ民たちと遊んで過ごす一年でした。泊まりがけで東海支部に遊びに行ったりリアル脱出ゲームしに行ったりマジミラ東京に30人くらい集まってて「何?」になったり……。
オフ会に限らず、原点のみんはや企画こそ少なくなったものの俳句読んだり普通クイズの大会が立ったりイントロクイズに一週間を支配されたり、ボみ自体は衰えを知りませんね。
ともあれ、今年も一年お世話になりました。

そんなわけでこの記事は
年10選いろんな意味で無理……でも好きな曲は紹介したい……」って趣旨で去年もやったnoteです。
2020年(〜9月)のはこちら。乗ってくれたエリーさんのnoteも合わせてどうぞ。


本題の前置き

要約:「今年の好きな曲トップ10」ではなく「10月までの投稿曲でちゃんと聴いてて10選にいて欲しいくらい好きな曲リスト」を作って好き!を連呼するnoteです

さて本題なんですが、ボカロリスナー(狭義)ではないと主張し続けている通り私はあまり熱心に追ったり掘ったりする方ではないので、TLのみんなと一緒に年10選とか年1選決めようにもまず「いや新曲全然聞いてなくない?」問題が発生します。

というか、普段の私にとって「新曲を聴く=各種ランキング動画を追う」なんですが、今年はけんくろさんをお誘いして(自分が)ボカロをちゃんと聴きはじめた2011年のぼからんを10年越しに追いかけて10周年めでて〜って気持ちになるちょっとした企画を続けていたので、今年のぼからんとかマイランとか一個も見てないんですよね。
未だにパメラとかエンヴィーベイビーとかのド有名曲をまともに聴いていません いい加減にしろ

余談ですが件の企画、通称「#ぼからんタイムカプセル」については多分2012年分も続けるのでボみDiscordにいる方は土日見かけたら是非いらしてください。みんなでこの時期なんだ!するの楽しいよ。
あといも男爵さんが先月投稿した2011年のサビメドレーを聴きましょう。(宣伝)


閑話休題!

とはいえ、幸いなことにボカロ曲が大好きな皆さんと繋がってるわけですからやっぱり年末は今年の曲で盛り上がりたい気持ちはあります。
でも絶対聴いてない中にまだ好きな曲山ほどある……
そもそも10曲に絞れない……絞らなくていいか……→いまここ

かくして出来上がったリストです。
聞き込んでない曲は入れない主義なので、11月以降の曲は含みません。(書いてる時点でロウワーとシャーデンフロイデくらいしか聴いてないけど……)
好きの優劣をつけるのが死ぬほど苦手なので全部投稿日順です。
厳選こそしてますが10曲にする気がないので「あーそれ好きなんだ」くらいの気持ちでご覧ください。音楽なんもわからん+語彙力がないので基本「ここ好き!」と「いいよね……」しか言ってません。

以上問題ない方はお待たせいたしました、この下からどうぞ。今年はマイリストも作りましたのでご活用ください。→マイリスト数の上限がきつくなってきたのでkiiteに移動しました あるよ!

https://kiite.jp/playlist/q0Pr6xFFKu


月が遠いですね。 / Sohbana feat.初音ミク

この辺「もう一年前?」と「これ今年?」が浮かびますね。年末。

これを書いている時点ではボカロラップのタグがついているSohbanaさんのミク曲です。開幕からミクさんの流暢な喋りが聴けます。
さて、ボみ各位は割とご存知かと思いますが、私は「最高」と「感情」でいうと「最高」寄りのリスナー(何回か聴いて気に入ったらやっと歌詞と映像を見に行くことが多い音重視の聞き方)です。何が言いたいかというと、韻を踏みまくっててミクさんの声が楽器としても心地良いという話。喋りパートは勿論、サビのフレーズごとに入る仮名の重ねやア段で伸ばすBメロ(?)など随所に好きポイントが散りばめられています。全体的に夜、というか暗所を感じさせるお洒落なオケも好き。
余談ですが、100選にも十六夜夢想を入れていて、もしかして月が好きなんだろうか……。

エネミーX/黒うさぎ feat.デフォ子(唄音ウタ)

数行前にPVを中々見ないみたいな話をしたんですけど、これは興味あったらぜひPVを見てください。『洞窟物語(注:フリーゲーム)』とかああ言う感じの輪郭なしドット絵で描かれたPVがずっと動くので。

曲の話に戻りますが、chiptuneとUTAUって相性良いよなぁと思います。以前nicoboxのchiptune特集があった時もUTAU2〜3曲入ってた気がします。ちょっとノイジーな感じが合うんでしょうね。知らんけど。オールタイム1選が『星くずガール』の人間なのでchiptune自体が好きなのは言わずもがな。
PV中基本的にキャラクターが歩き続けていくんですが、跳ねた感じのリズムに乗ってこちらも歩きたくなります。目覚めたこの子は何処へ行ったんだろうか。

春なんて/じはんき feat.鏡音リン

書いてる現在はめちゃくちゃ冬です。

主コメに「“春に”睨みを利かす小説家の歌。」とある通り……なのかはわかりませんが、詩的な歌詞(?)が特徴的な一曲です。
視点主の直接的な心情と、照れ隠しか職業病か、本心を小説(というか詩)らしく落とし込もうとしている部分が混ざっているような、そんな感じでしょうか。

言うて例によって私はサビメロと声が好きで聞き込んでた結果サビのフレーズが刷り込まれて此処に入れてるんですが、note書くに当たってちゃんと動画見てたら歌わない文章が結構あって「あっこれ動画込みのやつだ」になりましたね。しるばーさんはちゃんと動画見ようね。


vivid a /ぬゆり feat.Flower・歌愛ユキ

ぬゆりさんの花ちゃんがそもそも好きで、そこにユキちゃんが加わって緩急つけてくるんだからもうズルですよね(?) あの子可愛い小学生のくせに立ち回り基本的にクールなんだよなぁ。良い声してる……。
全体に限らずPVのtoo late.とか2回も出てくる「今更(←今更何なのかを言わない)」とかずっと呟いてるような句点とか、何かもうあらゆる所から強烈な未練と後悔を感じてるんですけどよくわかりません。「もう一回」があって、その上で失敗したんだろうなと思うんですけど、よくわかりません(2回目)
いやPVの世界観が良すぎてめちゃくちゃ見入ってしまったので歌詞のこと考えてるんですけどね。あの背景世界歩き回るオープンワールドやりたい。ADVでも良い。


デジタルライムハスラー / LIQ feat.初音ミク・鏡音リン・レン

イモトロの2021年限定回でレンパート出てましたね。最高になった。確かベンガルさんのなうぷれ……を本人が本垢でRTしてたのから見たんだと思うんですけど、いや〜こんなん好きじゃないわけないでしょ 良すぎ 良すぎて後々100選に叩き込んでしまいました
鏡音のラップが最高であることは常識ですが、ミクさんが入ることで3人組のチームとして引き締まってる感じがします。声が良いよ〜。強い声が大好きなのでsolidミクさんも当然好き。「I am レぺゼン 藤田咲」←間違いない。動画の方は一枚絵にtextalive使用のPVで、これ詞で魅せる曲にはめちゃくちゃ合いますね。使い方が上手いのはあるんでしょうけども。好きすぎると逆に言うことないな(十分喋ってますが……)

ちなみにチェイサーの方も後で紹介します。


rough /鶴三 feat.鏡音リン

傾向的にそもそもそう言うのが多いんですが、明確に個人経由のやつが続きますね(これはyu-na*さんに投げられたやつ)
良い意味で何も考えずに聴けます。明るくてノリノリで歌詞の主張は明白だし。私なんぞは「roughに roughに 楽に 楽に」しすぎなんですが、頑張りすぎて生きづらい人々は動画に出てくる社会人ちゃんみたいにリンちゃんを頼って逃げちゃいましょう。なんというか、いや褒めてるんですけど、オシャレな曲調に対して絶妙にチープなPVが独特な空気感を出してるなと思います。

しかしハジマルも聴いてるんですが幅が広いですね。リンちゃんの調声が良いことは確かですが。(直接関係ないけどニコボから他の投稿曲確認できないので出来れば説明文にマイリストを貼ってくださいボカロPのみなさん


ジョーク / 青屋夏生 feat.初音ミク

サムネホイホイ。めちゃくちゃ良い曲なんだよなこれ。ネタが多すぎてツッコミの追いつかない、おふざけでいっぱいのクセ強映像込みでこそなんですが。多分この曲は歌詞と曲だけだと真面目すぎてハッピーなジョークになり得ないんじゃないかなぁ。ご機嫌な曲調ですが、優しい声で寄り添う歌詞を歌うので本当にしんどい時に聴いたら泣かされそうなポテンシャルがある。
先述の通り私自身はラフで気楽な人間なので、ジョークの動画にも登場する同じく青屋夏生さんの『娯楽』を100選に入れています。こっちはOP(主コメ参照)でジョークがED(動画内表記)だそうなので、スタッフ(1名)クレジットが同じ画面構成なのもあるしこの2曲対になってんのかも。動画中に出てくるのは『インターネットやめろ』もだけど。

マジで何の文脈もないのに突然差し込まれる三県境めちゃくちゃすき。何?


ベルコメン / 香椎モイミ feat.鏡音レン

VOCALOIDの声が大好きなので女オタクの「顔が良い……」くらいのノリで「声が良い……」をするんですが、この曲に関しては多分どっちでも似たようなもんですね(ほんまか?)檀上さんの絵、あまりに表情が良い。この曲に限らず氏が描く人の目が好きです。
鏡音レンの女を全員落とす曲として知られていますベルコメン。華やかなオケと煌びやかな動画が曲の世界へ引き込んでくれるでしょう。見え隠れする影を振り切って鮮やかな華になるのです。
この手の曲には珍しく(主観)調声を低音にもショタにも振り切ってないんですよね。可愛い寄りの声ではあるんですが所謂ショタレンほどでもなく、がっつりグロウル入れてくるのに甘い声だし。
去年のインサニティブルーと入れ替えで100選に入れてますが正直どっちも同じくらい好きです。気分。


ロイヤル英雄像 / Vintage feat.初音ミク(・音街ウナ)

同じ世界観を持つシリーズ楽曲の一つみたいです。たまたまボカコレシャッフルで出会って即落ちしたので他の曲は今の所聴いたことないんですが……。アップテンポな四つ打ちに強めのミクの声が映える一曲です。ちょっとジャジーになったりする。『咒』とか『逆夢ランデヴー』とかああいうの好きな人いかがでしょう?

何も考えないで聴いててもだいぶ楽しいんですが、この曲サビの歌詞がちょっと面白い。歌詞がないので1サビの動画内表記を書き起こします。/で区切られた範囲が一画面に出る分とお考えください(もしくは動画見てね)。

表記の上ではこうです。で、実際に歌ってるものを自分の耳に頼って書き起こすとこうなります。

繋いでるとこが一個にまとまって省略されてるというか、同じ音を複数の歌詞に使い回してるんですよね。今載せた1サビが一番顕著ですが他のサビでも現れます。音が落ちるの自体はまあ珍しくないんですけど、1サビほぼ全部繋がるので歌詞見ながら聴いてると目が回って楽しいですよ。


Jょなのかマジック / うみゃ feat.音街ウナ・初音ミク・伊織弓鶴

何が悲しくて仕事行く前にこんなもんループ再生してんだ情緒終わるが
ボみ民が10人ぐらい100選に入れてる界隈人気曲。お前まだ3万再生なの?10人ぐらいのうちには自分も含まれています。あ、正しい方への表記揺れには気をつけてくださいな。(主コメ参照)
先程基本的に音重視のリスナーと名乗りましたが、それはそれとして鏡音三大悲劇の各作者に加えて幻奏楽土にプーチンPに終末シリーズなんかをガッツリ通ってる物語音楽の徒でもあるのでまあなんかうん……。冒頭で引用した歌詞の部分、他はずっと「祈ろうね」なのに「願ってしまうので」なのほんとダメだと思う いやまあ、歌詞や動画抜きでもSEの乗せ方とかイントロの語りから歌への入り方とか大好きなんですけども……人に見ろ!って勧められた時以外は大体動画見てる時点で音を気に入っています。
#伊織弓鶴歌唱ソフト出て」の人、うみゃさんは去年のnoteにも『うなるな』を紹介させていただいています。他の曲もそうなんですがPVも全部自分で作ってるのやばくない?めちゃくちゃ動くじゃん……謎生物の意義も天冠の使い方もその発想はなかった。(Twitter曰くご本人の趣味に起因するらしい、)死生観にまつわる小ネタが詰まってるのもあり、ぜひ動画込みで何周かご覧ください。


ヘッジホッグ / Noz. feat.鏡音リン

声が良い いや強い鏡音が好きすぎて話がそこで止まってしまいがちなのよくないですね でも声が良い
Noz.さんは去年も星命学と知らぬがイムを紹介させていただいています。間違いなく今をときめく鏡音Pの1人でしょう。『黎明』『iki』は落ち着いたテンポで歌詞を聴かせにかかるタイプなので今年のだとこれだけちょっと方向性が違うかも。先述の二曲も大好きです。
タイトル通りヘッジホッグ=ハリネズミのジレンマをモチーフにした楽曲です。ヤマアラシのジレンマとも。「冬の寒い日、近づいて暖まりたいけれど、ハリネズミたちは互いの針が刺さって傷ついてしまう。何度か繰り返すうち、丁度良い距離感が大切だと気づく」……という寓話に基づく人間関係のお話です。あなたともっと近づきたくて、あなたのことが知りたくて、少しくらい傷付けたって一緒にいたい、痛くても耐えるから。精一杯声を張り上げてリンちゃんが歌う、ストレートな愛情が突き刺さるような一曲です。針鼠だけに。

余談ですが、ちょうどこれを書いてる間にミクさんの新曲が投稿されてました。鏡音のオタクの身ではありますが、昔使ってたボカロを使わなくなっちゃうのは寂しいので、ちょっと嬉しいですね。


地雨の星 / はんごうすいはん feat.初音ミク

PVを見てください!!一旦前奏の30秒だけでいいから!!(ボカコレ系はプレイリストとか新着をシャッフルかけてサビメドレーで漁ってたので当然マイリスした時点では私も見てなかったんですけど)
同じく全編自作アニメーションのJょなのかはストーリーとしてPV見てくれ〜なんですけど、この動画に関しては退廃的な世界観を存分に叩きつけてくるので映画を見てる気分になります。というか空気感が予告編のそれ。黒帯つけて字幕風に表示されている歌詞も全部手書きです。タイトルの「雨の歌を作りました」に違わず、二段サビではひたすら雨が降り、曲全体を通して左右に散らばった雨音のようなリズム隊も印象的です。楽器がわからないので打楽器を打楽器としか言えねえ。聞けばわかります。盛り上げといてスパッと終わるのも好き。

これはボカコレ春の楽曲ですが、直近ではネタ曲投稿祭曲名統一祭にも参加なさっています。ネタ曲の方はflashの追悼曲だそうですが、めちゃくちゃガチ。こちらも愛と小ネタがいっぱい詰まった動画なので世代の方は是非。


数ゑ唄 /ゑを(EO) feat.鏡音リン

子どもの頃、算数の教科書とか「にほんごであそぼ」なんかでおよそ覚えても役に立たない範囲のクソデカ単位覚えた人、割といるんじゃないでしょうか。私は大きい方だけ覚えたのでこの曲を一番だけ歌えます。そんな単位(正確には単位接頭語というらしい)を大小まとめて覚えられるスタイリッシュ数え歌。聴く前はタイトルから和風曲を想像してたので、お洒落でクールな歌ってみろナンバーをお出しされ良い意味で裏切られました。ここまでの傾向でお察しなんですが好物です。
この手の曲って、般若心経とか円周率とかP名とか、ネタじゃないやつだと24節気なんてのもあるんですが、結構羅列するだけで「歌詞」になったりするんですよね。その上でただただ羅列する大量の数に「詩」の一部として意味を持たせてるところにこの曲の格好良さを感じます。

EOさんの曲、好きそうなのいっぱいあるんだけど数と密度がやばくてマイリス放り込んであんま聴けてないんですよね マジミラでアルバム買ったんですけど……。


シネマ / Ayase feat.初音ミク

最底辺から駆け上がった
映画のようなストーリー

これは悪い癖なんですが、前の曲よりコメント短いと気になる病でどんどん一曲毎の分量が増えています書き終わらないよ〜減らしま〜す。

さて、当記事で取り上げている曲中ぶっちぎりの再生数を持つプロセカ書き下ろし曲です。溜めちゃってて今年のイベストワンダショ以外一個も読めてないのでちょっと抵抗はあるんですがまあ曲単体で好きなので……。とはいえ曲の解説は山ほど落ちてますし、好きな要素もPVとか曲調とか大体ここまでで喋ってる内容なのであんまり語ることはないですね。「映画」らしくスタッフロール風に流れていく歌詞が前向きに締められ、最後に本当のクレジットを流して「END」。とても良い。

さらっと済ませて宣伝しておきましょう。
ほぼ3日ぶりP(みゅうさん)の動画↓をお手伝いしてるので気が向いたらどうぞ。遅刻の原因は大体動画なんですが、その分ちゃんと作りました。

Q.担当の書き下ろしは?
A.エキスパフルコンするまでやったし動画も何回も見てるし聴いてるけどどれくらい好きなのかわかんないくなってきたしなんかもう原義の殿堂入りみたいなもんなのでいいかなって


ハルカゼエンダー / あじみ feat.弦巻マキ

それぞれ歩く道があるけど
その幅はひとりには大きすぎて

100選突っ込んじゃったシリーズ③。
サムネの印象からはややわかりづらいですが卒業ソングです。寂しさと、不安と、それでも歩き出すための勇気、みたいな。ボみバトじゃないですが季節感ってやつは意識した途端エモくなりますね。
曲調としては和風というか歌謡曲っぽいというか、あじみさんは処女作の『らびにん』を推しているので順当に好きな方向性です。サビの畳み掛けがいいんだ。たまに入る8bitサウンドが良いアクセントになってるんじゃないでしょうか。多分。あと間奏がかっこいい
ちなみにこの曲、好きすぎて歌詞を早々に書き起こししたものの、載せるとこが長いことなかったので手元に抱えてたりしました。今はここにあります↓


ハルノ寂寞 / 稲葉曇 feat.弦巻マキ

少しだけ名残惜しそうにさようなら

同じくSynthVマキちゃんのデモソングです。こっちも好き。ハルカゼエンダーが割と低めのはっきりした声で歌っているのに対しこちらは優しく儚い高めの声であり、切ない歌詞にぴったりの調声です。投稿当初は同じ子?と振れ幅に驚いたような覚えがあります。ラグトレインもだけどフレーズにアレンジ入れて繰り返すやつを稲葉さんはよくやるのですが、カラオケだとうろ覚えを咎められるのでこれについても採点バーに咎められる日々です。大体その頃には歌詞でかなしくなっているので気にしてませんが……。先の卒業ソングもそうですが、春は新生活に伴っていろいろな人やものとの出会いと別れがあり、何かと感傷的になってしまいます。

同時投稿のデモソングは他にだいすけPの作品があり、こちらは先に投稿されていた楽曲のロングバージョンとなっています。「マキさんが歌を今作ったら、そういう歌を作るだろうなと想像して」作ったらしいバリバリのイメソンなのでお好きな方は是非どうぞ。


化孵化 / sasakure.‌UK feat.可不

のたれ死ぬより幾分か
お利口なこの世界ですから。

前作、または姉妹作の『レプリカ』という曲について、ささくれPは自身が「10年以上VOCALOIDと向き合って考えた自分なりのアンサーソング」だと語っています(この曲が収録された「エルゴスム」自体そういう感じの気軽に聴けないやつなんですが……)。綺麗で醜い愛を向け合う、ホンモノとニセモノのお話。歌唱推奨曲と明言されているように、人間とVOCALOIDがそれぞれ歌うことに意味のある曲なのでしょう。
……それを踏まえて、VOCALOIDではなくCevioAIである可不に書き下ろされたデモソングがこの楽曲、化孵化です。良し悪しの話ではないんですが(予防線)、オネちゃんやささらちゃんを始めチェビオの声質ってボカロとは結構違うので、"レプリカ"のなりそこない・異質なものであるカフカちゃんは彼女の声があってこそ産まれたのかなと思ったりします。あれ?罪深くない?

色々考え始めると「なにもわからない……」になるんですが、結局「僕には、醜くなる道しか残されていなかった。」が全てなんでしょうね。愛を貰うことはできたのかなぁ。


五六七の月 / とくがわひでやす feat.音街ウナ

巡り巡る宵を

あんまりTLの拾い食いしないんですが、これは曲紹介ツイ↓がたまたま目に留まり、たまたま暴走Pが好きだったので聴いた曲です。

16bit戦争を10選に置いてるささくれ担が変拍子曲好きじゃないわけないんだよな。基本的には乗りやすい曲が好みなのでちょっと不思議なんですけど。リズム取るとわかるように拍子がコロコロ変わるんですが、STNさんの紹介通りとても聴きやすい曲です。動画は静止画ベースですが、今の拍子と働いてる楽器が配置されています。
曲のジャンル的には和ロックでいいんですかね。桜前線異常ナシのイントロが狂おしいほど好きなのでこういう笛が荒ぶるオケはたまりません。ウナぴとか花ちゃんは声強いから和風曲合うと思うんですよね、もっと増えないかな。……って毎年言ってます。


ねぇねぇねぇ。 / ピノキオピー feat.鏡音リン・初音ミク

ねぇねぇねぇ。 話を聞いてよ

ヨヅリナがダメなんだからダメに決まってんだろ!『かえるたちのうた』とか『レアノ』とか辺りが世代なので、ピノピがリンちゃんをn年ぶりに引っ張り出してきたと聞いて二度見してから聴きに行ったんですが、SNSに首元まで埋まって生きているので……カラオケ配信された時、一人で歌いながら「フォロワーとデュエットしたら終わるな……」とか考えてました。
えー歌詞の話に踏み込むと終わるので手短にするんですが、性質上「ミクとピノピ自身」だと色々ノイズが入るので(性別も違うしね)並列できるVOCALOID同士のデュエットがたぶん最適解でしょう。だからリンちゃん久々に呼んできたんでしょうね。知らんけど。ビビッドで可愛くてちょいちょい毒々しいPVもSNSのイメージにぴったりだと思います。


デジタルライムチェイサー / LIQ feat.初音ミク、鏡音リン&レン

OH shit are you ready ?
俺はもちろん Don't test da master

先述した「チェイサーの方」です。話にはあげてないけど同じメンツの『X-FACTOR』も好きですよ。
よりハイテンポで疾走感があり、曲自体はこっちのが長いんですが聴いてるとあっという間に感じます。ハスラーの方では各々長めのverseを1つずつとサビの構成だったものが短めのパート二つずつになっているのも疾走感を掻き立てる一因かもしれません。
さて、「ラップっぽい要素を含む曲」が自分に刺さりやすい話をこのnoteの中でも度々話してるので、全然詳しくないんですが一応この二曲が多分ちゃんとしたラップバトルであることには触れておきましょう。恐らくそこにいるのであろう対戦相手へのディスと先人たちのタイトルやリリック引用が含まれています(コメント見てちょっと調べたくらいなので怪しいですけど……)。元々ミクソロのラップパートを含むVOCAROCKを作ってた方らしいので、ミクさんがリンレンと出会ってチーム組んだとかビビバスチックな妄想したくなりますね。そういえばこいつらプロセカNEXTだったな……。

kagamination HISTORY / アンメルツP feat.鏡音リン・レン

数多のヒトの 余さぬ思い
受け止めて我ら ここに在り

さて、去年のnoteでは10月以降の曲は聴き込めてないので入れておらず、実際今年もボカコレ秋なんかはそうしています。が、kagamination2(広義)に触れず今年を振り返ることはできないので紹介させてください。後で触れるので先に書いておくと、このコンピレーションのテーマは「鏡音リン・レンの可能性」「100年後に遺せる自分の証を、ふたりと共に刻もう。」 です。

ということでアルバム本編の一曲目、そして一斉公開の一曲目です。HISTORYの名に恥じず、人類と音楽の歴史を5分間で表現するため、技術と知識と愛がぎゅっと詰め込まれた作品。パーカッションと環境音から始まり、オーケストラが加わり、激しさを増すバンドサウンドを経て、打ち込みシンセやリリースカットピアノを交えてVOCALOIDが歌う現在の「音楽」へと続いていく様はさながら音の博物館。Act1からV4Xまで総勢16人……をあれこれして最終的に88人になったというリンレンの大合唱も魅力です。詳しくはアンメルツPご自身が楽曲解説をなさっているので、興味のある方はぜひご一読ください。

私自身はというと、不意打ちの前作パートで無事撃墜されています。鏡音に落とされた原因の一つが無印のkagaminationであり、それこそ「自分とVOCALOIDの歴史」における一つのマイルストーンがあのアルバム(厳密にはニコニコでやってたツアー)なので最後の最後にあんな使われ方したら泣いちゃうよ。


コーバスと追走劇 / トマト牛乳 feat.鏡音リン・レン

出任せを並べては 誰かの目論見で

クロスフェードの時点でやばくて……というか輪響(kagamination2の公募コンピ)メンツにいるの見た時点で絶対やばいと思ってたんですけど……(語彙力0)
去年も『ロデントの刺客』を紹介させていただいた、トマト牛乳さんの輪響書き下ろし曲。いやマジで声が良い、間違いなく本編含むアルバム中で一番聴いています。TLでも散々言ってたのでこれが好きなのはフォロワーにはまあ……。気持ちの上ではもう100選に突っ込んでるんですが枠がないのと熟考するタイプなので実際の100選にはいません。イケリンレンの供給が切れたら死ぬので人の命が救われたらしい。これは偽で、既存曲があるため生きています。何の話だ。ベタなやつとはいえやっぱり鏡音のデュエットはバラバラのパート歌ってても最後はハモって欲しいみたいなところがあります。
電脳中華な世界観を目指して作られた動画も必見です。怪しく眩しく胡散臭い。イラストの数は少ないんですが動画自体はよく動きます。動画が上手いのと写真・イラスト・文字の合わせ方が自然なので背景が全部実写なのしばらく気づきませんでした。節穴……。


朧風月 / ke-ji feat.鏡音リン

ひらひらと 蝶々桜なり 水の上

やだかっこいい。
ちらっと話した通りkagaminationシリーズは絵師楽師でペアを組んでイラスト+曲の作品を作る形式なのですが、先に組み合わせが発表された際は当然レンくんが来るものだとばかり思っていました。裏花火さんとke-jiさんのタッグはこの曲と対になる『宵月桜を始めコンピの前作などがありますし、そもそも裏花火さんがレンくんいっぱい描いてる方なので……。それがクロスフェードを見てみればなんですか11年越しに?アンサーソングを?何??
具体的に挙げようとすると多すぎるくらい宵月桜の歌詞にある要素が詰め込まれていて、だけど歌詞の直接的な引用じゃないんですよね。それが逆に同じ時を過ごした二人の心を感じるというかこう……わかってくれ。

そういうの抜きでもシンプルにかっこいいリンちゃんなのでかっこいい和風曲がお好きな人におすすめ。


焚き火 / rorero feat.鏡音リン・レン

この火が絶えないように
高く 高く 燃やそう

輪響コンピからもう一つ、この季節にぴったりな曲を。

過去から未来へ残す想いを焚き火に喩えたそうで、アルバムの企画でプレミア公開を視聴した際はまさしく「似たような理由でこの場所に着いた」人たちと火を囲むような感覚になりました。楽曲にまつわるエピソードも素敵。あんまり喋ると無粋ですね。
優しく暖かみのある一曲ですが、ボーカルはウィスパー系の音源ではありません。サビではグロウルも交えた力強い歌声が前向きな歌詞を高らかに歌い上げてくれます。

この焚き火に辿り着いたもの同士、あなたも一緒に火を囲んで行きませんか。私はこのnoteを焚べることにします。


あとがき

というわけで24曲、ある程度聴けてる今年の好き曲紹介でした。

Twitterレベルの内容ですが全部読んだ人いるのかな……いらしたらどうもありがとうございます。みなさんの好きな曲が話題に上がっていれば幸いです。

これ公開してるってことはもう今日20日なの?今年あと10日ちょい?つまり来週は記念すべき14thの鏡音誕ということですね?
私もカバー動画を上げる予定です。目に止まったら何卒よろしくお願いします(置き宣伝)。


以上、しるばーでした。
来年もよろしくお願いします。私にも皆さんにも、素敵な出会いがたくさんありますように。

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