Road To The Record OFFLINEに出たよのこと

 皆様こんにちは。きせあきです。この記事は出不精、筆不精の私がオフラインイベントに出たときの参加レポートです。イベント主催者に熱を伝えるにはやはりこういう形が一番良いのかなと思うので書いてみようと思います。

自分語り

 大概のケースでこういうレポートの冒頭は自分語りから始まるものです。まあ付き合え。読み飛ばしてもらってもよいです。
 さて、実はこのRttR、私にとっては実に昨年夏ぶりのオフラインイベント出場、参加となりました。2022夏RiJ以来というわけ。一応厳密にはRttRの前週にTokyoRTALiveに遊びに行くなどしたのですが、そっちはイベント直前に主催のばたけさんに来いって言われて、じゃあ行くか~~ってノリで決めたので自分でオフイベ行こう!って決心固めて応募したのはRttRが先でした。

ありがちな闇落ち要素

 ありがちじゃないかもしれない。(ちゃぶ台返し)
そもそも夏のRiJを皮切りに各地でオフラインイベントは活性化し、月に一回くらいどこかしらでやってそうな勢いでした。にもかかわらず、この半年近くオフイベというオフイベに観戦すら行ってませんでした。なぜか。一言でいうならちょっと疲れちゃったのです。
 さかのぼること8月。私の魂のRTA、「MinerUltraAdventures」でRiJへの、しかもコロナ禍以来のオフライン復活一発目での出場という栄誉に心を躍らせていました。このチャンスをものにして見せる、マイナー君とともに俺はTwitchパートナーになるんだ!なんて目標なんて御大層に抱えて。

 しかし、現実はそう簡単なものでもありませんでした。Awfulゲームゾーンではほかにも話題のゲームがたくさんあったし、このゲームで戦いきることは残念ながらちょっとできなかった。RiJ後でこそ少し視聴者が増えたものの、およそパートナー基準に達するような状態ではなかった。さらに、9月のStylishSpeedrunShowcase3の練習のためにSonicAdventure2をプレイすると視聴者数はガタ落ち。RiJ出場一か月にして平均視聴者は1桁へと転落しました。
 これには相当凹みました。ゲームを変えてしまったというのもありますが、RiJ直後には平均50人くらいは見ていてくれたのにそれが一か月で5人そこそこ。ちょっと堪えますよね。数字なんて見るもんじゃないよ~なんて頭ではわかっているものの、ここまで垂直に落ちてしまうとなかなか。

 数字を見ないで、気にしないでいられるのって、自分が何か別のことで満足できているとか、目を逸らせる先があるからなんですよね。
 折しも目をそらしてTwitterを見れば、RiJオフ以降リアルでの走者交流が活発化していました。配信のほうで大きく気を落としてしまっていた僕は穿った見方をしてしまっていて、僕以外みんなオフでめちゃくちゃ仲良くなってて頻繁に会ってあっちこっちお出かけとかしまくってるように見えました。おいていかれてるような気分になっちゃったわけです。

 そうなってしまうともう大変。
ここから配信の視聴者をせめて平均20~30くらいまでは盛り返したいていうかなんか自主イベントとかやったほうがいいのかなあかんこソンとかやるならもっといろんなRTA覚えなきゃでもあれもこれもじゃどっちつかずになっちゃうよなそれにみんなあっちこっちでかけて仲良くなってるんだよな俺ももっとオフイベとか参加して挨拶とかして交流して走者の輪からおいてかれないようにしないと地方のイベントとか行くのに予定の調整してあらかじめTwitterとかで走者とやりとりしてオフの場でボッチにならないようにしなくちゃいけないよなイベント応募ももっとしなくちゃだめだ今出せるのなんだろやっぱソニックかなでもテクニックとか全然習得できてないやつあるんだよなソニックの記録ももっともっと詰めなきゃでも視聴者がみたいのってマイナー君なのかな配信どうしよウワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
 
こういうことになりました。

 ということで、いろいろ嫌になっちゃったんですね。パンクしちゃった。お仕事もちょうど環境変わって忙しかったし。でも暴れたりやけを起こしても何にもならんのでひとしきりウワーッ!ってした後一回いろいろ考えなすことにしました。
配信が嫌いになった?No.今でも楽しい。 RTAはどう?これも楽しい。もっと走りたい。 オフイベとかは? 今はちょっと「あいさつ回りとか交流を深めなきゃ」って義務感が出ちゃう。少し休もう。 イベントは?ソニックも自己ベ更新してないし、今すぐ出せるものはない。今は雌伏の時。
 
 といろいろ整理して、12月くらいからは今走ってて一番楽しいソニアド2をじっくりと練習する期間。イベントとかも自己ベ更新やCGSSの習得まではなし。としてやることを大きく絞り込んで一から頑張ることにしました。
 もちろん、別に自己ベ更新しなきゃイベント出しちゃいけないなんてことはありません。でも今はそういうところで色気出しちゃうとイベント受かった落ちたでまた過剰に一喜一憂してしまい、イベントに出たのに視聴者増えないーとか考えそうだったので大人しくしていました。イベント自体を純粋に楽しめるまではおやすみ!ってな感じ。

イベントのこと

 はいというわけでここからイベントのお話になります。自分語りもちょっとさせてね。
 そうしてソニアド2を淡々と頑張ってるときに見かけたお知らせがRoad to the Recordをオフラインで開催するというものでした。あのイベントもオフでやるんだ~っていう驚きとともに、RedbullGamingSphereで開催されるというのも面白そうでした。イベント出場を控えていたとはいえRoadToTheRecordの趣旨は"自己ベの追求"であり、今自分が専念しているものと本質は同じはず。ということでRttRなら応募してみてもいいかな!と思い立って応募してみることにしました。
 そういう意味で、今僕はすごく活動的にいろいろやっていて、埼玉でRTAオフの主催をするまでに至りましたがそこまで立ち直れるきっかけをくれたのは間違いなくRttRです。RttRオフなくしてたまRUNの実現はなかったといってもいいかも。

 ありがたいことに採用のご連絡をいただき、イベント一か月前のリハーサルにもお伺いしました。見てみるとPC6台を並行で動かしつつ都度映像と音声を切り替え、実況席の声も拾いつつ場合によっては走者側のマイクも…とめちゃくちゃ大変そうな配線になっていてすげえ…ってなりました。語彙。

 運営の皆様にご挨拶させていただき、グラボの調整などを行いつつSASさんとしゃべりながら練習してました。SASさんはWiiが暴走してもいいようにコンセントをすぐブチ抜ける位置に調整したり、サブWiiの動作確認にプロゴルファー猿を遊ぶなどしていました。大変だァ…
 いざRedbullGamingSphereに来てみると、ここで来月やるんだなってイメージがぐっと現実的になってきて、ソニックのやる気がぐっと上がりました。練習にも自然と今まで以上の身が入ってきて、すごく質のいい練習ができていたなと思います。会場で自己ベを出してPopOffするイメトレまでしていたんですが…。

 ちなみにRoadToTheRecordはイベントの性質上自分で解説などをせず、あくまで淡々と走り続ける形になるのも当時のメンタリティー的には好都合でした。当日は解説をお願いしていた方がいたのですが、残念ながら予定つかず。解説なしで走っていくこととなりました。

 RedbullGamingSphereはやはりというべきかいかにもE-Sports施設って感じでちょっとテンション上がりました。ここでRTAできるのワクワクするな~~ってつくづく思いましたね。
 ついでに当日の司会進行ボランティアにも応募させて頂きました。オフで話す経験を積んでみたいなと思ったので。この辺りからイベントに向けてメンタル的にかなり前向きにやれていたなという実感があります。

本番の話

 迎えましたる本番当日。残念ながら雨の予報でした。夏のマイナー君の時も台風接近だったし雨男なのかもしれない…。11時から本番スタートということでアップもかねて10時過ぎくらいに会場にIN。荷物を置いて簡単にセットアップと練習をしていました。
 お隣の席のSASさんやノアルガさんにも挨拶しつつ出場時間帯に司会をされるShinoさんとぼぶそんさんに見どころやPBチャンスのワイプタイミングなどをお伝えしつつ情報提供をしていたところ11時に。

  配信と音響のトラブルなどがあり、配信自体はなかったようですが11時から一斉にスタート。走っている間は集中しつつ飛ばせないムービー中に横のSASさんが乱数に苦しんでいる姿を眺めたり、頭上のディスプレイでほかの走者さんの頑張りを見ながら詰めていました。途中めちゃくちゃいい走りがあったんですがKingBoomBooにつぶされ記録とならず。苦しい展開が続いていました。

 途中、ノアルガさんがEQUALINEで、佐々崎さんがスペランカーで自己ベを更新する中SASさんと「我々やばいですね…」ってしゃべりながら走っていました。暢気か。
 
結局残念ながら記録の更新には届かずあえなくタイムアップとなりました。悔しかったな。ここ数か月、いつ記録が出てもおかしくないくらい好タイムは出てるんですがなかなか噛み合ってくれない感じがあります。もっと頑張らなきゃな…。すごくいいタイム出てたんですけどキングーブーブーに全部つぶされました。マジで覚えとけよあの野郎。
 司会進行役のShinoさんぼぶそんさんご両名のトーク回しでイベントの掴みも上々な感じがしました。といいつつ走者側より観戦者側の方がこの辺はよくわかる気がしますが……。とても面白く聞いていました。自分がこのあと司会やるのでできる限りいいところは取り入れていきたいなーと思いつつ。

 兎にも角にも自分の出番はおしまい。
走者さんや見に来てくれた方々なんかとおしゃべりしつつ途中ぼくすさんとラーメン食べに抜けたりして司会のシフトまで待機していました。

時間は移り司会の出番。司会をやるときに心がけていたことは、普通のイベントとちょっと違うことしたいということでした。普通のイベントでの解説の立ち位置って、いわば伴走者に近いスタンスだと考えています。
 走者のケアややりとりなんかしつつ視聴者へプレイを伝えるような。しかしRttRは走者と伴走というより立ち位置的に「実況席」の位置。

 解説者の方に普段は聞けないテクニックやルールの話に時間を割いてもらったり、敢えて走者のミスについて要因や何が難しいポイントだったのかなど突っ込んで聞いてみたりと走者に寄り添うスタンスより見ている人側のスタンスに割合を寄せて喋りました。
 その通り、実況と解説の立ち位置を目指したわけです。

 結果としてそれが良かったかどうか……結構フィードバックを聞くのは怖いですが、それなりにやれてた…かな…?という感触でした。
 ちょうど僕がメインで喋っていた時間帯は片道勇者プラス、インスクリプション、スーパーマリオ、バトルトードダブルドラゴンの4つでした。
 それぞれ解説の方がいらっしゃったため、うまく連携して行きたいなーーと思いつつできたかな……わからんけど頑張りました。

 個人的にすげえ好きだったのは失敗は成功のもと子ちゃんさんが走ってるInscriptionの解説でDEVILMANさんが「いやー今日乱数悪いっすねw」「えっ、俺だったらそこ右ルート選ぶけどな…ん?いや、右選ぶな」って走者に揺さぶりかけ倒してたところですね。
 そういうペア多分あそこしかなかったと思うし、このイベントだったらああいう解説者が好き放題言うパターン(もちろん両名の関係性を前提とする)みたいなのもあっていいのかなーって思いました。司会進行の立場上さりげなくフォローしつつ話していこうと思ってましたが視聴者だったらクソ笑ってたと思う。

 ほかのペアも勿論よかったです。マリオもかなりシビアなランを、走者のすごさを十分に説明しつつ技の難しさ、競技としての熱さを大いに語ってくれるDAIさんの解説でぬいらぱさんのランが大いに盛り上がりました。

後のこと

 ちょっとそのあとのことまで全部書くと長さが偉いことになるので端折ります。そんなこんなで楽しくイベントを終えることができました。運営、スタッフの皆様には改めて感謝を。
 このイベントからいろんなアイデアや刺激をもらえました。まず同じ空間に自分以外のガチで記録詰めてる走者がいるのすごく楽しいしやる気が出ますね。図書館でほかの人が勉強する中で勉強するのに近い、一緒に何かやってなくても同じ空間で共通の目的をもって頑張ってる人とやるのはとても楽しいです。

 改めてイベントって楽しいな、RTAって楽しいなという気持ちを抱くことができました。そして自分でもイベントをやるか、という思いも生まれました。

 さて、このイベントに参加していろいろとやってみたいこと、やれそうなアイデアが出てきました。
 まず箱。RedbullGamingSphere。Redbull様とのタイアップイベントということで基本お金をかけずに利用することができるのは大きい。高頻度開催の小規模イベントなどを定期で開催していけたら面白いかもしれません。週末は倍率が高そうですが…。平日でいえばそれこそ本イベント主催のおひとり、HistさんがRTAExperienceを開催されていましたね!仕事帰りにふらっと行けるの楽しそうだなあ。
 次に走者配置。6人が一斉にプレイしてるとどこを見たらいいんだろう!?となる懸念を当時持ちましたが逆の発想でロックフェスみたいに複数のブースを作って並列でやるのって面白いのでは?ということでそのうちどこかでやりたいんですよね~、ある程度見通しも立ててるところです。集え協力者たち。とはいえたまRUN終えてからじゃないと何もできないけど。

 それから実況解説を走者と分離する方式。これも並走、レース形式のRTAを集めて実況やる人とそのゲームの競技者や有識者を解説にお呼びしてやるのも面白そう。RTARacingとかでやれないかな~とか考えてますがこちらは未着手。だれかパクってもいいよ。ていうかこういうの過去にありそうではあるよね。

 現在、さいたまよいとこスピードランオフを企画中ですが、結構RttRに影響を受けたところは大きいです。システム的にはなかなか独自のものが多いのでまねできないところが多いですが、モチベーションの面において多くの刺激をいただきました。本当にありがとうございます。
 また開催してほしいな、改めて運営のCabbageさん、ぐにむすさん、Histさん、スタッフの皆様本当にありがとうございました!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?