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〈短歌〉2024年6月

セキレイの子はぐれてもじっと待つ若葉も息をひそめ見守る

どうにでもなれ、な日も風平等に雑な強さで頭を撫でる

5月には5月の風を思い出し6月も何か思い出すはず

君のいいところを10個身につけて馴染んだ頃にきっと伝える

電話越しここだここだと蛙鳴き知らない街のかたちが浮かぶ

何度でも誓い直そうバースデーソング代わりに聴くジムノペディ

恥ずかしい体引きずり生きるしかないのだ心ついておいでね

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