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私の財産告白を読んで(本多静六)

以前から読みたいと思っていた本をようやく読めました
約1年前に本多静六さんの本を読んで、この本に行き着いたのですが
他にもユーチューバーや漫画で紹介されているのを見て
読めればいいなと思っていた本です

この本は一言でいうと
努力型の人間がどのように財をなし、仕事を成功させるかを感じることができる本です

わたしは完全に努力型の人間なので
とても心に響いたし
読み始めてからかなり気持ちが入れ替わりました

その影響として
お酒を飲まなくなりました(平日)
先週まで仕事が新しく始まったこともあり、ストレスというか
開放感からお酒を飲み少しリラックスしてから休むことが習慣になりつつありましたが
この本を読んでからは
お風呂に入って、より健康的にリラックスする方法を選ぶようになりました
それは節約のためでもあるし、勉強・読書時間の確保でもあります

ではどんな内容に影響されこのような行動変容があったのか振り返ってみます

本多式「四分の一」貯金

あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう
さらに臨時収入は全部貯金して通常収入増加の基に繰り込む

給料日まで食事もままならない日々があることもあったけど
それでも歯を食いしばり、日々を過ごす
そういう積み重ねなしに蓄財はならないのかとも思います

もちろん、文章にあるようにごま塩のみで食事を済ませるとは言いませんが
この物価上昇傾向の世の中で食費を切り詰めることは
蓄財の基本なのかもしれません
嗜好品や贅沢品とは少し距離をとっても何も問題ないと考えました

四分の一を貯金できるかどうかは
なんとも言えませんが
その気持ちを持って積み重ねれればできないこともないと思っています

大切な雪達磨の芯

四分の一貯金を基礎にして
まずある程度の金額を貯めると
そこからどんどんと増えていく

今の世の中ではどうだろう
まず100万円貯めることから始まり
そのあと500万円、1000万円くらいまで貯めれば
どんどん増えていく感覚になるんでしょうか
100万円貯めることができれば
その貯蓄の習慣が身についていることだからさらに次のステップに向かえる準備ができているのかもしれません
そして時間がかかるかもしれませんが500万円、1000万円と増えていく過程で
投資や自分の環境の変化などが現れ、蓄財が加速していくんですね

他にも
お金を貯める本としては珍しく
財産の処分法についても記載がありました

二杯の天丼はうまく食えぬ

月一万円の生活をする人が二万円の生活にこぎつけても幸福は2倍にならぬし、十万円の財産に達しても、ただそれだけではなんらの幸福倍加にはならない
いったい、人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろその生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せられるものである

本当にそのとおりなんだと思います
特に後段の上向きなのか、下向きなのかがとても大きい影響を与えています

財産が増えようと、生活コストを2倍にできようと
その生活自体が上向きかどうかが幸せかどうかに影響しているんだと思う

贅沢したり、欲しいものを手に入れても幸せになれないのはこのことなんだと実感しました

物事を成すには、とにかく一本に打ち込むことが大切だ

本の後半には
私の体験社会学
という項目が立てられ、お金と仕事についての関係が記載されています

今の世の中は副業が流行しています
しかし
本多さんは
副業よりも本業を重視している意見を持っています
しかし本多さんも本業にまつわる書き物でお金を稼いでいるので
副業が悪いというわけではなく、一本に打ち込む姿勢が大切だということが書かれています

人間的サラリーマン訓

  • 複雑な人と人との問題

  • よけいな謙遜はするな

  • 仕事には遠慮は無用

他にも多くのありがたい内容が書いてありましたが
今回はこの三つを取り上げてみました

いつの時代もどこにでも人間関係が煩わしく
それが仕事のストレスや困難の原因になっていることが窺えます

大学教授であった著者は
人間関係の中で
よけいな謙遜をして出世が遅れたり自分がやりたいやるべきことをする機会を損失してしまったことがあるようです
そして
そのことで仕事をする上で遠慮はしないことを勧めています

わたしも新しい職場にきて
わからないことが多いけど
今までのプロの経験を活かせるように
自信を持って対応できることは対応していこうと気持ちを改めました
まずは大人しく謙遜して様子を伺って職場に馴染むことも大切かもしれませんが
ずっとその調子で仕事をするのではなく
だんだんと自分ができる、得意なことを表現してくことが大切です

人の意見をよく聞くこと

ここまでは
上席のものの態度について書かれています
まだわたしは部下なので積極的に取り入れることはあまりないけれど

このことをしっかり実践できる上司がいたらきっとついていくことができるなと思える内容が多かったです

人の意見をよく聞くこと
って当たり前なのかもしれないけど
それをしっかり時間をとって
好ましい態度で聞ける人間って多くない印象です

日々、時間に追われ、自分の仕事に集中している上司がほとんどで
話しかけられやすい人になるにはどうすればいいか
それを実践し繰り返すことでその雰囲気を纏い
評判になれば継続できるのかとも思います

向き合う姿勢や聞き方
そういったことは
今でも、今だからこそとても大切なんだと思います

勉強の先回り

平凡人の勉強法ということで
多くの勉強の方法が紹介されています

勉強の先回りというのは
仕事を始めてから
現在の自分の役職の一つ上の役割についてあらかじめ学んでおくということ
主任だったら係長の役割を
係長なら課長の役割を
そんな風にあらかじめ立場上の役割を学んでおくことで
なるべくしてなる存在になれるし
なった時にスムースに適応できるようになります

またわたしもそのように心がけていた部分はありますが
そのことがきっかけで転職に至った部分もあります
主任になってから係長になるまで随分時間がかかるということと
もう課長補佐くらいの勉強をしてしまったからです

次の仕事でも同じように勉強を継続して昇進に繋がればいいな

まとめ

ここまで読んでいただいて
わかりますように
この本は
基本的には
サラリーマン向けなんだなと実感します
起業家精神とかそういうものは多くなく
勉強の方法だってきっとサラリーマンと起業家だと違うと思うし
目指すところがそもそも違う
お金の節約の仕方もサラリーマン目線ですね

今わたしはサラリーマンだし
このことについて特に異論はありませんが
一つの考え方として自分の中にうまく取り込みたいと思えました

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