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日経平均Dayly 5/21Backward   犯人はおそらく4063

 本日の日経平均は、寄り付きから、午前中に2%近く上昇した後、後場でその半分近く下落し、取引を終えた。
 先物等で、仕掛け的な動きが入ったのかどうかわからない。下のグラフでは、現物(lightblues線)やグロース250(yellow線)の動きがアクティブである。
 反発する客観的な条件としては、
・今回の決算発表が一巡し、業績下振れ懸念が薄らいだ。
・NVDAの決算期待が盛り上がる余地がある。
 可能性は全く否定できないが、
・仕掛ける凄腕の主体がいて、月曜の朝駆けを狙って、様子見姿勢が強い中、レンジブレークを達成した。

主要指数の動き 下位から、TOPIX、日経現物、日経先物、TOPIX、グロース250

 だが、個別要因ではあるが、最も重要だと思われるのは、信越化学4063による上限1.1%の自社株買いである。同社は、4月25日に決算発表しているが、わざわざ、17日の引け後にこの株主還元策を発表した。経営陣の異例の意気込みである。日経平均のウェイト2.5%で、平均ボラティリティが6%近い同社株は十分日経平均を揺さぶる力を持つ。信越化学の現物の強烈な買戻しが指数を押し上げ、先物の指値を突き切って、ロスカットを巻き込み、レンジをブレークした可能性がある。下図ご参照

信越化学と日経平均
出来高は信越化学株

 三井住友FGも、株主還元策に並々ならぬ意欲を見せ、6連騰以上を記録しているが、本日5月20日は、「株主還元記念日」として、後世まで伝えられるであろう。
(黄虎)

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