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悩める至宝の現在地 ~ユリアン・ブラント (ドルトムント)~

こんにちは!
早速自分の好きなことについて書いちゃいます。

~Julian Brandt ~

「23歳、注目株のドイツ人」、「華のあるテクニシャン」、極めつけの「ドイツ代表の10番」。全ドルトムントサポーターがこの移籍に胸をときめかせたことでしょう。ユリアン・ブラントの驚きのドルトムント移籍から3シーズンが経ちました。
そんな僕の大好きな選手の1人、ドルトムントでも随一のテクニシャンであるそんなやつについて紹介します。

左 サンチョ、右 ブラント


✅1.簡単なプロフィールとか
✅2.不安定な2年間
✅3.再起の3年目




1.大きな期待を背負った過去

ユリアン・ブラント (26)
国籍:ドイツ (出身はブレーメン)
所属:ドルトムント🇩🇪 (2019夏~)
代表:ドイツ代表 (2016~) 各年代でのプレー経験あり
Pos:FW, MF 

A代表で10番を背負うブラント

ボールコントロールに非常に長けており、1人で局面を打開する能力と味方を上手く使う能力を持ち合わせています。プレーエリアも広く、色んな局面に顔を出す選手です。元々サイドアタッカーの色が強かったですが、ドルトムントに来てからはプレイメーカーの色が強くなった印象です。

18/19シーズン、当時レバークーゼン(独1部)に所属していてブラントはカイ・ハヴァーツ(現チェルシー)との素晴らしいコンビでレバークーゼンの躍進を支えました。
リーグ戦33試合出場し、7G13Aという結果を残し、シーズン終了後に約2500万ユーロでドルトムントに移籍してきました。

ロシアW杯敗退後の世代交代を進めるドイツ代表で、22歳ながらもエジルの10番を引き継ぎました。ここからも彼への期待の大きさが分かりますね。

いつでもどこでも仲良しなブラントとハフェルツ



2.山あり谷あり

順風満帆かと思われたキャリアですが、ドルトムント移籍後は波があり安定しない時を過ごしています。
ここからドルトムントでのリーグ戦の簡単なスタッツと感想などを。

19/20シーズン
33試合 3G 7A  2204分の出場
(うち25試合でスタメン出場)

一緒に代表に合流するロイスとブラント

シーズン前半は4-2-3-1の攻撃的な4枠に入れず、ジョーカー起用が多かったです。しかし、ドルトムントが抱える唯一のストライカーであったパコ・アルカセル(現ビジャレアル)の離脱により、ワントップのポジションにブラント含めロイス、ゲッツェ、アザールが次々と起用されるようになり、慣れないポジョンながらもスタメン出場の機会が増えました。(早速このシーズンの迷走期ですね) とにかくこの時期に色々なポジョンをたらい回しされ、なかなかコンディションを上げれませんでした。
そしてリーグ戦もCLも上手くいかずのシーズン中盤、苦肉の策で3-4-2-1を採用したチームでブラントは水を得た魚のように復活を遂げます。サスペンションでユリアン・ヴァイグル(現ベンフィカ)を欠くなど中盤のやりくりに困り、ブラントをダブルボランチの一角に置いてみるとボールの流れがとてもスムーズになりました。最終ラインと前線を繋ぐ極上のリンクマンとして存在感を放ちました。当時スーパーだった相方のヴィツェル(今季退団😢)がバランスを保ち、ブラントが3列目から攻撃に絡みまくる構図は見ていて楽しかったです。(中盤強度はかなり落ちるため下位相手のとき限定。ただこの時期下位相手の取りこぼしが多かったため、とても助かりました) 最終的にこのシステムでは2シャドーの一角での起用が多かったです。3G 7Aという数字は一見物足りないように見えますが、この数字のほとんどがシステム変更後(13節以降)のことなのでそこまで悪くない数字に思えます。
とにかく移籍一年目でしたが特に後半戦でインパクトを残せたのは大きいと思いました。序盤は監督も監督で使い方に困り挙句の果てにワントップで起用されたりととにかくポジションか定まらなかった訳ですが、ファブレのやけくそスリーバックのおかげで中盤という新境地を切り開けましたし。皮肉なことにたらい回しの起用が結果的に成功に繋がったのかはよく分かりませんが、とりあえずプレーメーカーとして重要なピースになったため良かったです。

20/21シーズン
31試合 3G 2A 1494分の出場
(うち17試合で出場)

シャルケとのダービーでは存在感を放ちました

もがきにもがいた苦しいシーズンでした。
その要因になったのは思わぬライバルの台頭だと思います。ずばり、当時17歳のジョバンニ・レイナの急成長です。似たポジションで思い切りのある強気なプレーをするレイナに開幕スタメンを奪われ、そこからブラントは出場機会に恵まれませんでした。(当時の監督であるルシアン・ファブレが若手を超積極的に使う人だったことも1つの要因かもしれませんが、この時のブラントはとにかく不憫でした) 前半戦のサプライズともいえるレイナの台頭によりブラントの影は徐々に薄れ、プレーの繊細さも失い悪循環に陥りました。シーズン折り返し前、監督解任によりACのテルジッチが暫定監督に就任しました。序列が一旦リセットされブラントにとってはチャンスでしたが、レギュラー定着には至りませんでした。特に4-3-3で戦うシーズン終盤は、ホーラン(現マン・シティ)、サンチョ(マン・ユナイテッド)、ロイスの3枚が絶好調なのもありスタメン争いに入り込む余地が無く、ベンチを温める時間が特に多かったと思います。(他にもタイプは異なりますがムココ、クナウフなど新たな若手の台頭もありました) 
「環境を変えるためにアーセナルやラツィオに移籍するのではないか」などと移籍の噂が囁かれたのもこの頃です。(本人は移籍するつもりはなかったようですが) 

ちなみにこのシーズンの後半辺りから、ドイツ代表も召集外になりました。そしてそのままEURO2020も選ばれることはありませんでした。



3.勝負の3シーズン目

新監督マルコ・ローゼの元で始動した3シーズン目。ローゼは就任当初から「ブラントを復活させる」的な発言をしており、ブラント推しの僕も復活を期待したシーズンでした。こんな所で埋もれちゃ困ります。

21/22シーズン
31試合 9G 8A 2077分の出場
(うち22試合でスタメン)

このシーズンからヘアバンドを付け始めました

このシーズンのドルトムントは4-3-1-2(D4-4-2)から始まり4-2-3-1. 4-3-3. 3-5-2. 4↔3の可変など、前監督(ファブレ)と比べて色々なシステム・配置が見られました。まぁ就任一年目ですし、なんせ嘘みたいに怪我人が大量発生しましたし。ブラントはインサイドハーフ、サイドハーフ、シャドーと様々なポジションで起用されることになります。
開幕当初はトップ下をロイス、インサイドハーフをベリンガム&レイナに取られたためベンチスタートが多かったです。が、ライバルのレイナが開幕早々に長期離脱することとなり、必然的に出番が増えました。どこで起用されても球際やスプリントの面で昨季よりいいものを見せてくれたと思います。シーズン前半は怪我なくコンスタントに試合に出場し、昨季をゆうに超えるスタッツを出し復活の光が見えていました。特にロイスとのコンビネーションは素晴らしく、ワンタッチパスの連続などで何度もチャンスを演出しました。(コンスタントに試合に出ればちゃんと活躍するんです)
しかしもちろん課題も顕著に表れ、ボールロストが目立ったり、ダメな日はとことんダメだったりしました。(死言になりつつある「10番タイプ」の選手の宿命ですかね…) でもまぁ昨季の悔しさを払拭したように見えて、見ていて楽しかったし、何より笑顔が増えた気がしてよかったです。

ローゼとブラント。
楽しそうでファンとしてなによりです

後半戦はやや出場時間が減ったのかと思いますが、ブラントらしくさり気ないスーパーな面、それに守備の脆さダメダメdayなどと両面が見れました。もちろん賛否両論ある形にはなりましたが、移籍後キャリアハイの9G 8Aを残しました。そしてなにより大きな離脱が無かったことが素晴らしと思います。ホーラン、フンメルス、アザール、ゲレイロ、マレン、ジャン、ダフード、アカンジ、ムニエと言ったように主力の離脱が本当に止まりませんでした。その中でよくぞ1シーズン戦ってくれたと思うし、ここは評価されるべきだと思いました。(今季はあまりにも怪我しすぎなんです本当に) 

シーズン終盤からスカッドの大刷新が始まりブラントも放出候補(適正なオファーには応じるらしい)に含まれているそうですが、本人はこのクラブで来季も頑張ってくれそうです。

個人的には復活の光も見えて、怪我なく多くの試合に出場してくれたので、とりあえず合格と感じました。
来季はもっと安定したプレーを見せてくれることを願います🙏
そして来季もドルトムントでの活躍を楽しみにしています。



ここまで読んでいただきありがとうございました🙇

好き嫌いの別れるタイプの選手かもしれませんが、日本人のドルトムントサポーターのツイートを見ると彼が好きだという人が多いように思えます。
ワンタッチのプレーを好む選手が多い環境ですので、僕はブラントの時折見せるさり気ないプレーに心踊らされています。


こんな感じで緩くマイペースに発信していくので、少しでもいいなと思ってくださると幸いです。

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